2009.02.09 17:01 |  診療  |  仕事 / 職場  |  映画 / 音楽 / 読書  |  川崎富作  |  chessdocter  | 推薦数 : 2

川崎富作

1925年2月7日生。84歳となった今も現役小児科医で、今日も小児科外来をこなした。

以下は柳瀬義男(千葉大小児科、広尾日赤小児科OB)著「大学病院の掟」より 

ーボクの自宅が東京だったこともあり、東京は渋谷の広尾の日赤医療センターを訪問することにした。、、小児科の医局を訪れると、にこにこと人のよさそうなオジさんが出てきた。これがこの時部長になりたての、あのK博士(川崎富作氏)だったのである。 

ボクは、質問事項を書き込んだメモを片手に、研修内容についてあれこれと質問した。

「研修のカリキュラムは、一体どうなってるんでしょうか?」

K博士は答えた。「カリキュラムなんて、そんな特別なものはないんだよ。でもここに一年もいれば、大学病院の十年分くらいのトレーニングが積めるんだよ」、、

「給料はどのくらい、、」

「給料はボクだって安いんだよ。でもここは忙しいので、遊びに金を使う余裕なんかないんだよ。だから、われわれとしてはそれで十分なんだよ」

、、とにかく安い給料で、目一杯こき使われるらしかった。最後にボクは、こう質問した。

「ここの医局では、なにを専門に研究をなさっておられるんでしょうか?」

K博士は、にやりとしてこう答えた。

「うちの専門は臨床なんだよ。うちは臨床をやっているんだよ」、、

K博士の一日は、研修医以上に多忙であった。、、しかし部長回診になると、その眼はギラギラと輝き、患者のどんな細かい変化も見逃さなかった。外来診察の場で母親達と話している時の、あのニコニコとした温和な笑顔はどこにも残っていなかった。、、部長が関心をもつ病気の子供のベッドに来ると、あれこれ議論を始めて、容易なことでは移動してくれなかった。、、この執念が、川崎病発見の原動力になったのは、間違いない。、、

ボクがK博士の丁寧なムンテラに聞き入っていると、彼はボクにこう言った。

「君、子供が病気になるということはね、その母親も一緒に病気になることなんだよ。自分の子供の熱がいつ下がるのだろうか、、、いつ治ってくれるんだろうかって、毎日が不安で不安で、母親自身がココロの病気になってしまうんだよ。そうなると正常な判断すら、できなくなってしまうんだよ。だから、病気の子供を持った母親を、叱ったり怒鳴ったりすることは、医師としてやってはならないんだよ。、、」、、

ー川崎病の発表の当初から、K博士は東大など既成の大学の権威からたたかれてきた。

「そんな病気は、新しいものとはいえない」とか、「町医者風情が、突拍子もないことをいう」などという大学の声が、当初は大勢を占めたのである。、、

K博士はボク達にいつもこう言った。

「正しいものは常に残るんだよ。どんなに偉い大学教授だって、真理を否定することなんかできないんだよ。だから、自分が正しいと思ったことは堂々と主張する。そういう態度が大切なんだよ」

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2009.01.22 11:44 |  仕事 / 職場  |  映画 / 音楽 / 読書  |  川崎富作  |  chessdocter  | 推薦数 : 2

「川崎病は、いま」メモ

 http://www.kawasaki-disease.org/book.html 

ー最初の症例報告は、上司が海外の学会出席でいない時に、千葉地方会で発表。だが、フロアからの反応は皆無で、がっかり。

-高校(当時は旧制中学)の成績は優等生ではなく、医学進学は母親の希望。

-千葉の臨時医専には一浪で、1943年に18歳で入学。本人の希望は東京農大だった。臨時医専には合格する自信がなく、東京農大の入学金を払い込んだほどだった。

ー千葉大小児科に入局したが、経済的に苦しかった(富作の名はお金持ちになるように願って、親がつけた)ので、就職のあっせんを佐々木教授にお願いした。それもあって1年とたたずに日赤中央病院に就職。

-小児科学会(運営が気に入らなかった)を退会していたので、「アレルギー」に川崎病の論文を投稿。「アレルギー」は原稿が不足気味だったこともあって、44Pの長文をそのまま掲載(昭和42年3月号)。

ー上司の神前部長が、川崎病についてのシンポジウムの提案をするが、高津東大教授はSJ症候群だとして、拒否。

ー火、水、金の午後、無料で川崎病の電話相談に応じている。

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2009.01.08 07:37 |  仕事 / 職場  |  その他(一般)  |  chessdocter  | 推薦数 : 0

