生活習慣病は40歳前後になったら急に出るのではない。発症したり進行するには子供のころからの食習慣・運動習慣と大人になってからの酒を飲む、タバコを吸うなど悪い生活習慣が加わって起こります。原因は日頃の生活にあるということです。具体的には 生活習慣病の危険因子といいますが内臓に脂肪が過剰に沈着する内臓脂肪型肥満これが基になり糖尿病・高脂血症・高血圧が発症します。この4つを総称して内臓脂肪症候群、もっと怖い言葉で死の四重奏といいます。今の流行の言葉でメタボリック症候群です。腹が出ていると肥満があると誰が見てもわかります。内臓脂肪症候群の目安としては男の場合ウエストが85cm以上、女90cm以上ある場合にはすでにメタボリック症候群が起こっていると予想されます。このような状況にストレス・喫煙・過度の飲酒が加わり脳卒中・心臓病になってしまうわけです。寝たきりや痴呆の方々の4割近くがメタボリック症候群からの脳卒中が原因で寝たきり・痴呆になっているわけです。 それに糖尿病も増えてきています。 高血圧が現在3,400万人、高脂血症2,000万人、糖尿病はどんどん増え6人に1人が糖尿病だとされています。内臓脂肪型肥満の原因は食べ過ぎです。食べるときの早食い・朝抜き・夜食・間食・まとめ食いといった不規則な食習慣と、ジュース・清涼飲料水・お酒の飲み過ぎ、そして運動不足など生活習慣そのものから起こります。内臓脂肪型肥満を解消するためには食事習慣を全部改めることと食事だけではこの肥満は解消しないのです。必ず運動をする。効果的運動は有酸素運動で酸素を充分吸いながらする運動です。激しい運動はよくありません。目安としては脈拍が138から自分の年齢の半分を引いたくらいになる運動です。 一番身近なウォーキングの場合1分間に100歩から120歩位の速さです。これを朝夕30分1時間位行ってください。これは老若男女だれでもできます。普通のだらだらではなくて、早足です。
高血圧で気をつけなければいけないことは8割が全部塩の摂り過ぎです。高血圧予防のためには塩分を健康の人では10g以下、高血圧の治療中の人は7gです。薄味にして下さい。
糖尿病の患者さんが増えている。 糖尿病は内臓脂肪型肥満の代表的な病気で気をつけたいのは、空腹時の血糖はいいが、食後の血糖が高いという自覚症状が全くない人です。心筋梗塞が3倍、脳卒中が1.5倍出るというデータがあります。検診というのは自覚症状がない時に早期発見・早期治療に役立ちますのでまず検診を受ける事です。糖尿病は特に大事です。
お酒・タバコについては 昔からお酒は「百薬の長」と言われていますが飲みすぎてはまったく何にもなりません。適量は1日半合程度。ビール小瓶・中瓶1本位です。
タバコは昔から「百害あって一利なし」という諺があります。肺がん・喉頭がんが非常に高く出ます。虚血性心臓病・狭心症・心筋梗塞もでるんです。特に女性には、流産・早産、低体重児、非常に体重の小さい子が生まれます。タバコは絶対に吸ってはいけません。
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高齢社会が進む中で認知症対策は待ったなしである。65歳以上の15人に1人は認知症である。高齢に対する年齢制限の定められていない運転免許証の更新などが問題になっている。厚労省の研究班は免許証を持っている認知症の4割の人が駐車する時ぶっつけたり、自分がどこを走っているか分からなくなったり,逆走したり、人にぶっつけ走り去ったり事故を起こしているとの調査結果をまとめた。特に追突、赤信号無視は前頭葉側頭葉変性症に多かった。平成17年から厚労省は認知症の人の生活を支えるために市町村担当職員が認知症の人と接する機会のある住民、銀行員、スーパー店員など民間人の中から認知症対応に必要な知識の研修を受けさせサポーターにする養成を始めている。5年後は100万人にする計画にしているが今はまだ3万人に過ぎない。今日、私のデイケアで起こった話である。引きこもりがちな利用者が少しでも社会と触れ合い楽しんでもらおうと時々終了後の送りのついでにスーパーに買い物に連れて行く。