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2006.12.28 23:20 |  仕事 / 職場  |  グルメ / お酒  |  Doctor Aki  | 推薦数 : 0

望年会

先日、「望年会」へ参加してきた。望年会?・・・「忘年会」ではなく「望年会」・・・年を忘れるのではなくて、新しい年を望む会!NPO法人自殺対策支援センターライフリンクの望年会が、事務所近くの実に美味し~い沖縄料理のお店(芭蕉布の里)で行われた。

ライフリンク会員は全国にいらっしゃる。だから地理的に全員参加は無理・・・それでも十数名ほどの方が集まって下さった。
ライフリンクには、自殺対策支援に関心を持つ実にいろんな立場・分野の方が、会員として所属なさっている。今回の望年会に参加された方も、元NHKディレクター(清水代表)・自死遺族の方々・各宗派の僧侶の方々・元新聞記者・現新聞記者・看護学校教師・看護学校学生・これから修道院に入る方・心理学を勉強されている方・医師、等々・・

いろいろな環境の方々が、「自殺対策支援」という共通の意識で集まり、お互いのそれぞれの思いや願いを、率直に真面目に語り合った・・・嬉しい楽しいひとときだった。
そして何よりも、ひとりひとりの方が、それぞれに辛く大変な状況・環境を“一生懸命生きている”、その真摯な姿にとても心打たれた・・・

また、異なる分野の方だからこそ、お互いに教えられることがあり新しく気づかされることがある。やはり実際体験した方ではなければわからないことが多々ある・・・こうした人と人との幾つもの出会い・繋がりから、ひとつひとつ新しい世界がまた創られていくのだろう。

“今年はいろいろありがとうございました”・・・望年会の最後に心から出た言葉だった。

 

 

 

 

 

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2006.12.26 22:55 |  研究  |  仕事 / 職場  |  映画 / 音楽 / 読書  |  Doctor Aki  | 推薦数 : 0

千の風モノコト論

【千の風モノコト論】という記事が、「窓~論説委員室から~」(朝日新聞12/26)に載っている。
今年多くの方の心をとらえた、あの歌『千の風になって』(作詞者不詳、日本語詞と作曲・新井満)が、まず紹介されている。
〈私のお墓の前で泣かないでください そこには私はいませんから・・・千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています〉
死者は遺骨というモノに宿らず、生きたコトの記憶として人々の間に行き交う・・と解説され、そしてこの視点は、最近の科学の流れに通底する、と説明されている。
そして哲学者の廣松渉さんの著書「哲学入門一歩前 モノからコトへ」(講談社)も紹介されている。

まさにソウなんだ!・・・哲学ではないが、古典物理から最先端の物理まで、その概念の何たるかを学んだ私もそう思う。私の物理学の恩師、竹内薫氏(サイエンスライター、TVニュースZERO科学解説者)の最も言わんとしている事も、やはりこの「モノコト論」だと思う。では、この「モノコト論」とは・・・

竹内氏は講義の中で、また著書の中で、最前線の物理理論(量子重力理論など)から「モノコト論」を展開し、森羅万象の世界像を解き明かしている。世界の本質が、モノ(物質的なもの)ではなくコト(意味のネットワークの全体的なつながり by 竹内氏)・・・これはヒト自身も例外ではない。
この事実を理解すると、確かに自分の世界観が「モノからコトへ」と変わっていく・・・

誰でも直面する生死の問題・生命の何たるか、これらの問題の本質に深く切り込んでいける「科学哲学」が、この21世紀に誕生しつつある。ヒトの生死・生命に直結する「科学哲学」が・・
そのことは、古からの宗教・哲学の叡智が、この21世紀になって初めて、科学という形式の言語で表現されるようになってきた、とも言える。

複雑な本質的な問題(自殺問題、福祉・医療・司法問題、労働問題・・・)を抱えており、科学が価値観を持つ現代社会においては、そのことはとても大きな意義を持つのではないだろうか・・・

 

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前回のブログでご紹介した山本譲司さん(元衆議院議員、秘書給与詐欺事件で懲役1年6か月の実刑判決で服役)が、浜井浩一さん(龍谷大学大学院法務研究科教授)と対談されている。
その記事が、今月発刊の「論座」~現代の貧困~2007.1月号に載っている。

