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2007.03.16 14:10 |  診療  |  仕事 / 職場  |  医療事故  |  Doctor Aki  | 推薦数 : 3

医師の情熱を支えるもの

確かに、昔から勤務医は激務であった・・

もう十年以上も前のことではあるが、研修医時代、大学病院や市立総合病院のNICU・一般小児病棟で勤務していたことがある。そう、確かに大変だった。コール当番や当直が月に数回はあったか。そしてNICUもあるため、他院からの新生児や未熟児の緊急入院の依頼を、救急情報センターから度々受けた。それも往々にして夜間に・・・保育器と救急セットを持ち、救急車に乗って、その病院まで赤ちゃんを受け取りに行ったものだ。そして入院後の処置のため徹夜となり、一睡もせずに翌日の通常勤務へ・・・

まだその頃は20代で体力があったから何とかやっていたけど・・・大学病院時代、病棟主任の先生と一緒に仕事していた時は、その先生(30歳後半だったかな)、徹夜明けの早朝に、NICUのソファーに座って仮眠されていたのを、今でも覚えている。

市立総合病院ではその頃、夜間にレントゲン技師がいなかった。夜間の緊急入院でX線撮影が必要になった場合には、医師が撮影・現像をしたものだ。夜、誰一人いない地下の薄暗い廊下を通り、真っ暗な現像室で装置の小さなスイッチランプの明かりだけを頼りに、手探りで現像作業をこなした。少々・・いやとても怖かったなぁ。

確かに心身ともいろいろ大変だったけど、その頃は患者さんやそのご両親との信頼関係を感じていた。だからこそ、何とか気持ちを持ち続けることができたと思う。ましてや“受け持った患者さんから刑事事件で訴えられる”・・・そんな衝撃的なことは思いもよらなかった。

現在、医療現場の何たるかを理解してない、理解しようとしてないような医療刑事事件が続いている。もし今、もう一度小児科医として同じ勤務状況に置かれたら、以前の研修医の頃の様に、要らぬ不安もなく情熱を持って、患者さんの命を救うことにのみ意識が集中できるか・・・いわんや勤務状況そのものも、ますます過酷になっている現状においては。

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コメント

コメント一覧

タイトルから何が書いてあるんだろう?と興味深くクリックして読ませていただきました。私の場合、退院時の患者さんからの感謝の言葉と自分が日々進歩しているなと実感できる時が情熱を支えているのかな~と思います。毎日新たな発見があれば素晴らしいですが、それも患者ー医師の信頼関係があればのことでしょうか。国循ICUの辞められる先生も支えていた情熱が喪失された結果の決断なのでしょう。
written by Tai-chan / 2007.03.16 15:17
Tai-chan先生、いつもコメントありがとうございます。
過酷な労働環境で心身とも限界に追い込まれ、“勤務医”としての仕事を辞められる先生が増えている日本の医療現場。そういう状況は重々承知しているけれど・・・けれども、いろいろな縁が絡み合い、また深く思うところもあって、私この春から再び“勤務医”に戻る予定なのです・・・実際に勤務して感じたことなども、これから少しずつ書けるかなと思ってます。またご意見など聞かせて下さいね。
written by Doctor Aki / 2007.03.16 23:28
情熱を支えるもの、読ませていただきました。私も同感です。寝不足でも雑用が多くても何とか医者を続けているのは、患者さんや家族が喜んでくれるからです。時々、学会発表、論文投稿するという名誉欲?にかられますが、一人ひとり疎かにすまいと自戒の念を持って診療しています。最新の医療を提供するため、医学の勉強は続けます。人それぞれ目指すものは異なるでしょうが、辛くとも諦めず生きていきましょう。
written by 覆水盆に返らず / 2007.03.29 14:31
覆水盆に返らず先生、コメントありがとうございます。“一人ひとり疎かにすまいと”・・そうですね!地道に誠意を持って、助けを求めている一人ひとりの方に手を差し伸べること・・奥深い人生の意義が、自然摂理・因果律の根本が、まさにここにあると感じてます。私も、辛くとも諦めずに生きていきます。ありがとうございました。
written by Doctor Aki / 2007.03.29 22:21

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