車には事業所の名称も入れてありスタッフも充分気をつけて買い物に付き合う様にしている。入る前にお店の人に一言挨拶をしておくべきだったかもしれない。そばでスタッフも付き添っての買い物中に、認知症のある利用者が自分の手提げに何気なく品物を入れてしまった。スタッフはそのことに気づきそれなりに対応していたにも拘らずそれを見ていた私服の警備員が見つけて万引きしたと咎めて、今後このようなことがあれば警察に告訴すると厳しく注意を受けたと言う。もし私服の警備員が認知症の知識と対応の仕方が分かっていればと残念に思う。お客さんの一行が介護事業所利用の高齢者であり当然認知症の方も居ると分かれば監視ではなく、進んで手助けしてくれても良かったのではないかと思う。
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最近私のグループホームに入居した方がいる。比較的まだ若い。家では夫と2人暮らしだった。彼女の様子がおかしいと夫が気づいたのは12,3年前、冷蔵庫からビールを出してくるように頼んだところ目の前にある冷蔵庫が分からない。冷蔵庫はどれか教え次にビールを取ってと頼んでも今度はビールがどれかも分からない。いつもお前も一緒に飲むビールだよと怒っても分からない。その時以来、家事がまったく出来なくなった。心配して夫は彼女を精神科に連れて行き痴呆の薬も貰った。少しも状況は変わらなかった。夫は仕事もさることながら家事と同時に彼女を自分の子供を扱うようになんとかこなしてきた。彼女はまだしっかりしていた頃から町内のグランドゴルフのグループ入っていた。行動がおかしくなってからもその習慣が抜けず、毎週2回は早朝のまだ夫が寝ているうちに家を出て2時間位を費やし2箇所の競技場をさっさと回って帰って来た。行き帰りの道順はいつも同じで何処にいるか見当をつけて探すと大体其処にいた。記憶力、認知能力に障害があるとはいえ何処にそんな能力が残っているのか不思議でならない。時計を見て自分の行動をコントロールできるのである。とにかく自分の決めたコースを狂う事なく時間通りにかえる能力には驚く。何処にも助けを求めず人知れず悩み耐えてきたご主人が意を決して私の所に相談に来たのには理由があった。スーパーに買物に行くと並べてある商品の食物を金も払わず、手当たり次第に取って食べ出したからである。店に謝り、警察に相談する事の何度か続き、世間に迷惑がかかり出したからである。会って話す御主人の顔は険しく、すつかりまいx人間不信に陥っている様子。彼女は視線も会わせず意思疎通まったくのゼロ。幾日も入浴もしてなくてお尻が気になるのか座ろうとしない。ただご主人の言う事だけはよく聞いて行動できている。家での2人の暮らしぶりはドウなんだろう。想像も出来ない。とにかく我々も少しでもご主人が楽になるようにすることが大切と考えデイケアで昼間預かる事にした。グランドゴルフは相変わらず続け、スーパーでの行為も続いて目が離せず少しのスキに抜け出す事もしばしばではあったがスタッフの努力でデイケアに順応してきた。怒りはしないが自分の決めた事は頑固に一途にやり通す。それを止めようとすると物凄い力で抗う。あらゆる事にご主人の指示だからと話すと何とかした従いスタッフに心を開くようになって来た。そして自分から話しかけるように変わった。何年間にも渡り記憶が失われ誰にも相手にされない戸惑いと不安の中で頼れるのはご主人しかいなかったのである。申し込んでいたグループホームに入れるようになった。ご主人と離れて暮らす事になる。入居初日から問題が起こった。夕食を済ませ入居者夫々休むため部屋にひきあげた。スタッフは玄関を施錠し見回りを済ませ彼女の部屋を覗いた所、そこに居ない。他の入居者の部屋を探しても見つからなかったが隣の部屋の窓が開けっ放しになっていた。窓の下を見ると人の足跡が付いている。そこから出て行ったらしい。スタッフ全員に出てきてもらい手分けして探したがホームの近辺には見当たらない。しばらくして家に帰って来たとのご主人から連絡があった。次の日、ご主人はどうしても預かって欲しいと懇願しながら彼女を連れて来た。それからは帰宅願望があるたびにスタッフが短時間だけ自宅に連れて行っている。ご主人には慣れるまで一日1回はホームに来るなり、電話でもいいから彼女と話す様にお願いした。今は大きな問題も起こしていない。
