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2006.10.08 20:42 |  診療  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

運動会異変

  

今日は日曜当番医である。世間は3連休、連日の秋晴れに恵まれた。私はと言うと2日続きで深夜、患者さんを看取った。少しばかり睡眠不足気味。しかし昼間の当番は夜よりはましではある。体育の日の前日の今日、運動会を行う小学校も多い。皇太子殿下の愛子様の通われる幼稚園も今日だったらしい。テレビで微笑ましいご様子が報道されていた。外科の当番医なので人の動きの少ない午前中は静かであったが午後になり俄然多くなってきた。それも運動会でのトラブルで、主役の学童ではない、むしろ両親達である。駆けっこで転んで顎を打ち脳震盪を起こしたお母さん、どこで何があつたか覚えていない。検査では異常はない。カンカン照りの中、帽子も被らず2回も徒競走に駆り出されたお父さん、両太腿が攣って痛み、歩けなくなり来院した。高熱があり熱痙攣と診断し点滴で回復した。熱中症は暑い夏ばかりとは限らない。走りには自身のあるお父さん、気ばかりが先行、足の方がもつれ転んでアキレス腱を痛めて歩けない。そうこうする内にも、隣町の小学校から、朝早くから子供の弁当作りと運動会の役員で頑張りすぎた母親、過換気症候で痙攣を起こし救急車で運ばれて来た。小さい女の生徒が心配そうに自分より大きいバッグを抱え付き添ってきた。少子化で児童数が減り競技には保護者が駆り出される。子供達は前々から運動会に備え暑い中を連日練習している。しかし保護者の方は運動不足に加え、飛び入り同然の出場で怪我も多い。運動会に備えて保護者の予行演習が必要になって来たようだ。今度は運動会とは別に80歳のお婆さんが出血性ショックで運ばれてきた。おばあさんは一人暮らしで、今日、地区の敬老会の日が開かれ、たまたま誘いに来て呉れた隣人が、居間で手首から血を大量に流して倒れていたお婆さんを見つけて救急車を呼んだらしい。話によると朝食の後、外に出ようと敷居に躓き転倒、丁度そこに花瓶があり、割れた破片が左手首に突き刺さった。それを抜いた所、鮮血が吹き出した。電話を掛けに立ち上がろうにもふらついて、連絡も出来ないままに倒れていたという。殆どショックレベルで急いで輸液を行い落ち着いた所で手首の傷を縫合した。隣の人が来てくれなければどうなっていたか分からない。運の良い人だ。当番の終わる夕方の6時頃になり電話が鳴った。おしっこが出ないの診察して欲しいとの事。当番となると専門外の何でも診て遣らなければならない。

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現在、日本の医療に従事している医師数は約26万8千人。
男性医師が7割の22万人、女性医師は3割の4万人を占める。女性医師が3割を超えた。ここ数年の傾向をみると医学部の女性入学者数は4割に近い。

人口10万人当たりの医師数は全国平均201人 (男性医師168.1人、女性医師32.9人)。
都道府県別では東京都が最高の270人、最低が埼玉の130人。
OECD加盟国の平均医師数は310人であり、日本は世界63位と非常に低い。

大学病院を含めた病院勤務医師数は16万4千人であり、診療所の医師数は10万4千人。

勤務医の一週間あたり平均労働時間は、63.3時間で最高は152.5時間にもなる。
勤務男性医師63.8時間、勤務女性医師60.6時間。

一方、有床診療所医師は54.4時間。無床診療所医師は50時間。

英国、フランス、ドイツの医師は一週当たりの平均勤務時間は50時間を越えない。 
日本の労働基準法は週40時間と決めている。日本の医師労働時間がいかに合法的保護の対象外にあり、病院勤務医がいかに過重勤務を強いられているかがわかる。
特に勤務時間が不規則かつ長時間を強いられる救急医、小児科医、産婦人科医の減少は、有床診療所の衰退と共に地域医療の崩壊に拍車を懸けている。

 

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