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有機リン系農薬・殺虫剤「アセフェート acephate」および、そのジェネリック農薬(低コスト農薬)は、浸透移行性農薬の1つで、植物に対する安全性が非常に高いとされています。一方、植物や昆虫などの動物の体内で代謝(加水分解)されてメタミドホス methamidophos が生じることもよく知られています。
参照ページ:
浸透移行性有機リン殺虫剤「オルトラン」
下松明雄 - トーメン農薬ガイドNo.93/G (1999.10.1) -
http://www.agrofrontier.com/guide/t_93g.htm
農薬ガイドNo.100/E(2001.10.31) 筆者:下松 明雄 発行 アリスタ ライフサイエンス株式会社
オルトランはなぜ抵抗性がつきにくいか
http://www.agrofrontier.com/guide/t_100e.htm
メタミドホスは日本国内では製造使用されていないとしても、プロドラッグであるアセフェートは大量に製造、販売・使用されています。メタミドホスのアミノ基をアセチル化して製造したアセフェートは、より安全性が高いので日本などが使い、メタミドホスは昆虫やダニ類にも効果があるため中国などが使っていた(いる)ということのようです。
また、この問題を取り上げているホームページやブログ上の記事の多くが、アセフェート(商品名オルトランまたはジェネリック品)が野菜、果樹などに使用されたとき、植物内代謝生成物 メタミドホスの濃度を調査していない、報告していないことにご注意下さい。
群馬県 第2回農薬セミナー 平成18年11月9日
「農薬と食:安全と安心-農薬の安全性を科学的に考える」
講師:大塚化学ホールディングス株式会社 梅津憲治氏 (神戸大学連携創造センター 客員教授)
[群馬県ホームページより引用]
私の知る限り、我が国において、作物を通じて摂取した残留農薬による急性中毒の発症事例はございません。1987年に香港で中国から輸入された白菜が原因となって中毒事故が発生しましたが、この時にはメタミドホスという農薬が100~200ppm残留していました。収穫後の作物に直接散布したとしか考えられないような高い濃度です。日本ではメタミドホスは使われていませんが、オルトランという農薬の代謝物の一つとして1ppmの残留基準が設定されています。実際に日本でどの程度の濃度でメタミドホスが検出されるかというと、0.01~0.3ppmであり、中毒を起こした濃度の300分の1から 10,000分の1。つまり通常検出される量の300倍から10,000倍の量をもし人が摂ったら、こういう中毒事故が起きます、ということで現実に日本で作物に残留した農薬で急性中毒が発生する可能性は極めて低いと考えられます。
【下線は投稿者による】
食品安全委員会ホームページ
http://www.fsc.go.jp/
http://www.fsc.go.jp/emerg/4.pdf
によると、メタミドホスは日本、中国で禁止(日本:農薬登録はなく、農薬取締法に基づき国内での製造・輸入・使用は禁止)されていますが、他の国(米国、カナダ、オーストラリア、EU)では今でも限定使用が許可されています。
中国)契約履行分の場合のみ、2008年末まで使用可能
世界の農薬事情-中国編 山本金統 - トーメン農薬ガイドNo.93/E (1999.10.1) -
http://www.agrofrontier.com/guide/f_93.html
「中国の農薬業界は・・・また、生産品目が古く、同じ品目を多数のメーカーが生産しているケースが多い(たとえばメタミドフォスなど)。」
プロドラッグ [prodrug]大辞林 第2版:生体内で代謝されることにより薬効を現すような化学構造をした薬剤