小さい頃から、車にはあまり酔わなかったが、船には弱かった。宇高連絡船で四国から岡山に渡って大学に進学した。里帰りなどで船酔いが心配だったが、船に乗り込んですぐにうどんを食べて、瀬戸内海を視ていることで克服できた。
大学生の時にTK-80というマイコンを作り、蛇とネズミゲームを作って遊んだが、酔わなかった。しかしPS2でレーシングゲームを開始した途端に気分が悪くなった。それ以来、将棋、麻雀、数独など画面が動かないゲームに変えて酔わなくて済んだ。
アメリカ留学中にユニバーサルスタジオに行った。最初に宇宙船に乗ったが、酔ってしまった。その日一日嘔気に悩まされた。それ移行コーヒーカップやジェットコースターも苦手になった。ディスニーランドではストリートや劇場で行われるショーしかダメになった。
少し不安だったが、これを見ておかないと3D映画は語れないという「アバター」を見に行った。めがねの上に3Dめがねという、横から見ればコメディアンの格好で30分粘ったが、初めて映画館を上映途中で抜け出した。もちろん映画館はお金を返してくれなかった。
3D酔いは画面が激しく上下するときに起きやすいとのこと。確かに船酔いのはじめは台風が近づいていたとき、四国から富士に向かう船が上下に激しく揺れていたのに、おもしろがって船首で遊んでいたときであった。
3D酔いは思わぬ方向に画像が動いたときに起こるとのこと。確かに私の友人の病理学教授に顕微鏡で眺めながら腫瘍の病理の解説を聞いていたとき起きた。ほとんど目をつむっていて、何も覚えていない。
3D酔いは周りが暗く、長時間眺めていて、小さい画面を除いているときに起こりやすい。確かにPS vitaを寝室でやっているとくらくらしてくる。酔わないコンテンツを選ぶべきである。
3D酔いを克服する方法として、酔い止めを飲むというのがある。しかし映画を視る前や、ゲームをする前に薬を飲まないとやってられないというのはちょっと危ない。
3D酔いを克服する方法として、画面を追わずにぼんやりみて、残像を追わないと良いらしい。しかしそれでは老眼鏡をかけずにぼんやり読書をしているようで、悔しい。
結局このようにして3Dの世界から見捨てられるのだろう。映画監督の皆さん、3D映画のみの上映はやめて下さい。映画館の皆さん、2D/3D同時公開の時に、2D映画の上映時間をお昼間だけにしないで下さい。よろしくお願い申し上げます。
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私の友人にスポーツカーに命をかけている人がいる。先日も4桁万円台の念願のスポーツカーを購入し、燃費は極端に悪いし、雨や雪が降ると外を走れないし、夜はアクセルをチョーゆっくりと踏まないと即近所からクレームの嵐になるにもかかわらず、悦に入っている。
スポーツカー関連の雑誌は捨てられないので、彼は「自炊」をしてiPadで楽しんでいる。その雑誌でニュルブルクリンクが特集されているものがあった。それはドイツ北西部にある世界有数のサーキットである。
多数あるコーナーの多くがブラインドとなっており、コース幅が狭いなどの過酷なコースである。さらに山間部にあるため高低差が大きく、にわか雨や濃霧など天候の変化も加味され、超難関コースとして知られている。
ほぼすべての道路条件がそろっているために、多くの自動車メーカーがここでテスト走行をしている。ここで問題点がクリア出来れば、世界中のどの道路でも大丈夫らしい。ドライバーが他の道路の状態を説明するときに、ここの道路が基準として引き合いに出されるほどである。
それほど有名なコースであるため、グランツーリスモにもコースが設定されいる。若手のプロドライバーはコースを覚えるためにこのゲームをやりこむのだそうだ。コンピュータシミュレーションがこんな分野にも進出しているのかと感慨深い。
しかしそこまで精密に作り込んでくるグランツーリスモの開発者の執念はすごい。外科医を対象とした教育用手術ソフトがあるが、精密さにおいてはかなり劣っている。需要は決して多くはないが、医学シミュレーションの分野も参入してくれることを期待している。
世界中のドライバーを引きつけるこのコースの魅力は人工的な難易度の高さだけではなく、自然がもたらす偶然性も関係している。人工産物だけでない、自然だけでない、それらが融合する所に人間を引きつける大きな引力があるのではないか。
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