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わき目もふらずに働いてきて「さあこれから」という時に、くも膜下出血で倒れる大黒柱のご主人。全精力を育児に費やし、やっと手を離れて「やれやれ」という時に体調を崩す一家の太陽、お母さん。こういう話を聞きますと、 「やっぱり厄年だからね」という同情の声がよく聞かれます。
女性の厄年は19才と33才、男性の厄年は42才と、昔からいわれていることは皆さん良くご存じのことと思います。しかし、19才のピチビチの女子大生に向かって「かわいそうに厄年なんですね」と言うとほっぺたを叩かれます。 42才の男性といえばまさに職場の中核で、いちばん脂がのりきった年代ですよね。少し実感と厄年の間にずれがあるように思うのは私だけでしょうか?
実はこの厄年は現代の私たちには当てはまらないんです。織田信長の時代は『人生五十年、下天の内を比ぶれば、夢幻の如くなり』。と舞をまったように平均寿命が50年程度でした。
現在の男性の平均寿命は男性で約79歳、女性で約86歳ですので、戦国時代からすると約1.5倍寿命が伸びていることになります。従って厄年を現代の我々にあてはめようとすると、19才は29才、33才は50才、42才は63才と5割増しで考えないといけないことになります。
女性の29才は子育てで戦争です。女性の50才。更年期の真っ最中です。一番体調を壊しやすい時期です。
男性の63才はどうでしょうか?63才といえば定年退職の年齢になります。
50歳前後の女性といえば、閉経に前後して女性ホルモンの分泌が少なくなるために体の更年期障害が起きます。更年期障害といえば女性の特権のように考えられてきましたが、男性も50才頃から男性ホルモンが減少して徐々に若いころの体力を失い、さらに定年退職を迎える年令になると、心の更年期障害も加わってきます。
以上から考えますと、更年期障害こそが現代の厄年そのものとも言えるのです。
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<質問>
私の母は頭痛持ちでよく寝込んでいます。ただいまのところ『ヤバイ』頭痛ではなさそうなので、いいのですが、いざというときには救急車を呼ばないといけないと思います。初めてのことなので、うまく呼べるかどうか心配です。
<回答>
自宅で急病人発生! !気を落ち着かせてまずは119番を回します。そこまではいいのですが、そこから先があわててしまって失敗する人が多いようです。救急隊員に話を伺うと「皆さん救急車を呼ぶのが下手です。 『ハイ、 119番です』と言って電話に出ても、 『なんでもいいから早く来て、ガシャン』これじゃ逆探知もできません。」とのことです。
ご存じのように119番でもう一つの車も呼べますね。そう消防車です。苦しんでいる人の鼻先に水をかけられては大変ですから、119番を回して、先ず一言「救急です」と言って下さい。そうすると目の前にあるボードの救急のボタンがすぐに押されます。
それから皆さんは、自分の家くらい世界中で有名なところはないと思っているでしょう。それはそうですね。夜中に酔っぱらっていてもきちんと帰ることが出来るんですから。
しかし自分の家が有名なのは自分だけです。救急隊員は全然知りません。ですから住所だけじゃなくてもっと具体的に、例えば「国道○○号線の○○交差点のセブンイレブンを左に入って、最初の交差点を右に折れて3軒目の右側の家です。」くらいに説明して下さい。 最近はGSPというカーナビで使われている方法である程度の位置は分かりますが、火事と違って目立ちません。
わかりにくいところでは、待ち合わせ場所を目立つところにして、そこで救急車とドッキングして自宅まで案内するのも良いと思います。 その次は名前、年令、性別、発作を起こしたときの様子などを言ってもらえば百点満点です。
一度救急車を呼ぶ練習をしておくと、いざというときにあわなくて済みます。といっても実際に119番に掛けると叱られますので、 117番に掛けてください。相手方は『只今より午後7時11分30秒をお知らせします。』ですから、それに向かって一方的に話をします。これらが 30秒で言えたら合格です。
さて今、救急車が練習した通りに呼べたとしますね。じゃ「もう安心。正しく救急車を呼んだから、もうしばらくの辛抱ね」で手をこまねいて見ていていいのでしょうか?実はここに非常に恐ろしい話があるのです。これに比べれは四谷怪談なんか笑い話に聞こえます。
