梅雨末期各地で水害が相次いだ。台風までが脅かす。お陰で湿度は上がるし、フェーン現象で気温も鰻上り。エアコンは欠かせない。何時もは使ってないエアコンの登場ともなる。2日前台風三号の影響で蒸し暑かったので久しぶりに点けたエアコン。気づかないうちにその下は水浸し。悪い事にパソコンとプリンターが巻き添えに。慌ててふき取りドライヤーで乾かした。果たして動くかどうかは後回しにしてエアコンが心配。この暑さには敵わない。電気屋さんに電話して見て貰うことにした。幸い、いつも見てくれる丁寧な方が来てくれた。大体家の電気器具の具合は知り尽くしており短時間で修理をしてくれる。今度はドレーンが詰まっているらしい。しかし何時もより時間が懸かっている。器械を開けて汗だくで故障箇所を探している。しばし経ってから細長いドラム状の物を取り外して中を洗浄すると言う。原因はこの中に何か詰まっているとの事、水で洗い出すしかないと言う。水を通すと出るわ出るわ短い糸状の物質。良く診ると草の繊維である。それがドレーンに詰まりエアコンに結露した水がはけずに逆流したらしい。電気屋さんも蜂の巣か何かではないかとこわごわの様子。生き物は見当たらず抜け殻だ。こんなものを管が詰まるまで運び込んでおいて何処へ行ってしまったのか。意味も無く一途にものをやる事を何々の虫と言うが本当だ。田舎に居ると色々分からない自然に出会う。その夜は空に上がった月を眺めてエアコンの効いた部屋で、まだ見ぬ虫に思いをはせロマンチックな夜を過ごした。
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台風4号と太平洋高気圧に引き寄せられた熱帯気団が九州に流れ込み、ここ2,3日うだる暑さが続く。全身倦怠感に頭痛と吐き気、筋肉痛の熱中症準備状態の患者さんが増えている。外来は点滴の人で引きも切らない。こんな日には往診も大変だ。出かける前に往診車のクーラーを点け、冷やさなければ到底乗れたものではない。往診先の家もクーラーを入れた家とそうでない家がある。まるでサウナかと思うような部屋で平気な患者さんもいる。汗たらたらの我慢の診察となる。車にペットボトルとタオルは欠かせない。今日、訪問のお宅にクーラーはなかった。頭から顔までお風呂上りのように上気している。脈を取ると不整脈がある。心電図と採血での検査をする事にした。採血の注射針がなかなか入らない。暑さと患者さんに済まないやらで汗と冷汗がいっぺんに吹き出した。患者さんにも冷汗が浮いている。やっと血管が確保できたが手が離せない。横で見守る奥さんに汗を拭いてと声を掛けた。奥さんは何を勘違いしたのか患者さんの足を拭き出した。私が汗と言ったのを足と聞き違えたらしい。私は奥歯が両方とも無いので空気が抜ける。酔っ払った様な言い方に成るらしい。前に従業員に電話で指示していて、あからさまに酔っ払っているのですかと言われ腹を立てたことがある位だ。ふと昔、今日と似たような事が有ったのを思い出した。私が外科教室に入り、教授の手術の外回り当番をしていた時の話である。それは難手術で教授は汗を掻きながら大奮闘、手術の進み具合の調子づけもあったのだろう。外回りに汗を拭けとのたもうた。教授は長崎出身で「さ」と「し」の区別がつかない。同じ外回りの役目だった台湾からの留学生が待ってましたとばかりに手術台の下にもぐり、冷たいタオルで教授の足を盛んに拭き出した。看護婦さんならまだしも男から冷たいタオルで足を拭かれた教授、悲鳴を上げた。しばし手術室は沈黙。その後どっと笑いが起こった。発音に気を付けなければと反省しきりの教授。人の良い方で90歳を超えた今もご健在である。昔を懐かしく思い出した。
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