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ここのところ、関西テレビ制作の「発掘!あるある大辞典Ⅱ」(フジテレビ系)で、捏造問題の疑われる番組が、芋ズル式に分かってきている。実験データや研究者の発言などの科学的事実を、改ざん・捏造して報道していた・・
実は最近ちょうど、「科学報道の実態」について、竹内薫さんからお話を聞く機会があった。竹内さんは専門が物理学であり、サイエンスライターとして一般向け科学書を多々出版されている。また現在では、日本テレビ系「NEWS ZERO」の科学キャスターやフジテレビ系「たけしのコマネチ大学数学科」の解説者をされている。であるから、日本の科学報道の実態を、身を持って知り尽くしている方でもある。
そのお話の中で「なるほどなぁ~」と感じたのは、番組制作の裏事情。例えば、テレビ番組「コマネチ大学数学科」を制作するにおいて、例の「あるある」と同様に、実際に番組を制作するのは、テレビ局の下請け会社の下請け会社、いわゆる「孫請け会社」である。そして連載のテレビ番組の撮影は、通常1年間通してスタジオを借り切り、セットを作って行われる。そのスタジオを借りる「資金」がまず必要となるわけだ。だからスポンサーがどうしても必要となる。そしてスポンサーを得るためには「視聴率」を上げる必要が出てくる。視聴率を上げるには、インパクトのある番組内容を制作する必要がある。だから科学的内容を改ざん・捏造してでも・・
そして、ただでさえ孫請け制作会社は収益が少ないそうだ。番組の収益は、まずテレビ局ががっちり取り、そして次にその下の制作会社が取り、最後に実際撮影した孫請け会社が貰う・・
その他に「科学報道の実態」のお話で、「そうかぁ~」と思ったのは、そもそも報道の世界で、難しい最先端の科学を一般人にわかりやすく伝える人材がとても少ないという現実。
新聞社では科学斑の科学ジャーナリストがまだいるが、出版界ではサイエンスライターはとても少なく、テレビ・ラジオでは殆どいないそうだ。さらにテレビ関係者は殆どが文系出身者で、理系出身者は殆どいなく、文化の壁がある!とのこと。例えば、多くの女性の中で男性一人がいる状況の感じ、とのこと。
更には、科学報道の一つとしての「医学・医療報道」の現状はどうだ?テレビ報道や新聞記事において、正確に実情を理解・把握して解説されているとは言い難い現実がある。社会を動かしていく力もある報道だからこそ、その「科学報道」の質の高さは、現代社会には必須であるはずなのに・・
米国や英国では、科学報道の専門職である「サイエンスライター」の地位が高いそうだ。例えば、大学では分業がはっきりしている。研究する者、教育する者、そして大学の科学研究成果を報道する者。何と大学組織の中にサイエンスライターという職種があるそうだ。大学付サイエンスライター!
日本社会では、まだまだ「サイエンスライター」の働く場さえないとのこと。科学を正確に一般人に報道する社会体制がまだまだ確立されてないのが日本の現状である・・