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入浴中の死亡原因は脳卒中と心筋梗塞で9割を占めています。大部分が湯船に入っている時に発作が起きますので、意識がなくなっておぼれるということになります。これを防ぐ最も良い方法は『半身浴』です。
日本のお風呂は五右衛門風呂のように狭くて深いのが特徴です。そしてなぜだか知りませんが、肩までつからないと気が済まない人が多いようです。
温泉ではアゴの線まで漬かってタオルを頭の上に載せている、まるで河童のような人がたくさん見られます。 アゴまで漬かっているとき、心臓はどこにあるでしょうか?水面から約30センチもお湯の中にもぐっているのです。そうすると水圧がかかり、あたかも後ろからジャイアント馬場に抱きつかれているように、心臓が締めつけられています。これでは心臓が十分に膨らまないので、血圧が段々下がってきます。
このような状態なのに、なぜかザバーと潔く湯船から出ないと気が済まない人が多いので困ります。これでは下がった血圧がまた下がります。 皆さんも湯船から出るときに目の前が真っ黒になったご経験があると思いますが、それは低血圧によるものなのです。ひどい場合は脳の血管が詰まったり、心臓の血管が詰まったりして、病気になります。
これを防ぐには心臓を水面から下にしなければよいということになります。すなわち、首までつからずにオッパイの線で止めておくということです。女性の方はオッパイの線は若い頃の位置を基準にしてください(失礼!)。そうしないと風邪を引いてしまうかもしれません。
オッパイの線といっても中腰では疲れます。いい方法があります。湯船から出て体を洗うときに椅子に座りますが。あの椅子は本当は体を洗うときに使うためだけではなくて、湯船の中に入れて座ることもできます。
このように体の半分しかつからない入浴法を『半身浴』と言います。子どもの頃から、「肩まで浸かって百数えるまで出てきてはだめ!」としかられながら育てられていますので、肩が冷えるのが嫌だという方が多くいます。その場合は入浴中に肩にかけ湯をして下さい。冷えたり、温めたりを繰り返すと肩の血液の流れが大変に良くなり、肩こりも取れ、緊張型頭痛も和らぎます。肩こりは高価なマッサージ器を買わなくてもただで治すことができます。
また家庭内で転倒する事故のうち、約半数が浴室で起こっています。転倒して足の骨を折ると長期間ベッドの上で安静にしておかなくてはなりません。これが寝たきりやボケの原因の第3位となっていることをご存じでしょうか? 「転ばぬ先の杖」といいますが実際に杖をついてお風呂に入る人はいません。その杖とは知恵のことです。浴室内の転倒事故は浴室への出入りの時と浴槽にはいる時に起きます。 まず浴室への出入りはゆっくりと、壁などに手を添えながらしましょう。特にドアを閉めるときが大事です。浴槽に入るとき「またぎ越し」の姿勢になりますが、これが非常に不安定です。その時は片手ではなく、両手をついて行いましょう。
浴槽に入ったら両手で浴槽の左右の縁をつかんで静かに体を沈めましょう。またスノコを置いて段差をなくしたり、滑り止めのマットをおいたり、手すりを取り付けるなども転倒防止に大変役に立ちます。
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