対談:現代の貧困「福祉施設化する刑務所」
~社会のセーフティーネットからこぼれ落ちた高齢者や障害者が、ベルトコンベヤーで送り込まれてくる~

その対談の中で、日頃なかなか見えてこない日本社会の医療・福祉・司法警察の実態が、実に如実に語られている。例えば・・

刑務所の過剰収容の原因は、治安悪化でも凶悪化でもなく、社会から高齢者や障害者の受け皿が減って、セーフティーネットからこぼれ落ちた人達が刑務所に集まってきたことにあるのです・・(浜井)
本来なら、ちょっと派出所で絞られて、身元引受人として家族あるいは福祉関係者を呼べば、それで済むはずです。ところがその「受け皿」が見当たらないから、まるでベルトコンベヤーに乗せられたみたいに刑務所にたまっていくのです・・(山本)

この他にも、精神鑑定・責任能力の問題、犯罪不安の高まりと厳罰化傾向、更正は心の問題でなく社会環境の問題である、再犯防止矯正に対する刑務所の現状、等々・・・

すべて考えさせられることばかりである。そして、それが隠されており、日頃なかなか見えてこない・・「弱者を見えなくしてるのが、この社会の特徴(浜井)」なのであろう。

「刑務所に入ってみなければ、その国のことはわからない。社会の最上層部の人々ではなく、最底辺にいる人々をどのように扱うかによって、国家の価値は決まる」(ネルソン・マンデラ前南アフリカ共和国大統領)
DAYS JAPAN 特集:最底辺の子どもたち Vol.3 NO.12 2006 12月号より

 

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2006.12.22 09:30 |  医療制度 / 行政  |  お金 / 株  |  映画 / 音楽 / 読書  |  Doctor Aki  | 推薦数 : 3

障害者と司法

『自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』(佐藤幹夫著、洋泉社)・・
自閉症裁判の初のリーディングケースとして位置づけられる「浅草女子短大生殺人事件」について、4年におよぶ徹底取材から、司法・教育・福祉・司法精神医学における重要課題を明らかにしている。
障害に対する真の病態理解が如何に大切か・・そしてその理解がない場合に悲劇は起きる。公正であるべき司法の場においても・・

このような事実は・・事実までは、知っていた。しかし現実は、もっともっと重い事を最近知った。

山本譲司さん(元衆議院議員、秘書給与詐欺事件で懲役1年6か月の実刑判決で服役)の刑務所での実態報告は、衝撃だった。以下、その一部を・・

障害者の方は、“医療刑務所”に収容されている?そうではないらしい・・山本さんが入所した“一般”の刑務所にも、実に多くの障害者の方が収容されており、たいそうびっくりしたそうだ。認知症・自閉症・精神障害および肢体不自由者・視覚聴覚障害者、等々・・刑務所職員の話では、受刑者の6割近くが何らかの障害を持っている、とのこと。
そして、山本さんは言っている・・罪を犯した人達が、その前にどこかで福祉に関わっていたら、刑務所の中に入ってきていなかった。地域の中で福祉の力はまだまだ不足している・・

ある肢体不自由者の受刑者が、次のように語ったそうだ。
「・・刑務所は自由はないけれど、不自由もないよ」って。外の社会と比べて刑務所の方が、ずっと便利だったと。だからまた刑務所に戻ってもいいって平気で言ったと。
「・・今まで生きてきた人生の中で、一番過ごしやすかったのが刑務所だった」って・・・

山本さんは言う・・永田町で見てきた福祉がいかに上っ面だけだったか。そう思って自分が情けなくなったそうだ。議員として“福祉”をやっていた自分が・・
現在は、知的障害者更正施設の支援スタッフ、講演および執筆活動をなさっている。

参考:下村健一の「目のツケドコロ」放送(2004.6.26)
    毎日新聞記事「障害を持つ受刑者 今は・・」(2006.12.18)

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2006.12.16 17:05 |  研究  |  生活 / くらし  |  スポーツ  |  Doctor Aki  | 推薦数 : 0

脳と生活

「脳と生活」という総合テーマで、株式会社脳の学校の創立を記念する公開研究発表会が先日東京で開催された。2日間に渡り、脳に関連する様々な分野の方が、その最先端の研究を発表された。

