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以前このブログで『飛行機頭痛』について書きましたところ、数人の方からコメントをいただきました。私自身も最近始めて経験し、ひょっとして頭痛の原因がわからず、不安なまま飛行機に乗っている方が多いのではないかと思い、最近の論文などを読んで詳しく病気について書いておこうと思います。
飛行機頭痛は英語ではairplane headacheといいますが、これで医学文献を検索したところ主要な論文は3編しかありませんでした。それらをまとめても現在までに論文で報告されている症例数は10例以下です。しかしそれは病気になる頻度が低いというより、後述しますようにすぐによくなるために病院を受診しない人が大半であるからだと思います。
MainardiらはJournal of Headache Pain (2007)の中で、飛行機頭痛の特徴を8点にわたって記述しています。
①これまで報告された症例はすべて男性である。(しかしこれは症例が少ないために男性の病気だとは断定できません。実際、キャビンアテンダントの方が同様な頭痛を経験され、私のブログにコメントを送ってくださっています。ビジネスマンなど飛行機を利用する頻度が男性のほうが圧倒的に多いからかもしれません。)
②痛みの起こる部位は片方に偏っている。(なぜかこれまで報告されている部位は圧倒的に右が多いのですが、これも症例数が少ないため、断定的なことはいえません。しかし再発するときのいつも同じ側の同じ場所であることがほとんどです。)
③痛みの起こる部位は目の周り(眼の奥、眉毛のあたりなど)が大部分である。
④痛みの持続時間は20分以内であり、突然スーッと良くなる。
⑤頭痛以外の症状は伴わないことが多いが、鼻が詰まった感じや同じ側から涙がでるなどの症状が報告されている。
⑥発症年齢は平均31歳で、20歳~40歳である。
⑦痛みは大部分が着陸時に起こる。(頻度は少ないですが離陸時にも起きます。)
⑧必ずしも頭痛持ちの方に起こるとは限らない。
原因は正確にはわかりませんが、一番考えやすいのは副鼻腔の問題です。副鼻腔の中でも頭痛が起こる場所から考えて目の奥にある篩骨洞が関与していると考えて間違いないと思います。着陸および離陸時に大気圧が変化しますが、そのときに篩骨洞の中の圧力がうまく開放されないと、篩骨洞内の圧と大気圧との間に格差を生じてこれが篩骨洞の粘膜を刺激し、そこに分布している三叉神経を痛めて神経痛のような激しい頭痛が起こるというメカニズムが最も考えやすいです。篩骨洞に一番関係している三叉神経の枝は上眼窩神経ですが、この神経が分布している領域はまさに頭痛の起きる場所と一致しています。
なぜいつも同じ側なのかということについては篩骨洞の構造に右と左で個人差があることによると思われます。
またなぜ飛行機に乗るたびに毎回起こらないのかということについては、その時々で篩骨洞の粘膜の状態や圧力の変化のスピードが異なっているためではないかと想像されます。
また私が一番興味を持ったのはほとんどすべての症例は海岸沿いに位置する空港に着陸するときに頭痛が起きており、内陸の都市に着陸するときには起きていないことです。下が海と大陸とでは圧力のバランスが異なっているのではないかと素人の私には想像するしかありませんが、事実としてそのようなことがあります。
飛行機頭痛は痛みはひどいのですが、最大20分我慢すれば自然にうそのようにスーッと痛みが消えてゆきます。痛んでいるときには重大な病気があるのではと心配し、病院にいってみようと思います。しかしのどもと過ぎればなんとかで荷物を受け取ったりしているといつの間にか忘れてしまいます。
飛行機に乗る回数が少ない人は忘れてしまっていいのですが、ビジネスで飛行機に乗るチャンスが多い人には予防策が必要です。飛行機頭痛の対処法として着陸あるいは離陸の30分前に鎮痛剤を服用してくださいと以前のブログに書きましたが、闇雲に飲んでいると鎮痛剤によって体が悪くなりそうです。そこで私なりの対処法を下記のように提案いたします。
①海岸沿いの都市に着陸する場合は予防的に薬を飲んでおく。内陸の都市に着陸するときには服薬しないで様子を見る。
②風邪を引いているとき、アレルギー性鼻炎がひどいときなどは副鼻腔全体の粘膜もはれていますので、心配なときには予防的に服薬しておく。
③これまで報告されている症例はヘビースモーカーが多いことが指摘されています。脳の健康のためにもこの際、禁煙する。
以上です。
しかし飛行機頭痛の本体は報告されている症例が少ないため、研究が進んでいません。そこで『頭の知恵袋』をご愛読いただいている皆さんから体験談を募りたいと思います。ブログのコメントとしていただければ、それを症例報告としてブログで取り上げさせていただきます。カテゴリーに『飛行機頭痛』を加えさせていただきましたので探しやすくなると思います。
これからの時代、飛行機に乗るチャンスはどんどん増えてゆきます。皆さんのお力をお借りして、何とかこの病気のより効果的な対処法を見つけ、安心して飛行機に乗れるようにしたいものです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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わき目もふらずに働いてきて「さあこれから」という時に、くも膜下出血で倒れる大黒柱のご主人。全精力を育児に費やし、やっと手を離れて「やれやれ」という時に体調を崩す一家の太陽、お母さん。こういう話を聞きますと、 「やっぱり厄年だからね」という同情の声がよく聞かれます。
女性の厄年は19才と33才、男性の厄年は42才と、昔からいわれていることは皆さん良くご存じのことと思います。しかし、19才のピチビチの女子大生に向かって「かわいそうに厄年なんですね」と言うとほっぺたを叩かれます。 42才の男性といえばまさに職場の中核で、いちばん脂がのりきった年代ですよね。少し実感と厄年の間にずれがあるように思うのは私だけでしょうか?
実はこの厄年は現代の私たちには当てはまらないんです。織田信長の時代は『人生五十年、下天の内を比ぶれば、夢幻の如くなり』。と舞をまったように平均寿命が50年程度でした。
現在の男性の平均寿命は男性で約79歳、女性で約86歳ですので、戦国時代からすると約1.5倍寿命が伸びていることになります。従って厄年を現代の我々にあてはめようとすると、19才は29才、33才は50才、42才は63才と5割増しで考えないといけないことになります。
女性の29才は子育てで戦争です。女性の50才。更年期の真っ最中です。一番体調を壊しやすい時期です。
男性の63才はどうでしょうか?63才といえば定年退職の年齢になります。
50歳前後の女性といえば、閉経に前後して女性ホルモンの分泌が少なくなるために体の更年期障害が起きます。更年期障害といえば女性の特権のように考えられてきましたが、男性も50才頃から男性ホルモンが減少して徐々に若いころの体力を失い、さらに定年退職を迎える年令になると、心の更年期障害も加わってきます。
以上から考えますと、更年期障害こそが現代の厄年そのものとも言えるのです。
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高度の高いところに行くと酸素が薄いため、脳が酸素をたくさん確保しようと脳の血管が拡張しますので、片頭痛が起きます。満員電車で長時間人ごみにもまれたり、パチンコを長時間したときなどに頭痛がするのは、この酸素不足が関係しています。
また酸素を運搬するのは赤血球ですので、強い貧血があると頭痛が起きてきます。中年のご婦人が最近頭痛がひどくなったので検査を受けたら、子宮筋腫による貧血がみつかったということがあります。
群発頭痛がひどいときに純酸素を吸うと改善する場合があります。しかし20分以上吸い続けないと効果がないことが多く、大量の酸素が必要です。スポーツ店で売っている程度の酸素では足りませんので、これもやはり病院を受診するほうがよいでしょう。
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