2007.02.27 17:57 |  研究  |  その他(医療関連)  |  一般  |  daisy  | 推薦数 : 8

対象を攻撃する人々

最近マスコミの医療バッシングが、医療関係者のコミュニティーやブログで騒がれていますね。

 

精神科治療学の2月号だったか

外因性ボーダーライン状況

というのが載っていました。

 

新米精神科医には、はじめて聞く言葉でしたが

境界性人格障害で見られるような、スプリッティングのようなことが、外因状況によって引き起こされるというのです。

 

分からない人に。

スプリッティングというのはKleinという人が言った言葉なんですかね。

「自我ないし対象の良い面と悪い面を別々に認知しようとする乳児期の原始的防衛機制」で「欲求を満足させる良い対象(自己)が欲求不満足的な悪い対象(自己)に破壊される不安を防衛」するためにあるようで・・・(“精神症候学”より)

 

難しいですね・・・

 

つまりは対象が自分の欲求を完全に満たしてくれる存在だと思っているうちは、対象を徹底的に理想化し、そうでないとわかったそのときから、対象を徹底的にこき下ろすという、ボーダラインで見られる現象に繋がるんだと思いますが・・・

 

じつはこの現象は境界性人格障害でのみ見られるわけではない!というわけなんですね。

 

「精神科治療学」に載ってたその記事によると

(手元にないので記憶を頼りに書きますが)

「絶対悪all bad な状況に人が遭遇したとき、その人は全能all goodの庇護者を求めるが、どんな庇護者も全能でありえないため、ここで被害者が全能でない庇護者を徹底的にこき下ろす現象がおきる」(意訳しています、間違っていたらすみません(^-^;)

これが外因性ボーダーライン状況だというのです。

 

医療に於いてall badな出来事なんてたくさんありますね。

「大事な人の死」なんてものは最たるもので、他にも「後遺症」などなど

 

そうすると、それを救うべき立場にいる医療は全能all goodであるべきだという心理が生まれるというのです。

しかし、巷でもう言われている通り、医療に絶対はありえない。全能になりえないものなんですよね。

だから

「医者は患者を放って行くのか!」「やぶ医者め」

「医者は傲慢きわまりない人種だ」という徹底的なこき下ろし=医療バッシングは起きている・・・

 

というわけですかね

 

 

 

と考えていくと、医療側の社会に対する対処方法が変わってきますね。

いくら、いかに医療が全能でありえないかということを説いても何の収穫も得られないかもしれません。

 

境界性人格障害における治療の一番大事なことは

「枠を決める」ことだと、教わりました。

 

つまりこの状況を打開する唯一の方法は医療にも「枠をきっちりと定める」ということになりますね。

 

「これこれこういうことは出来ます。どこでも変わりません。これは出来ません。無理なものは無理です。」

と切り捨てるのも治療上有効かもしれません

・・・とすると、いまのここかしこで起こっている医療崩壊はやはり建て直し(社会全体の治療!?)への一歩なんですかね

 

 

サービスサービス、患者様~と甘やかすのは、

「医者なんだからなんとかしろゴルァ」なんていう退行をどんどん助長してしまい、治療は困難になる一方の気がします・・・

 

相変わらず注意欠陥な文章ですが(^-^;

読んでくださった方、ありがとうございますw

 

 

 

 

 

 

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2007.02.26 21:44 |  研究  |  その他(医療関連)  |  daisy  | 推薦数 : 1

統合失調症ってどんな病気?

統合失調症・・・

きっと精神科以外で、精神科病院で働いたことのないDrが一番わかりにくいのがこの病気ですよね。

 

私も、実際精神科で働くまでは、正直どんな病気かサッパリ分かりませんでしたから。

 

統合失調症ってどんな病気?って統合失調症の患者さん本人に聞いてみたら、とってもすばらしい答えが返ってきました。

 その患者さんは

「精神科の病気のなかで、一番いろんな症状がある病気」

と表現されたのでした。

 

そうなんです。

うつ病みたいに見える人もいれば、人格障害みたいに見えるときもある。そして、一部の統合失調症の患者さんには多彩な幻覚、妄想などがあります。

 

幻覚や妄想は概して、あまり好ましくないものが多いですが、時にいいものもあったりします。

自分の行動に逐一命令をするような形の幻聴などもあります。

 

かつての治療は、幻覚や妄想を強力に押さえ込むために大量のお薬を使っていましたが、最近は、十分かつ最小限のお薬で、QOLを保ちながら、適度に苦痛となる精神症状を取ることが理想的なようです。

 

大きな問題があります。

統合失調症の患者さんは怖いの?

そんなことはありません!

とてもやさしい人もたくさんいます。怖いことなんてまったくありません。

 

ただし、適切な治療を受けておらず、病的体験が著しい患者さんは時に、間違った行動をしてしまうことがあります。

 

間違った行動をするとき患者さんのほとんどは、じつはとっても苦しい思いをしています。

追い詰められて、追い詰められて、仕方なく行ったことの結果が、暴力であったり、奇妙な行動であったりするわけですね。

 

だから適切な治療を行うことがとても大切なんですね。

 

ちなみに、私は精神科の患者さんの中で、統合失調症の患者さんが一番好きです。

なぜって、腹黒さがないから。

世間のしがらみの中に生きていると、統合失調症の患者さんの純粋さには、かえってこちらが癒される部分さえあります。

とても正直で、やさしい人々です。

だからこそ、このような方々が社会で生きていくのはとても大変なのかもしれません。

 

健常者と言われる人の中のほうがよっぽど悪い人がいます。

まちがいないっ@@

まぁ、パーソナリティとか気質とか発達とかで分析していくとどんな人も何かしら変な部分は持っていると、私は思っているんですけどね。

DSMには乗らないかも知れませんが、そんなのは気にしません(ぇ

 

だんだん注意欠陥的になってきたので、つづきはまた今度・・・

 

 

 

 

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