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 脳は豆腐のように柔らかいので、頭の動きや重力で脳が動かないように脳は髄液という水に浮かんでおり、さらに神経や血管でつなぎとめられ、外側を髄膜というクッションで包まれています。髄液が何らかの原因で少なくなると、脳は髄液に浮かんでいられなくなり、脳が重力で落ち込むときに神経や血管が引っ張られ頭痛を感じます。

 一番多いのは、髄膜炎やクモ膜下出血などが疑われて腰椎穿刺検査を受けた後に起こります。腰から針を刺して、髄液をとりますが、針穴から髄液の漏れが止まらないと髄液の圧が低下して頭痛、吐き気がします。しばらく安静にして点滴をしたり、水分を多めに取ったりすることでよくなります。

 最近注目されている疾患の一つに外傷後に発生する『脳脊髄液減少症』があります。脳や脊髄は硬膜という丈夫な膜で覆われています。脊髄から出る神経はこの膜に開いた穴から出てきますが、この穴は髄液の圧が急に高まったりするときに安全弁として開き、髄液を外に逃がします。圧が下がればすぐにこの穴は塞がります。何らかの原因で塞がらなかったり、外傷などで穴が大きくなって髄液が漏れ出ると髄液が減少して、頭痛・吐き気・目のかすみ・疲労感などの症状が出てきます。横になっているときは調子がよいのに起き上がって30分くらい経って症状が出る場合は可能性があります。

 これらの症状は頭を打った後に起こるいわゆる「むち打ち症」の症状に似ており、実際にはっきりと漏れている場所が分かる患者さんもいます。治療法としては安静・水分補給そしてブラッドパッチ法(自分の血液を糊として脊髄を覆っている硬膜の上に流して穴を塞ぐ方法)などがあります。

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