転職

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

勤続10年を契機に、勤めていた田舎の診療所を昨年12月に退職。環境に対する家族の希望もあり、今年から病院小児科の勤務医に復帰。小児科勤務医不足のせいか、当直免除(但し、週一で小児救急当番で3時間の夜診はあり)など、好条件だった。以前のところは休みがとりやすく海外に行きやすかった(年3回行ったこともある)が、今度はそうはいかない。せいぜい年一回で一週間程度か。家族の希望の他にも転職の理由はいろいろあるが、海外旅行熱がさめてきたことも転職の一因。松戸、北千住には近くなるので、日本の大会や松戸の例会には昨年より出場しやすくなるものと、期待している。

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いまさら、この話題をだすのは、今日のDrタケルの小児科メモ”のブログ(リンクに入れた)を見たからだ。(以下はかなり個人的な感想になります)   この題名から、千葉県の成東病院の内科の常勤医が全員やめて、内科入院ができなくなったこと、坂本院長のインタビューが出てくるのは予想できた。それでも、どうしようもない気持ちになった。また、千葉大医学部の学生がスタジオに多いように思ったのもそのからみでか、と思った(でももう一つ理由があった)。そして、父の小児科医が自殺し、その娘の千葉(またしても?)医師が”小児科医にはなるまい、と思っていたが周りがなりたがらないのを見ているうちに逆に小児科医をめざしている”というのをみて、”けなげだ”と思ったのだが、そのお嬢さんが父のお墓参りに行き、中原家!となっているのを見てじわっときてしまった。僕の知っている中原先生だろうか?写真がでたがはっきりわからなかったのでそのときはブログに書かなかった。が、今日Drタケルのブログのリンク先の新聞記事をみて、僕の大学の3年先輩の中原利郎先生で間違いないようだ。僕が小児科に入ったときには、中原先生は旭中央病院にでていたこともあり、同時期に同じ病院で働くことはなかったが、学生時代からお名前だけは知っていた。中原利郎先生の過労死認定を支援する会の代表の守月さんは中原さんが学生時代属していた医学部サッカー部で、キャプテンであり、僕と同じ寮に住んでいた。また、僕はラグビー部で同じグランドを使って練習していた。やはり、あの中原さんだったのか。。。。。。。               娘さんには、小児科医になっても過労死の心配のないような環境になってほしい。m3blogを書いている小児科医のDrタケルやいっちゃんも疲れているようだ。かれらにもゆとりがもてるような環境になってほしい。強くそう思った。        なお、このブログはチェス関係者が多く読んでると思うので、チェスに関連させておく。チェスオリンピックで活躍した中郡くんのお父さんも僕の大学の一年先輩で中原さんの後輩になる。きっと知っているのではないだろうか。なお、中郡、中原両先輩の子供を比較する意図はありません。

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2006.04.22 10:00 |  仕事 / 職場  |  その他(一般)  |  chessdocter  | 推薦数 : 1

医龍

4/20救急のバイトで再び東金に。来た患者は20-23時の3時間で10名程度。発熱、腹痛(下痢、便秘)、喘息発作など。小児科領域が多く、僕にはちょうどよかった。見たかったTVドラマ<医龍>は時々しかみられず、帰宅後録画でもチェック。原作の漫画で筋を知っていても十分楽しめた。原案の永井明氏が東京医大卒で内科医をやっていただけのことはある。

Res:最初の書き込みありがとうございます。最初はチェス関係者か医療関係者の知人かとふんでいたのですが、思いがけず一般のかたとは、広く読まれる責任を感じてしまいます。チェスの話題が多くなるので関係ないと思っていたランキングにもこの日のタイトルのせいかいったんランクイン。恥ずかしいことに、ニックネームのドクターの綴りがおかしいのだが、もう直せないし、医学博士はもっていないのでにせものMDっぽくてそれもいいかと自分を納得させてます。

さて、ご質問の件ですが、永井氏は出世作の<僕が医者をやめた理由>(TV東京で阿部寛主演でドラマ化)の頃から愛読しており、視点に共感してました。他の医療ドラマよりも、医療をより正面から扱っていると思います。他はよりドラマに重点を置いてる気がするのです。たとえば、有名なERも最初はマイケル=クライトン(ハーバード大学医学部卒)が関わっただけあっておもしろくみてましたが、だんだんマンネリというか、医療よりドラマに重点が移っていて、興味がうすれてしまっています。長いシリーズでもあり、しかたのないことだと理解はできますが。。

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