救急車が患者さんをすぐに病院に連んでも救命できなかった場合の原因の8割は呼吸停止です。呼吸が停止してから再開するまでの時間と、命が助かる確率をグラフにしたドリンカーの曲線というのがあります。横軸に呼吸が停止してから再開するまでの時間を、縦軸に命が助かる確率を示したものです。
呼吸が止まってから3分後に再開すると、 75%の人の命が救えます。 1分延びて4分になると、 4人に2人しか助けられないんですね。 5分になると25%ですから、 4人中3人は死んでしまうんです。九死に一生を得るという言葉がありますが、9人死んで1人しか助からない。これは7分です。 8分経ったら全員死亡です。
恐い話はここからですが、皆さんは119番に掛けるとすぐにでも救急車が来てくれると思っていませんか。救急車が到着するまでの平均時間は、実は8分なんです。ということは救急車を呼んでも、皆さんが何もしなければ、ほとんどの方は死んでしまうということです。呼吸が止まっている患者の命を救うのは救急車ではなくて、救急車が来るまでの8分間の皆さんの行動であることを肝に銘じておいてください。
それでは次はどうすれば息をさせることが出来るかを考えてみましよう。帰宅してなにか変な臭いがする場合はどうしますか? 「何の臭いだろう。どこから臭って来るんだろう」と鼻を突き出すようにしませんか?実はこの姿勢をとると、鼻と喉と胸が一直線になって空気がスムーズに通るようになっています。胸が痛い、お腹が痛い、息が出来ないなど苦しいときに「あー苦しい」といって胸を張る人はいません。 みんなエビのように丸くなります。それはのどを締めて呼吸が出来にくい姿勢なんです。顎を上げて空気が通りやすくしてやることが大切です。
その次は息を吹きかけてやります。あたり前ですが息は耳たぶではなくて口の中に吹きかけて下さい。いわゆる口移しです。 しかしそのまま何も考えずに息を入れてると、歯槽膿漏の臭い息だけが入って、かえって苦しんでしまうかもしれません。吐く息というのば肝心の酸素が少ないんですね。その人の分まで息を吸ってやらないといけません。思いっきり相手の分まで深呼吸をして、ふ一っと息を吹き込んで下さい。
①顎を上げて、 ②深呼吸をして、 ③思いっきり口移し。これが呼吸をしていない人を救う最良の方法です。
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<質問>
つい頭痛が起きると市販薬で済ませてしまいますが、病院でもらう薬(処方薬)との違いはありますか?
<回答>
市販薬と処方薬の大きな違いは薬の含有量です。市販薬は大量に飲んでも大丈夫なように低量になっています。そういう意味では薬のききめは処方薬のほうがいいと感じられるはずです。
また、市販薬はすべて痛み止めですが、処方薬は対処的な痛み止めだけでなく、同じ頭痛でも原因によって、筋肉の緊張を取る薬や片頭痛の原因となるセロトニンをブロックする薬などさまざまなタイプがあります。ストレスや不安が強い場合は頭痛でも安定剤を処方することもあります。今までしかたがないあきらめていた人も医師の診断のもとで原因に合わせて処方してもらうとずいぶん頭痛から解放されるようになります。
とくに片頭痛の痛みには市販の痛み止めは効果がないのですが(混合型といって片頭痛の後に緊張性の頭痛を起こすタイプの場合は効くこともある)、処方薬ならだいぶコントロールすることができます。市販薬の飲みすぎで頭痛が起きることもあるので、月に十日以上は服用しないようにしましょう。
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<質問>
忙しくて病院に行く暇がありません。薬局で売っている痛み止めで頭痛が軽くなるので病院に行きたくはないのですが。
<回答>
いつもの頭痛で市販の鎮痛薬を用法を守って飲んで楽になるのであれば、病院に行かなくても大丈夫です。しかしそれで効果がない場合は、片頭痛のように特別な薬が必要な場合か、「ヤバイ頭痛」の可能性がありますので、病院に行きましょう。
一般的には片頭痛や緊張型頭痛は神経内科の先生のほうが詳しく、「ヤバイ頭痛」は脳神経外科の治療対象になることが多いですが、どちらにしても神経系を見てもらえるところならよいと思います。
