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Doctors Blog

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年配の方が或る日突然に肩や腰を痛がり高熱を出す。そのようなケースを最近多く診る様になった。筋肉の痛みと高熱のほかには症状に乏しく熱でぐったりして重症感がある。原因がはっきりせず、検査に決め手を欠き治療に迷う。他の病気を除外していくより外に無い。時に不整脈を伴うなどの事もある。風邪や下痢の後に現れる例もあり、感染症を考え抗生物質を使用するが熱は下がらない。消炎鎮痛剤の効果も一過性で、副腎皮質ホルモンの投与で解熱して筋肉痛も劇的に治まる。そのような病態に対して付けられたのがリュウマチ性多発筋痛症である。原因はまだわかっていない。老化により組織あるいは細胞に変性が生じ炎症を引き起こすとか、また年令に加えウイルス、細菌などの感染によるストレスで免疫細胞、特にT細胞の異常が自己免疫反応を引き起こすなど色々の説がある。私の経験でも高齢者で肺炎は治癒したと思われるのに原因のはっきりしない高熱をしばしば出しステロイドの使用で良くなる例を経験している。重症肺炎など大きなストレスで副腎皮質ホルモンの生成不全か慢性的に生じるホルモン系の機能低下あるいは免疫異常ではないかと疑っている。痴呆と同じでこれから高齢者の増加とともに多くなる病態であり今後、症例の蓄積で原因も解明されるであろう。

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2006.05.29 19:07 |  診療  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  でんさん  | 推薦数 : 1

タバコ病

咳と痰が続き息切れがする!

 風邪でもないのに咳や痰が1~2カ月以上も続くようなら慢性閉塞性肺疾患(COPD)が疑われます。耳慣れない病名かもしれません。これまで肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていた病気です。突然になるわけではありません。気付かれないまま長い年月にわたって進行して、息切れで体を動かせなくなり日常生活に支障が出て来ます。放って置くと寝たきりで老後の生活が困難になるとともに、呼吸不全、心不全など命に関わる状態になってしまいます。一旦悪くなった肺は元には戻りません。肺癌にもかかりやすく、この病気の2割の人に発見されています。


原因はたばこ!

 この病気はたばこ病とも言われ原因は喫煙です。現在患者が世界的に増加しており、全死亡原因で4位を占めています。日本人の喫煙率は世界でトップクラスにあり、最近の全国規模の調査で530万人以上がこの病気にかかっている事が分かりました。多くの患者さんが喫煙開始後20~30年経った40歳代に発症して増加を続け、60歳~70歳代で頂点に達します。
 病気を根本的に治す方法はありません。なってしまうと一生この厄介な病気と向き合わなければなりません。


禁煙が予防・治療の第一歩!

 早期の診断で禁煙し、治療を開始すると、肺機能低下を食い止め健康な人と同じ活動的な生活が続けられます。診断は、肺活量と最初の1秒間に吐き出す息の量を測ることで判断できます。
 たばこを1日1箱20年吸い続けると発症の危険性が高まります。吸い続ける限り肺の破壊は進み異常を覚えて受診するころには重症になっています。症状がそれほどはっきり現れない場合もあります。特に女性は重症化しやすいのです。 
 
 ①風邪でもないのに咳がでる。
 ②風邪でもないのに痰がでる。
 ③同年齢の人に比べ息切れしやすい。
 ④40歳以上である。
 ⑤現在たばこを吸っている、又は以前たばこを吸った。
 
 以上、5項目の中で3つ以上に当てはまる人はタバコ病の中のCOPDの疑いがあります。ぜひかかりつけ医に相談してください。予防および治療の第一歩は禁煙です。そして重症度に応じた薬物治療をします。空気の通りを良くする気管支拡張剤が主なもので吸入薬もあります。その他、呼吸の働きを鍛えるリハビリテーションや体力低下を防ぐ運動、バランスのとれた食事が必要です。気をつけなければならないのは風邪やインフルエンザ、肺炎で、これら呼吸器感染症をきっかけに急性に悪化して激しい呼吸困難に陥り、入院して酸素吸入など集中治療が必要になります。その予防には、うがい手洗いなど風邪に注意し、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン等の予防注射を受けます。この病気は慢性疾患です。根気強く治療する必要があります。

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2006.05.29 05:55 |  診療  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

風邪三考

一般には上気道感染をかぜといいます。かぜにかかっても普通1~2日から4~6日位で治るのが普通です。原因はウイルスや細菌感染ですが自律神経異常からの反応いわゆる感冒もあります。大抵は感染と考えられます。宿主が病原菌との戦いに敗れた結果です。宿主の武器は局所および全身の抵抗力特に病原菌に対する抗体の免疫能です。風邪は季節の変わり目とか流行時に同じ人が何度でも引きます。新しい病原菌に接触したか、まえにかかったウイルスが変異し、前に作られた免疫が効かなくなる所為でもあります。最近、風邪の患者さんを診療して気づいた事があります。それは風邪症状を伴う高い熱で受診した半数ほどの方が1ヵ月後ぐらいに再度、前と似たような症状で来院します。本人は普通に養生し前の風邪は完全に治ったのにまた風邪を引いてしまったと恥ずかしそうに来院するのです。原因はわかりませんがまた同じ原因菌による再発は考えられません。私の考えでは免疫が関係しているのではないかと疑っています。たとえば輸血を受けたり血清を注射した場合に間を置いて反応が出る血清病と同じような機序です。余談ですが風邪を何故にかぜと言うのでしょうか。私の住んでいるところは台風銀座とも言われるほどで毎年、上陸したり、近くをかすめる数個の台風の影響を受けます。南の海に生まれてから行き過ぎるまでほぼ1週間ぐらいかかります。その間は心配しながらじっと耐えなければなりません。通り過ぎても反対側からの吹き返しの風に遭うことがあります。具合の悪い期間や吹き返しの風など丁度風邪に罹ったときに似ているのです。昔の人は風邪を台風になぞらえたのではないかと愚考しています。

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