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【食中毒】
食中毒は、細菌によって引き起こされる場合が殆どで病原性大腸菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、カンピロバクターなどがあります。食中毒は気温、湿度が高い梅雨時に最も多く発生します。肉・魚などの生鮮食品は腐敗し易いので食中毒につながります。鶏・肉の刺身、生玉子などサルモネラ菌の食中毒が発生します。小児・高齢者は抵抗力が弱くサルモネラ菌やカンピロバクターに感染し易いのです。
食中毒の予防三原則
『菌を付けない』
『菌を増やさない』
『菌を殺す。』
食中毒予防の6つのポイント
(1)食品を買う時は生鮮食品の肉・魚・野菜は新鮮なものを選ぶ。賞味期限の日付表示を確認します。
(2)保存では冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下になるようにします。7割を目安に詰め込まない。肉・魚はビニール袋か容器に入れ肉汁などが他の食品に掛らない様にする。
(3)調理に取りかかる前や肉や魚を触ったらその都度手を洗う。肉魚を切った 『マナ板・包丁』は、洗ってから熱湯をかけて使う。
(4)調理で加熱する食品は十分に加熱する。中心部分が75℃で1分以上加熱する。塊になって冷凍されたものは中まで十分火が通るように注意する。
(5)食べる前には必ず手をあらう。
(6)残った食品を冷蔵庫保管する時は、早く冷えるように浅い容器に小分けする。 一寸でも臭うなど怪しいと思ったら、迷わず捨てる。口にしない事が大切です。
食中毒の主な症状
子どもさん特に幼児などは、うまく痛みを表現出来ないので周りの人が食中毒の特徴的な症状を把握しておくことは、非常に大事なことです。食中毒は一緒に食事した人が吐き気、腹痛、嘔吐、下痢のほかに、頭痛、しびれなどの神経症状が見られれば疑います。大人はなんともなくても抵抗力の弱い子どもやお年寄りだけ強い症状がでることがあります。食中毒の原因によっては血便を伴う場合があります。何らかの異常に気づいたら水洗トイレでもすぐ流さずに、良く観察してもらうこと、何を食べたかメモしておくことが大切です。重症になると、発熱を伴い脳の神経が犯され、けいれんや意識障害といった重篤な症状がでる事もありますので、食中毒は決して軽く考えないようにして下さい。O-157なども大変怖い食中毒で脳にまで影響がある。腸管出血性の細菌は腸の中で増殖する間に強い毒素を出します。毒素が腎臓・脳を犯してしまう非常に怖い細菌です。だからかかる前に予防することが大切になります。少しでも様子がおかしいと感じたら、とにかく専門医の診断を受けて下さい。
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介護予防が始まって3ヶ月が過ぎた。通所リハビリに来ているうち任期切れで更新申請した人の認定結果は支援1、支援2が大部分を占め介護1以上はごくわずかである。中には非該当の人もいる。この調子だと私の通所リハに来るすべての人が4月からの審査基準で更新審査を受け終わる時点では全通所者の9割が予防給付になるだろう。介護予防は報酬も低い上に、定額制で同じ人が月に何回来ようと同じ報酬である。収入はがた落ちになる。サービスの手間はこれまでと変わらない。スタッフの数は維持して行かなければなければならない。これではこの先、経営は成り立たなくなる。認定結果は改正前に比べ数段軽くなって帰ってくる。非該当の人も出ている。支援と出た人、非該当の人を比べてもADLも認知度も区別がつかない位に認定結果のばらつきが多い。介護4,5度の重い人のサービスを手厚くするのは良い。安く設定され、報酬も少ない部分の予防給付の対象者の認定基準を厳しくし、予防給付に相当する人までを非該当にしてはじき出すのは行き過ぎである。