いきなり神経内科や脳神経外科というのが気が引ける方はかかりつけの内科の先生から紹介してもらうのが良いでしょう。子どもの場合は小児科、妊婦さんは産婦人科のかかりつけ医にご相談下さい。
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片頭痛は日常生活と密接に起こってきますので、自分の片頭痛のクセを知っておくのは治療にも予防にも大変に役に立ちます。
日記をつけられている方は日記に頭痛の内容を、日記を書かれていない方は手帳にちょっとメモをしておくと後でまとめて振り返るとクセが分かります。
頭痛の起こった時間、強さ、どのような頭痛か、頭痛以外の症状があったか、女性の場合は生理との関係、その日の天候や気温、服用した薬の名前と効果があったかどうか。などを書いておくと成績優秀です。
「きちんと書かないといけない」とプレッシャーをかけるとかえって頭痛がしますので、思い立ったときで結構です。
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首を絞めるというのは、推理小説で犯人がよく使う手段ですが、なぜ首を絞められるだけで人は死んでしまうのでしょうか? それは脳が常に大量の酸素と栄養を必要とする大食漢だからです。脳は約1400グラムですから、体重60キロの人でわずかに2.3%を占めるに過ぎません。しかし必要とする酸素と栄養の量は体の他の部分に比べて5から10倍にもなります。
首を絞めて首の血管が圧迫され、脳にゆく血液の量が少なくなると、とたんに酸索と栄養が不足し意識がなくなります。このように脳にとって酸素と栄養を運んでくれる血管はまさに命綱なのです。
そのために脳の表面には細い血管が、あたかも葉っぱの裏にある葉脈のように張り巡らされています。従って血管が傷んでしまうような病気。例えば高血圧や糖尿病などで動脈硬化がすすんでしまうと、脳の血管が細くなって脳梗塞になったり、血管の壁がもろくなって脳出血を起こしてしまうのです。脳の病気になりたくなかったらこれらを予防ないしは治療することです。
脳を壊す恐ろしい生活習慣といえば、ずばりタバコです。 25才から脳の老化が始まると言いましたが、 25才から一日に神経細胞が約10万個死ぬといわれています。しかしもともと神経細胞の数は140億個と多いので、一生で数パーセントしか死にません。しかも全体の8割以上は使っていないのですから、普通はあまり影響が出ないはずです。
しかしタバコを吸うと一日に死ぬ神経細胞数が5から10倍にもなります。これでは働いている神経細胞も死んでしまいます。
脳の老化を防ぐためには一日も早く禁煙をしなくてはなりません。禁煙は3日では全く効果がありません。肺に溜まったニコチン、タールが血液の中に溶けこんできますので、それが消えてしまうためには少なくとも2年くらい要すると考えられています。
頭の血の流れを良くする薬も、タバコを吸われると全く効果が無くなってしまいます。 タバコを止めてくれれば医者の薬はいらないくらいです。禁煙はタバコ代と薬代とを節約できる一挙両得の策です。
タバコを吸う人の反論として「タバコを吸うと頭がすっきりして物が考えやすくなる」というものがあります。 しかしこれはイライラする禁断症状が緩和されて落ち着くだけで、脳の働きは確実に落ちていることが多くの実験結果より明らかにされています。
また最近タバコを吸っている人に痴呆やパーキンソン病の人が少ないという報告がでましたが、タバコを吸っている人は肺癌・喉頭癌、心筋梗塞そして脳卒中などの重大な病気で死亡して、痴呆やパーキンソン病にかかる年令まで生存していないだけなのです。ある研究ではタバコ1本で寿命が15分縮まる計算になるようです。
「医者もタバコを吸っているではないか」という反論もあります。恥ずかしながら、日本の医療従事者の喫煙率は世界のトップクラスです。私も学生時代に喫煙していましたが、肺癌の講義をしてくれた先生の情熱あふれる説得でやめることができ、大変感謝しています。タバコの害を本当に理解する努力が医者の側にも必要でしょう。
また「体に悪いといっても自分が納得して吸っているのだし、周りに迷惑を掛けていないのだから関係ない」という反論があります。
