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『自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』(佐藤幹夫著、洋泉社)・・
自閉症裁判の初のリーディングケースとして位置づけられる「浅草女子短大生殺人事件」について、4年におよぶ徹底取材から、司法・教育・福祉・司法精神医学における重要課題を明らかにしている。
障害に対する真の病態理解が如何に大切か・・そしてその理解がない場合に悲劇は起きる。公正であるべき司法の場においても・・
このような事実は・・事実までは、知っていた。しかし現実は、もっともっと重い事を最近知った。
山本譲司さん(元衆議院議員、秘書給与詐欺事件で懲役1年6か月の実刑判決で服役)の刑務所での実態報告は、衝撃だった。以下、その一部を・・
障害者の方は、“医療刑務所”に収容されている?そうではないらしい・・山本さんが入所した“一般”の刑務所にも、実に多くの障害者の方が収容されており、たいそうびっくりしたそうだ。認知症・自閉症・精神障害および肢体不自由者・視覚聴覚障害者、等々・・刑務所職員の話では、受刑者の6割近くが何らかの障害を持っている、とのこと。
そして、山本さんは言っている・・罪を犯した人達が、その前にどこかで福祉に関わっていたら、刑務所の中に入ってきていなかった。地域の中で福祉の力はまだまだ不足している・・
ある肢体不自由者の受刑者が、次のように語ったそうだ。
「・・刑務所は自由はないけれど、不自由もないよ」って。外の社会と比べて刑務所の方が、ずっと便利だったと。だからまた刑務所に戻ってもいいって平気で言ったと。
「・・今まで生きてきた人生の中で、一番過ごしやすかったのが刑務所だった」って・・・
山本さんは言う・・永田町で見てきた福祉がいかに上っ面だけだったか。そう思って自分が情けなくなったそうだ。議員として“福祉”をやっていた自分が・・
現在は、知的障害者更正施設の支援スタッフ、講演および執筆活動をなさっている。
参考:下村健一の「目のツケドコロ」放送(2004.6.26)
毎日新聞記事「障害を持つ受刑者 今は・・」(2006.12.18)
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