何故「脳と生活」か?(株)脳の学校代表加藤俊徳医師は挨拶の中で、次のように述べている。
「・・脳の研究は、単に脳の検査をして検査結果を示すだけでは不十分です。脳の知識が、実社会でひとりひとりの脳の成長・生活に役立って初めて、確認された信頼できる成果と言えるでしょう。・・」

「生活の中のリハビリテーション」「言葉を学ぶと脳で何が起こる?」「脳から教育・学習をみる方法について」「社会生活における広汎性発達障害」「乳幼児の睡眠環境」「脳と水泳と教育」「生活の中のアンチエイジング」「生活の中の認知障害」「生活の中の脳機能計測」「生活の中のことば」・・・
等々、「脳と生活」に関して、いろいろな分野から次々と楽しい発表がなされ、学ぶこと得ることが多かった。

学術・企業・一般社会などに公平に開かれたこの様な発表の場を、これから毎年継続的に開催されるとのこと。来年はどのような最新の脳関連情報が聴けるか・・今から楽しみである。

研究発表会の詳細HP:http://www.nonogakko.com/seminar2006.12.html

 

 

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「いのちの日」12月1日に秋田で、地域の自殺対策に関わっている全国の行政・民間・研究関係者が集まり、あるフォーラムが開催されている。
このことは、毎日新聞にも紹介されたので、ご存知の方もいるかも・・

「いのちの日-自殺対策“新時代フォーラム”2006-秋田」
テーマ:地域の自殺総合対策をいかに進めるか
主催:秋田大学、秋田県、NPO法人ライフリンク、NPO法人蜘蛛の糸
後援:内閣府、自殺対策を考える地方議員有志の会、他

このフォーラムに参加した仲間からの話では、当日全国各地から行政担当者を中心に多くの人が参加されたそうだ。定員280人の会場は満席で、立ち見の方も多かったとか。
県庁、精神保健福祉センター、保健所の方々に混じって、熱心な学生さんも遠方より参加されたそうだ。

参加者の皆さんが初め持っていた「自殺対策をどう進めていけばいいのかわからない」という不安も、パネラーの方々の「熱意と粘り強い自殺対策活動」の実例報告が次々と紹介される中で、「自分も何としても何かやらなくては!」という自信とやる気に変わっていったそうだ。

そしてフォーラムが終わってからも、全国各地から集まった行政担当者同士が名刺交換・意見交換をして、「新しい繋がり」がたくさん生まれていた、とのこと。

確かに、個人ひとりひとりの力は小さい。ひとりひとりがばらばらのままでは、社会を変えていく事はなかなか難しい。しかし、こうして多くの人々が共感し繋がり行動すれば、社会が少しずつ動き変わっていく!

だが、最終的に行き着くところは、またそのひとりひとりの問題になってくる、とも感じる。何故なら・・・
「最後の最後に必要なのは、人と人のつながりだと感じています・・」(「自殺って言えなかった」自死遺族編集委員会・あしなが育英会 編)サンマーク出版より

参考HP  http://www.lifelink.or.jp/hp/akita1201.html

 

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この何日間か、「人生の新た道」への展開が立て続けに起こり、ある会合に参加するため新幹線で遠出したり、そのことの意味を熟慮する日々を過ごしていた。
やっと今日こうして、次への決意と共に、こうしてブログを更新する時間を落ち着いて作る事ができた・・・

まずとりあえず、ご紹介致したいのは、今日放映予定のTV番組のこと。差し迫ったお知らせでごめんなさい!

12月11日(月)20時~20時30分
NHK教育テレビ「福祉ネットワーク」
シリーズ 自殺と向き合う 大切な人を失った時

「こころのカフェきょうと」という自死遺族の分かち合いの会がある。石倉さん(ご自身も自死遺族の方)が立ち上げた自死遺族支援活動の場である。
この番組では、その取り組みをVTRで紹介しながら、社会的にはどういった支援をする必要があるのかを、清水康之さん(NPO法人自殺対策支援センター代表)がスタジオゲストとして紹介する番組である。

今年6月に自殺対策基本法が成立し、今日本全国で、行政を初め民間の方々、そして研究分野においても、いろいろ具体的な取り組みが始まりつつあるのを実感している。

そうした地道な取り組みを、これから折を見て順次ご紹介できればと思っている。
自殺の問題は、日本社会の最も本質的な問題に繋がっているから・・

 

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