イギリスで離婚裁判がありました。奥さんが自分が癌になると嫌なので、主人にタバコを止めるように言いました。しかし主人は止めてくれないので、自分の健康が心配だから離婚したいと訴えたのでした。結果は奥さんの勝訴で、離婚が認められました。その理由は本人がタバコを吸わなくても、その人が吐き出したタバコの煙を吸っているだけで、肺癌に羅る確率が4から5倍の頻度になることが医学的に証明されたからです。
ですからタバコを吸いたければ家の外で吸わせて下さい。雨が降ろうが、風が吹こうが泣いても吸い終わるまでは家に入れてはいけません。
最近私が最も危慎するのは、わが国の女性の喫煙率の増加が先進国の中でトップであるということです。信じられないことに妊婦さんがタバコを吸ったり、小さい子供の前で平気で煙を吐き出している人がいることです。今でも不用意に置いていたタバコ1本を、幼児が誤って食べて死亡するケースがあります。 子供はタバコに関しては、大人の10倍から20倍感受性が高いと言うことを覚えておいて下さい。子供の脳の発育を止めるもののトップもタバコなのです。
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シーンとした夜は妙に頭が冴えていて、自分の世界に浸れるので学生時代は完全な昼夜逆転でした。古い言葉ですが『深夜族』は私の学生時代の代名詞でもありました。親に読まれると問題がありますが、日中は講義中に熟睡し、テストの前に友達のノートのコピーにほとんどの時間を使っていました。若いときはまだ何とかなっていましたが、医師になって夜間の緊急手術などで徹夜をすると数日間からだがボーっとしてしゃんとしない状況が続くようになりました。これは私の体内時計が狂っていたからです。
私たちは体の中に体内時計という時計を持っています。このリズムを作っているところは、人間の場合は脳の視床下部にある「視交叉上核」と考えられています。 ただし、この体内時計がつくるリズムは1日がおよそ25時間になっていて自然環境の1日より約1時間長くなっています。
私たちは1日25時間サイクルの体内時計を、毎日いろんな同調因子によって調整し、自然環境の1日24時間のサイクル(体外時計)に合わせて生活をしています。
その生体時計が刻む生体リズムに基づいてその人の生活スタイルが決められており、その基本となっているのがほぼ24時間を周期にしたサーカディアン・リズム(概日リズム)です。個人差はありますが、ほぼ24.7時間といわれています。
体内時計を調節する作用を持つものを「同調因子」といいますが、それには次のようなものがあります。明暗(光)・食事・運動・社会的因子・環境などです。これらの同調因子をうまく働かせて、自分にあった生体リズムを刻むことが一番の基本的な健康法となります。
以下に田村康二先生の『「時間医学」で読む=病気の時刻表(青春出版社)』から生体リズムを守る健康法のポイントを7つ述べてみます。 1日24時間の地球で過ごすための健康時計の使い方です。
1.早起きで体内時計のずれを修正
太陽が昇る前に起床し、日の出前の青白い光に触れることをお勧めします。 30分ほど当たるだけで、対外時計との差である0.7時間ぶん体内時計が進みます。これは朝寝坊の人には大変なことです。昼間の光のほうが強いので、それを浴びるだけで十分な感じがしますが、残念なことに昼間の黄色い光には時計を進める働きが備わっていませんので、あきらめましょう。 ヨーロッパでは『牛乳を飲む人より牛乳を配達する人のほうが健康』ということわざがあります。
2.起床直後は行動のエンジンを徐々に
目覚めてから数時間は「魔の時間」です。心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などが午前6時から10時の時間帯に集中しています。体が完全に眠りから覚めていない状態なので、行動は出来るだけゆっくりとしましょう。車でも急発進、急停車は危険ですよね。従って朝ギリギリまで寝ていて、朝食抜きであわてて出勤するお父さんは大変危険なことをやっているのです。
3.朝食は脳を目覚めさせる和食中心で
体内時計は朝食でリセットされ、その後昼食、夕食が決まった時間に取られることでしっかりと固定されます。心身の目覚めはまず脳から始まります。ぼんやり状態を出来るだけ早くはっきり状態にするにはエネルギーが必要です。それは糖分に限ります。具体的には和食中心の朝食が望ましいといわれています。
