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先日、5年ごとの運転免許証更新に行ってきた。申込書作成・適正検査・写真撮影、そして最後に講習が義務づけられている。その講習の始めに、途中でビデオを上映するから見て下さい、と説明があった。
5年前の講習でもビデオを見させられたが、その内容が、死亡事故現場の再現映像や危険な運転の状況など、目を背けたくなるような場面だったような記憶があった。
今回もまたそんなビデオを見せられるのかな~って思っていたが・・
始まった映像は全く違っていた。ある女性が涙ながらに語っている場面から始まったように思う・・
そのビデオは、「自動車事故で亡くなった被害者遺族のドキュメンタリービデオ」であった。
幼い子供を自動車事故で亡くした母親・・「生涯この辛さが続くと思うとたまらない・・」
夫を事故で亡くし、幼い子供と残された妻・・「周囲に助けてくれる人があまりなく、周囲の理解ない一言が心に刺さる・・」「社会は厳しい・・生活の為に一日中働かねばならない・・」
妻と娘を事故で亡くし、幼い息子を男手一つで育てている夫・・「もう元には戻らない事はわかっている・・しかし2年経ってもまだ亡くなった家族の衣服の整理ができない・・」形見の服を触りながら、肩を振るわせて涙を流していた・・・
大切な方を亡くした遺族の深い心の悲しみ。その悲しみの辛さは、事故でも自殺でも変わらない。
実は、自殺の場合、死亡現場で遺族の方に始めに対応するのが、「警察」の方である。そして警察官の職務は、まず死亡原因が自殺か他殺か、を調査することである。そのため家族に「事情聴取」をする訳だ。
その状況においては遺族の「心のケア」までは警察官の仕事としては難しい、という。配慮はするであろうが・・
しかし、近年の自殺対策支援活動の進展に応じて、警察にも変化が生じている。その事情聴取の際に、警察の方から遺族の方に、これからの生活で役立つ情報(心の相談窓口の連絡先、経済問題の相談先など)が入ったリーフレットを渡そう、という動きが始まっている。犯人逮捕への意識だけでなく、遺された方々への配慮にも、警察の協力体制が広がりつつある。
自動車事故においても、ただ厳しく取り締まるだけでなく、事故の遺族の方の視点からの啓発活動へ、警察の意識変化が始まっているのか・・そんな事を、講習のビデオを見ながら感じた。
今まで社会の裏に隠されられていた弱い立場の方々に、少しずつ支援の手が差し伸べられている。警察においても・・