今、若者の間で片言方言が人気である。B&Bの島田洋七が流行らせた佐賀弁のがばいが代表格。がばいバーちゃんが面白いキャラの泉ピン子が主演でテレビドラマ化される。大学生である娘の仲間には日本各地の出身者が多い。帰省のたびに独特の方言を覚えてて教えてくれる。たまたま佐賀出身の友達がいて「がばい」に興味を持った。夏休みも終り近くになり列車を乗り継ぎ四国に帰る事になった。鹿児島から7時間はかかる。退屈しのぎに「がばいばーちゃん」の本を買って新幹線に乗り込んだ。面白くて一気に読んだ。長い道中が苦にならなかったと電話で報告があった。あまり読書好きでもない娘にしては珍しい。人は興味を持つと何でもこなすらしい。方言に興味を持ったお陰である。方言は使われる地域の人々の気持ちを一言でピタッと表現してくれる。甲子園での高校野球で準決勝まで行った鹿児島工業。そのキャップテンで準準決勝でホームランを打った鮫島捕手がインタビューで気持ちを聞かれて「なんちゅあならん」と咄嗟の一言。ヒーローにしてこの言葉が生きた。県大会から幾多の苦労を重ね勝ち抜いてきて初出場で準決勝まで進めた喜びがこの一事に凝縮されている。色々いわなくても薩摩人なら誰でも了解できる。方言にはその様な力強さがある。
チェロ弾きに忙しい鈴虫。