今まで通所サービスを受けていた人の認知レベルを見たとき非該当の結果が出るのがおかしい。介護予防給付は認知症予防の意味が大きいのである。調査員の認知レベルの判定能力については介護保険が始まった当初より問題とされ改善対策が採られていた。今度でまた昔帰りである。一方でこれからの介護問題の最大のテーマは認知症だとして早期発見、早期対応の大切さがいわれそれに向けてまだ、介護申請されていない人達の中からまで認知症レベルの人をスクリーニングしようとしているのにである。審査時に今まで介護認定されていた人に非該当の判定を出す事例では、このことを充分認識して判断して欲しい。介護サービス利用者の数を絞るのが改正の目的ではなかった筈だ。介護予防部分の審査がこれからの認知症対策に重要となる。
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水俣病が公式確認されて50年になる。テレビなどでこれまでの経緯が取り上げられている。昭和48年の夏、鹿児島の北に位置する高尾野町の町立病院に出張した。出水と接して八代海に面する海岸線を持ち北には水俣湾がある。そのときは水俣病が公式確認されてからすでに18年が経っていた。出水の漁民からも水俣病が出ていた。水俣病に関しては私が小学生のころ水俣で奇病が出て風土病などと騒がれた。その頃水俣の人には申し訳ないが、水俣にもドイツのアウシュビッツガス室、広島、長崎など原爆、ハンセン病療養所など怖いもの見たさの衝動を感じることがらである。患者さんには悪いが何かグロテスクで怖いもののイメージを持っていた。その頃水俣湾では湾の入り口が金網で仕切られ湾の中の魚は湾外に出れないようにして漁師が捕獲し処分していた。出される魚介類は大丈夫といくら言われても身構えるような所もあった。海岸で潮干狩りに行ったことがある。潮の引いた砂浜の小さな穴を見つけて塩を入れると何を間違えるのか四角な長い棒の形のマテ貝が頭を現す。そこで素早く捕まえる。これが面白くてたまらない。取れた貝はバター焼きするとものすごく美味しかったが多くは食べられなかった。そのような雰囲気の中で過ごしていたある日の午後仕事が済んでから車で水俣工場を見学に行く事を思い立った。着く頃には日が沈み工場は巨大な灰色の怪物のように私の前に立ち塞がった。外は蒸し暑く化学工場の町の空気を嗅いだ。これまで報道で見て来た映像を思い出しながら人影のまばらな暗闇の中で想像していたままの水俣に会った気がした。
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鹿児島では辻立ち説法で有名な民主党議員。孤軍奮闘の方である。社会保障政策特に医療行政には詳しい。昨夜同窓会後の流れで天文館のある店にはいった。たまたま其処にいた彼は我々の仲間と知り合いで一緒に話す機会が持てた。今度の医療改革関連法案審議では頑張って良い方向に向かうように努力した事などじかに彼の熱弁を聞き楽しいひと時を過ごした。3~4年前県医師会主催の医療制度改革シンポジュウムのシンポジスとして自民党代議士と共に、壇上に並んだ時の事を思い出した。その頃は人気の悪い自民党とは対照的に民主党は上げ潮ムードの時であつた。彼は資料を大きな風呂敷に包んで登場し医療を受ける側の立場で身近な医療の話をした。一方、どちらかと言うと財政畑の自民党代議士は老人医療に対する医師の対応について時代錯誤かとも取れる話をして我々医師の不興を買った。例えばお年より医師の出した薬を飲まずに引き出しの中に溜め込んでいる。医師に悪いのでそのことは言わない。何も知らない医師は薬を出し続ける。また誰々さんは体の具合いが悪いので今日は病院に来ていないなどの話があるほど医療機関の外来はサルーン化しているなどなどであった。これでは民主党代議士に軍配が上がったのは当たり前である。非難轟々の評価で恥をかいた自民党代議士はその後我々の意見を良く聞き勉強した。次期内閣では厚労大臣に任命されて混合診療導入に反対する医師会の意見を充分に聞いてくれて面目躍如を果たした。共に郷土の代議士として誇れる人たちである。
