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外反母趾(がいはんぼし) Hallux valgusの原因については、下記のとおり古病理学 paleopathology 研究で明らかとなっていますが、女性用シューズの有害性を陸上競技などのアスリート、指導者はもっと認識すべきではないでしょうか。
Joint Bone Spine. 2007 Mar;74(2):166-70. Epub 2007 Feb 8.
Hallux valgus in a historical French population: paleopathological study of 605 first metatarsal bones.
Mafart B.
[要約一部の抄訳]
方法:南フランス Alpes-de-Hautes Provence アルプ・ドゥオート・プロヴァンス地方のDigne ディーニュにあるノートルダムデュブール教会 Notre-Dame-du-Bourg 共同墓地で第一中足骨 605個(5世紀から17世紀)の遺骨調査を行った。
結果:外反母趾は死亡年齢30歳以上の遺骨にのみ確認され、有病率は年齢とともに有意に増加した。第一中足骨の骨頭部分内側・背側面の外骨腫症は進行型によくみられた。中世16~17世紀では、男性の方が外反母趾の頻度が有意に高かった。一方、現代では女性が選択的に罹患している。
結論:時とともに外反母趾の有病率が増加したことは、履物の変化の影響が示唆された。近代以前には男性が着用した、かかとのある靴やブーツは硬い皮革でできていたので、外反母趾の発生を増大させたものと思われる。しかし、最近の西側先進国の女性にみられる外反母趾は、調査対象の近代以前の歴史的集団に比べて、さらに高頻度であり、現代の女性用の履物が極めてdeleterious 有害であることを示唆している。
Am J Phys Anthropol. 2005 Feb;126(2):139-49.
Paleopathological study of hallux valgus.
Mays SA.
[要約一部の抄訳]
英国における中世の初期と後期の遺骨の骨格調査により、外反母趾は後期中世の墓からの遺骨に限られていた。後期中世で(少なくとも裕福な社会階級において)、足の指を締め付けるであろう細くて先のとがったシューズの人気の高まりと考古学および歴史学事実との一致が見られるようである。2004 Wiley-Liss, Inc.