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病・医院では患者さんの看護や世話に当たるスタッフには正看護師、准看護師、看護助手の職種が存在する。正看護師は厚生労働大臣が与える看護師免許、准看護師は都道府県知事の与える准看護師免許の取得が必要である。看護助手は特に必要ない。助手は正、准の看護師の補助的仕事をするが看護師と准看護師のする事には区別はない。准看護師は2年の専門過程の学校を出れば免許取得試験が受けられる。正看護師になるためには4年生の看護大学卒業、3年過程の看護学校、高校の看護科および専門課程を終えて国家試験が受けられる。准看護師で働きながら夜間過程や通信過程を経て試験が受けられる制度もある。これまで医療現場での3層構造に対し看護側と医師側で対立と行かないまでも議論があった。看護師の団体である看護協会はこの3層構造の撤廃を要求している。医療技術の高度化と共に医療安全の面からも知識が豊富で技術に優れた看護が必要とされるようになっている。その意味では長い養成期間を経た正看護婦は必要である。しかし家庭医である診療所などでは准看護師で充分である。尤も地方の診療所が正看護師を雇おうとしても来てくれないのが実情である。地方で開業医がボランティア精神で看護師養成に力を入れても都会に流失、裏切られ続けている。都会の大病院の濡れ手で粟的仕打ちを受ける。最近我クリニックの准看護師たちに10年の実務経験があれば通信教育を2年受ければ正看護師になれるとのダイレクトメール募集が来ているらしい。そこで行きたいので応募するための実務証明を書いてくれと事前の相談も無く置いていく職員が3人も出てびっくりしている。あと一人も考えているとの事。勉強する事は個人の自由であるがクリニックはこの厳しい医療環境でスタッフ全員がぎりぎりで時間を調整し働いている。経営は赤字で如何にしたら安定できるか腐心し、不安な毎日を過ごしている所に厄介な事態が生じた。正看護婦になれば私のクリニックなど見向きもしないで大病院に去っていくのは明らかである。残ったとしても給料の高い正看護師は養えない。行政は正看護師しか看護師として認めていない部分が多いので介護事業その他で資格者として必要な正看護師はすでに6人はいる。これ以上は雇える力はない。彼らが免許を取れる間、私はまるで自分の子供を育てるような損得なしの事が出来るはずがない。進学を希望したスタッフを集めて私の今の気持ちを話して聞かした。反応はどうであろうか。勉強することに異存はないが他との折り合いを考えてせめて一人に絞って人選するよう説得した。私としても医療環境が良くなり皆さんの希望がかなえられる日を切望しているのだと。救う神は現れるか。

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