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禁煙外来の届け出基準に必要な呼気一酸化炭素濃度測定器。種々の機種がある。英国製スモーカライザーなど15万円~40万円前後する。故障した時のメインテナンスが大変そうだ。5月に我クリニックも申請時すでに外国製をを購入してしまった。国産の「イキイキモニター」兼松ウエルネス販売は6万5千円と安価なのもあるそうだ。早まらない方が良さそうだ。敷地内禁煙、従業員衆知、ポスター掲示など準備完了。認可を待っている。これまで自由診療で数人の禁煙指導には成功している。
8月にイキイキモニターは厚労省の許可を取って居なかった事が分かり回収となり使えません。
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規則では人々の集まるホテル、デパート、病院、学校などの施設では年2回は避難訓練をしその実施証明を消防署から貰わなければならない。4年前に私のクリニックの隣が夜間火災を起こした。当直者が直ちに緊急連絡網を使い職員を招集した。殆どの職員が駆けつけた。分担して入院患者さんの安全確保と精神面のサポート、建物内外の保全に就いた。病院自体は全て耐火構造になってはいるがカルテを収納した部屋など熱が伝わり書類を持ち出さなければならなかった。煙、音もすさまじく病室の患者さんにも緊張が拡がったが消防署が近く、素早く消火活動が始まり入院患者さんの誘導指導もしてもらえ事なきを得た。それまで毎年火災避難訓練をしてはいたがいま一つ気合が入っていなかった。しかしその火災の経験以来、全員が避難訓練には熱心になっている。今日は午後から一階にある厨房から火が出たたとの想定で避難訓練をした。みなシナリオ通りのスムーズな訓練が出来た。消防署の評価も高かった。その後に逃げ送れた寝たっきりの患者さんを助け出す訓練に移った。最近の火災では煙に巻かれて死ぬ人が殆どだそうだ。一人で煙のないところまで患者さんを運び出すにはどうすればよいか。従来の担架では2人以上の救助者が居る。そこで毛布や布団を使って引きずって煙の届かない防火扉の外まで運び出さなければいけない。火災、地震時はエレベーターも使えない。そこで階段も頭を保護しながら引きずり降ろす。最近は厚い化学繊維で出来た取っ手付きレスキュー・シーツが有るそうだ。安いので3000円、高いので38000円ぐらい。コンパクトで軽く収納も楽そうだ。私のところも各部署それぞれに買い揃える事に決めた。訓練はいつも上の階の部屋の窓からロープを使い建物外に降りたり、消火器の使い方等通り一遍の事が多かった。今日は病院現場の実情に合わせた訓練が出来た。太った消防隊員が軽々と背負ってきたダミー人形。持ってみるとものすごく重い。それを職員がが毛布に寝かせ汗を拭き格闘していた。防災意識も高まった事であろう。
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遺伝子医療、再生医療など先端医療分野を除けば医学はある程度成長しきった感がある。今までは医療技術開発の研究テーマは何処其処に転がっていた。現在は医療技術も殆ど完成の域にある。今はそれを応用して磨く時代である。これまで専門の医学会でもてはやされ権威が有ったのは新医療技術開発の研究論文であり大学の教授はその研究の頂点に位置していた。選ばれる条件は臨床治療能力でなく技術開発の研究論文の数であった。臨床に疎くても教授になれた。現在は各分野での医療技術は殆ど完成しており、余程の画期的開発でない限り認められなくなっている。臨床での治療能力が重要視される。卒後研修終了後の医師の進路動向がそのことを如実に表している。医学水準が成熟し医学医療情報が溢れる中で治療成績こそが国民、患者さんには最大の関心事である。大学に残る人が少ない、若い医師の開業指向傾向もそのためであろう。
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