昨日のNHKテレビ9時からのニュースウオッチ9で王監督の内視鏡手術の成功にちなんで、乳がん検診でのマンモグラフィーと超音波検査の利害を比べていた。乳がんは最近急増し23人に1人が罹っている。しかし検診率は11%と低い。乳がんを体験した患者さんの新聞投稿が切っ掛けとなりそれまで殆どの市町村が乳がん検診が視触診のみだったのが厚生労働省の主導でマンモグラフィーを加えるのがルーチンとなったのである。勿論これまでも超音波、マンモグラフィーは医師の判断による精密検査の段階で受診者の希望により実施されてきた。昨日のニュース内容はまるで超音波が優れているような錯覚を一般の方に与えていたのではないかと考える。マンモグラフィー、超音波それぞれ一長一短がある。対象による使い分けもある。マンモグラフィーは外国でも国内でも充分検診としてのエビデンスがあり導入されたのである。マンモグラフィーは既に多くの検診に関わる人々がその精度を上げるために日夜努力しており成果を上げてきている。同時に超音波検査も並行して行われているが、そのエビデンスを取るため研究班がやっと今年出来たばかりである。5年を懸けて実施する事になっている。それにしても期待されてやっとルーチンとして導入されたマンモグラフィーを過去の検査のようなNHKの表現は如何なものであろう。
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今日は当番医である。宵の口に天婦羅を揚げていて火傷した主婦に、割れた水槽に手を突っ込んで怪我した10歳の女の子、どちらも右手の指の同じ場所の外傷。大きさも同じぐらい。その後は、当番医だと言う事を忘れそうに静かだった。深夜0時、腹痛と血尿の訴えて受診の依頼があり内科に行くように指導した。しかしぜひ見てくれとの事で待っている間に今度は17歳の高校生、猛暑の中を朝テニス、午後から自転車で20kmロードコースを走り帰ったが39度の熱が下がらず、頭痛、全身痛があるとの電話。住所を聞くと内科輪番医のすぐ近く、早くその方に行くように指導したがぜひ見てくれと言う。しばらくして2人同時に来院した。いずれも救急でトリアージが必要だ。高校生の熱は40度で腹筋が痛くて苦しいとの事、一応バイタルは熱以外は良好で熱中症と判断し、点滴と全身冷却を看護師に指示、様子を見ることにして、腹痛の人のエコーを行なった。右腎臓の腫大に腎杯が開いている、尿所見潜血3+で尿管結石と診断、こちらも点滴に鎮痙剤と鎮痛座薬を投与した。痛みも軽くなったようである。尿管結石なので泌尿器科の領域、国立病院の泌尿器科に紹介状を書いて明日行くように患者に説明し納得してもらった。やれやれとホッとしていると熱中症の高校生の熱が下がらず、41度に上昇、頭痛もますます酷くなり息苦しいと言う。不穏状態になってきた。痙攣が起こらないようにホリゾンを慎重に投与。全身を氷水で濡らしたタオルで覆うとともにドライヤーで冷却した。母親が心配そうに見守っている。以前にこのような状態で経過を見ている間に呼吸がおかしくなり慌てて挿管して二次救急病院に搬送した経験がある。大事に至らない前に病院に送る事に決めた。国立病院に電話したところ出たのがさっきの患者の紹介状を書いたばかりの泌尿器科ドクター、快く引き受けてくれた。看護師を救急車に添乗させて転送した。送って帰った看護師から国立病院に着いた時には38度に下降して、不穏も取れていたと聞き安心した。それにしても夏に良く起こる熱中症に尿管結石。怪我、火傷など典型的外科対象の患者。似たような2組が揃った。寝れなかったが充実した当番医となった。あと何も無ければ良いが。遠くで雷が鳴って居る。
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