4.人間の緊張は90分サイクル
私たちの眠りの1サイクルは90分です。実はこの90分リズムは目覚めている間も基本的に続いており、人間の緊張感は90分のリズムで繰り返されています。このことから勉強や仕事は90分ごとに休むと言う方法が一番良いことが分かっています。職人さんは昔から午前10時と午後3時に休憩していますが、これは生体リズムから考えると大変理にかなっています。
5.夕食より昼食を主に
私たちは夕食をしっかり摂っていますが、胃腸の消化吸収の速度が夜に比べて昼間の方が2倍速く、活動期が続く昼間にエネルギーが必要なことを考えると、昼食をしっかり取った方が良いと思います。これは肥満防止の点からも有効です。
6.夕方、戸外で太陽光に触れよう
夕方の太陽光は朝とは逆に体内時計を時差の0.7時間を戻す作用があります。たそがれ時の光を浴びながら、のんびりした散歩するのは非常に効果的です。 また夕方4時頃は、心筋梗塞の発生に第二のピークがある魔の時間です。行動の活力を徐々にダウンさせましょう。
7.入浴は夕食前が効果的
眠りの中枢は体温が下がった状態で初めて働き出します。就寝直前に一風呂浴びるとかえって寝つきが悪くなります。それは体がほてり、眠りの中枢が刺激されなくなるためです。入浴は夕食前に済ませておくほうが生体リズムにかなっています。
夜勤などで生活が不規則になる場合はできるだけ本来の自分の生体リズムを崩さないようにしましょう。そのためには夜勤は何日も続けない。夜勤の間に1時間でも良いから仮眠を取るということが大切です。 また勤務時間帯のシフトを急に動かさず徐々に時計回りに動かすことも重要です。例えば日勤、準夜勤、夜勤などです。夜勤をした翌日は充分に休息をとり、疲労をためず、速やかに本来の自分の生体リズムを取り戻してください。
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<質問>お酒は好きなのでよく友達と飲むのですが、一人で飲んでいると決まって翌日に二日酔いで頭痛がします。痛くならない方法はありませんか?
<回答>
お酒を飲むと顔が赤くなりますが、それは顔の皮膚の毛細血管が拡張するからです。すなわちアルコールは血管を拡張させる働きがあります。したがって、血管が拡張することによって起こる片頭痛や群発頭痛はお酒を飲むとひどくなります。特に赤ワインは血管拡張作用のあるヒスタミンも含んでいるので、頭痛を誘発しやすいので片頭痛の方は控えてください。精神的緊張からくる緊張型頭痛などはアルコールによるストレス発散でかえって和らぎます。
二日酔いの頭痛はアルコールの分解産物であるアセトアルデヒドの作用によって起こります。お酒を飲むとすぐに赤くなる人はアセトアルデヒドを代謝する能力が生まれつき弱いため、頭痛を起こしやすいと言われています。
二日酔いの頭痛を防ぐためには簡単に言えば『急いで飲みすぎないこと』です。特に一人で飲むやけ酒は普段よりも速いペースになりますので、アルコールが一気に分解されて、頭痛がしやすくなります。お酒は一人寂しく飲むものではありません。自分にあった量を、自分にあったペースで飲むということでしょう。
二日酔いの頭痛は、市販の鎮痛薬が効果があります。また血管収縮作用のあるカフェインの入った飲み物が頭痛を鎮めてくれます。
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さわやかな青空の下、大自然の中でボールを打つ!これでナイスショットが出たら、最高の気分です。しかしこれからだんだん暑くなってきますので、脱水にはご用心を。
炎天下でゴルフなどのスポーツをしていますと、体の水分が汗などで失われて、脱水となり大変喉が乾いてきます。 脱水は動脈硬化が進んでいる人にとっては『脳卒中の呼び水』になってしまいますので注意してください。
ハーフを終わってビールを飲むと生き返ったような気分になります。しかしそれは水分を補給したのではなくて、アルコールを補給したのですから、ますます血液の中から水分が失われることになります。
ましてやゴルフを上がったあとのビールを楽しみに、水分を我慢してプレーを続けるのはまさに自殺行為と言わざるを得ません。楽しいプレーが一転して後悔に変わらないように、水とお酒の区別はきちんとしなくてはなりません。
