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 私はボランティアで癌の最新治療や予防などをテーマに健康セミナーを行っていますが、その時に主催者の方から癌が自然治癒したとの興味深い話をお聞きすることがあります。

 最近お聞きした方は、胃癌末期で腹膜転移も認められあと1週間の命と宣告されていた52才の女性です。 癌の患者さんはよく「癌は死ぬことよりも、死ぬほどの痛みに苦しめられることが耐えられない」といいます。このご婦人はモルヒネでも耐えられない痛みや不快感があり、それから逃れたくて1分でも1秒でも早く死にたかったそうです。

 ある日その方の一人娘が、もうこれが最後だからと結婚を考えている人を紹介したのだそうです。 その瞬間「自分の娘の第二の人生の門出を見守ってやらなくて何が親だ。結婚式まではなんとしても生き抜いてみせる」と決意し、今度は1分でも1秒でも長生きしたいと180度考え方が変わりました。

 数日後、突然気分が悪くなり、大量に黄緑色のどろどろしたものを嘔吐し、その後意識がなくなりました。主治医はてっきり臨終と思って親類を集めましたが、1週間経っても死なない。 1ヶ月後には元気に流動食を食べれるまでに回復されました。医者が不思議に思って内視鏡でチェックしたところ、末期の癌がすっかり消えていたというのです。すなわちその患者さんは癌を吐き出したというのです。

 以前はこの手の話を聞くとにわかに信じられなかったのですが、癌のアポトーシスの研究を行っていくうちに、アポトーシスの考え方からすれば、癌が自然に消失することはありえることだと考えるようになりました。

 確かに癌が自然に治ること、すなわち「癌の自然治癒」というのは報告はされていますが、非常に稀なケースだと思っていました。しかし例えば医学文献データベースのPubMedでMeshというキーワードの分類の中にある"Neoplasm Regression, Spontaneous"(癌の自然消滅)に含まれる論文を検索すると2300以上もあります。発表されない症例も含めれば数がまだ増えると思います。ただし、癌全体の数が多いですので、稀といえば稀ですが。。。

 これから癌の自然治癒についてアポトーシス、システムのトレードオフそして癌の生存戦略などの観点から考えてみたいと思います。気長にお付き合いください。

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勇気と希望が人に与える影響は大きいですね。
それは、教育の世界ではさらに顕著です。
教師は最大の教育環境ですから、使命は重大です。
written by 大山虎竜 / 2007.02.12 19:11

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