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【千の風モノコト論】という記事が、「窓~論説委員室から~」(朝日新聞12/26)に載っている。
今年多くの方の心をとらえた、あの歌『千の風になって』(作詞者不詳、日本語詞と作曲・新井満)が、まず紹介されている。
〈私のお墓の前で泣かないでください そこには私はいませんから・・・千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています〉
死者は遺骨というモノに宿らず、生きたコトの記憶として人々の間に行き交う・・と解説され、そしてこの視点は、最近の科学の流れに通底する、と説明されている。
そして哲学者の廣松渉さんの著書「哲学入門一歩前 モノからコトへ」(講談社)も紹介されている。
まさにソウなんだ!・・・哲学ではないが、古典物理から最先端の物理まで、その概念の何たるかを学んだ私もそう思う。私の物理学の恩師、竹内薫氏(サイエンスライター、TVニュースZERO科学解説者)の最も言わんとしている事も、やはりこの「モノコト論」だと思う。では、この「モノコト論」とは・・・
竹内氏は講義の中で、また著書の中で、最前線の物理理論(量子重力理論など)から「モノコト論」を展開し、森羅万象の世界像を解き明かしている。世界の本質が、モノ(物質的なもの)ではなくコト(意味のネットワークの全体的なつながり by 竹内氏)・・・これはヒト自身も例外ではない。
この事実を理解すると、確かに自分の世界観が「モノからコトへ」と変わっていく・・・
誰でも直面する生死の問題・生命の何たるか、これらの問題の本質に深く切り込んでいける「科学哲学」が、この21世紀に誕生しつつある。ヒトの生死・生命に直結する「科学哲学」が・・
そのことは、古からの宗教・哲学の叡智が、この21世紀になって初めて、科学という形式の言語で表現されるようになってきた、とも言える。
複雑な本質的な問題(自殺問題、福祉・医療・司法問題、労働問題・・・)を抱えており、科学が価値観を持つ現代社会においては、そのことはとても大きな意義を持つのではないだろうか・・・
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