アルコールを飲むと本音が出てきてびっくりすることがありますね。これはアルコールが脳の中心部にある網様体というところに作用して、感情・理性・記憶などの高度な働きをしている大脳皮質を麻痺させるからなのです。
大脳皮質は脳の深いところ(大脳基底核や大脳辺縁系)から突き上げてくるものを、一生懸命抑えるのが大きな仕事なので、それが麻痺すると抑えられていたものが、わっと吹き出します。 いいお酒がストレスを消してくれるのは、たまりにたまった本音や本能を吐き出させてくれるからです。例えが悪いのですが、便秘気味の方がお通じがよくてすっきりした時の感じに似ていると思います。
緊張型頭痛の方はストレスが発散されて頭痛が軽くなるのですが、片頭痛の方は血管が拡張しますので悪くなります。
いつも憂さをお酒で晴らしていると、酔っている時だけ気持ちが良くなって現実から逃避できるために、お酒がないと生活できなくなる人がいます。しらふのときは酒の飲み過ぎは体に悪いと分かっているのに、一度飲み始めると一番最初に「体に悪い」という理性が麻痺してしまい、「わかっちゃいるけどやめられない」という状態になります。
一度アルコール依存症になるとそこから脱却することは困難ですし、気がついたときには肝臓がもう治らない程度まで壊れています。やはりお酒はこちらが飲むのであって、お酒に飲まれてはいけません。
適度な飲酒とは一日で日本酒1合、ビール大瓶1本、ウイスキー2杯のいずれかまでで、しかも1週間に最低2日飲まない日(休肝日)をとることです。
酒を「百薬の長」とするか「万病の元」とするかは、酒飲み自身の責任です。
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それでは脳の再生を促すものはどのようなものでしょうか?
ねずみを何もないかごの中で飼ったグループとくるくる回転して運動ができるおもちゃを入れたかごで飼ったグループで、神経幹細胞の数を比較した研究があります。その結果は運動をしたグループの方が神経幹細胞の数が多いというものでした。人間は植物ではなく動物ですので、動くことで脳が生き生きとします。体力を保つために運動されている方が多いと思いますが、運動は体よりも脳を鍛えるものだったのです。
神経幹細胞は脳全体に存在していますが、2ヶ所だけ非常に強く再生している場所があります。それは前頭葉と海馬です。前頭葉は額のところにある脳で、物事を考えているところです。お猿さんと人間の脳で一番違っているところです。海馬は脳の底のほうにあり、記憶をコントロールする中枢です。この前頭葉と海馬を鍛えることができれば、脳の再生のスピードが上がるのではないかと期待されます。
『考える』と『覚える』という行為を一緒にすることを漢字2字で書くと何になるでしょう。それは『学習』です。私たちは人よりもいい生活をしようとか、他人よりえらそうにするために学習するのではありません。それは自分の脳を日々よい方向に作り変えるためだったのです。
「運動はだるいし、ましてや勉強なんてとんでもない」という方は最後の手段があります。 これもねずみの実験ですが、ねずみに猫の鳴き声を聞かせたり、水の中に沈めたりして精神的ストレスを与えると、次第に動かないウツウツとしたねずみになります。ある研究者がこのねずみにうつ病を治す薬を与えてみたところ、イキイキとしたねずみになりました。ウツウツねずみとイキイキねずみの神経幹細胞の数を比較するとイキイキねずみの方が何倍も数が多いことがわかりました。 このことからイキイキとした充実した人生が、脳を再生する大きな原動力となることが推測されます。
脳の再生を促す方法は以上述べましたように、運動・学習そしてイキイキ人生でしたが、試験でもないとなかなか覚えられません。そこで語呂合わせを考えました。
「ウ」動いて
「マ」学んで
「イ」イキイキ 人生
これが脳を再生するウマイ生き方です。
知能は遺伝かあるいは環境かという議論が医学界で続いていますが、私は環境とくに自分の生き方に大きく影響されると考えています。
脳は日々再生されていますが、ちょっと油断すると一気に老化してゆきます。毎日のこつこつとした努力を続けていれば、遅々とした歩みかも知れませんが、脳はよりいいものに生まれ変わってゆきます。
『大器晩成』こそが正しい脳の育て方です。
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