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2006.11.30 09:45 |  頭痛  |  飛行機頭痛  |  yuka_tetsuya  | 推薦数 : 25

飛行機頭痛

 飛行機の着陸時に目の奥や側頭部が激しく痛んで冷や汗をかくことがあります。強い痛みですが、高度が下がるにつれて徐々に起こりますので、突然発症するクモ膜下出血とは区別されます。

 目の下や眉間のところに副鼻腔という頭蓋骨の空洞の部分があります。これがいつもは自然孔で外界と交通しているのですが、飛行機の着陸などのときに副鼻腔の中にある空気が膨張して自然孔が塞がり、副鼻腔が腫れることで頭痛が起こるものと考えられています。

 着陸の30分くらい前に鎮痛剤を飲んでおくと予防できます。

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2006.11.28 11:13 |  頭痛  |  片頭痛  |  yuka_tetsuya  | 推薦数 : 23

気象・気圧と頭痛との関係

 気管支喘息の人は明日の天気が予想できるといいます。それは気圧の谷が接近してきたとき、寒冷前線が通過したときなど気圧の変化が喘息発作を引き起こすからです。実は片頭痛患者さんも全く同じ条件で頭痛がしやすくなります。数時間後の雨をぴたりと言い当てる人もいるくらいです。

 気圧の変化がなぜ頭痛を引き起こすかは、正確なところはわかっていません。しかし、飛行機に乗っていて気圧が変動するときに頭痛がしやすい(飛行機頭痛:後で述べます)ことなどから、関連があることは予測できます。最も考えやすい機序は、気圧が下がると脳の血管を押さえていた圧力が下がるため、血管が拡がりやすくなるというものです。片頭痛のところで述べましたが、片頭痛は脳の血管が拡がることでおきます。

 気圧の変化で頭痛が起きやすい人は、季節から言えば冬により多く頭痛が起きると言います。それはもう一つ別な要因として『冬季性うつ病』が関与している可能性があります。これは冬になると日照時間が少なくなり、それがメラトニンの産生異常を起こし、集中できない、やる気が起きない、頭が重いなどの症状をきたします。冬はもともと日照時間が少ないうえに、天候が不順で太陽が照らないとますます調子が悪くなります。

 この対策としては太陽が照っているときにとにかく太陽の光を浴びることですが、大変に重要なことなので、稿を改めて詳しくご説明します。

 以上まとめますと、気象の変化によって頭痛を起こしやすい人は、片頭痛の予防法をよりまじめに実践する、日光にできるだけ当たるなどが必要です。

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2006.11.27 09:32 |  老い・物忘れ・ぼけ  |  yuka_tetsuya  | 推薦数 : 18

治療可能なぼけ

 認知症のほとんどは脳血管障害あるいはアルツハイマー病が原因です。この二つはいったん発症すると治療は困難で、徐々に悪化してゆきます。このことから認知症はなってしまえばもう助からないというイメージがあります。

 しかし認知症の症状を呈していても適切な治療で完全に治る場合があります。これが『治療可能な認知症』と呼ばれています。認知症の1割程度がこのタイプのものと考えられています。

 せっかく治療可能な認知症であっても、諦めてそのままにしておくと、続発性の治らない認知症に移行してしまいます。最終的な病気の確定はやはり医者の仕事ですが、こればかりは患者さんが病院を受診してもらわなければ意味がありません

 治らない認知症と治る認知症との間には4点違いがあります。

 1点目は家族や本人がおかしいと思ってから病院を受診されるまでの期間が比較的短いことです。

 2点目はボケの程度が日によってかなり違うと言うことです。時間によっても軽くなったり重くなったりすることもあります。

 3点目は認知症の主な症状は記憶障害ですが、治る認知症は記憶障害よりも注意力や集中力の低下、そしてやる気の低下などでボーっとしているために反応が悪くなっていることが特徴です。

 最後は手足がふるえる、首が固くなる、手足が動きにくくなる、歩き方がおかしいなどのボケ以外の症状が出てきます。

 脳神経外科として最も注意していただきたいものは頭部外傷後に起こる慢性硬膜下血腫です。これは簡単な手術で治すことができる痴呆の中では最も劇的な病気です。 50才以上の男性で、 1から3ケ月前に頭を打っていて、比較的早く頭痛と頭のボーとした感じがあればこの血腫を疑って病院を受診して下さい。

 脳に積極的に作用するホルモンとしては甲状腺ホルモンとステロイドホルモンがあります。

 甲状腺ホルモンの働きが落ちると甲状腺機能低下症となり、感情の起伏がなくなって、昼間でも眠りがちになります。

 ステロイドホルモンがたくさん出るクッシング症候群では、逆に不眠となり行動に異常を来します。軽度の妄想なども起こしてきます。

 栄養や代謝の障害によっても認知症が起こります。一番多いのはアルコールの飲み過ぎです。アルコールの代謝過程でビタミンB1が大量に消費されるため欠乏し、記憶障害が出てきます。この患者さんと話していると記憶障害の自覚がなくて、長時間、昨日本当にあったかのような作り話をしてくれます。歩行がよろよろして、目も動きが悪くなります。 

 胃癌で胃の摘出術を受けた方はビタミンB12が欠乏して、貧血になりやすいのですが、さらに脊髄や末梢神経の障害と同時に認知症の症状が出くることがあります。

 抗てんかん薬を長期服用しているとその副作用で葉酸が欠乏して貧血と痴呆を起こします。

 また糖尿病患者がインシュリンや経口糖尿病薬の服用で低血糖が頻回に続くと痴呆を生じます。最近はこの反省から高齢者の血糖は高めでもいいと考えられています。

 梅毒に感染して4から30年もたって痴呆が起きてきます。エイズ、免疫抑制剤の使用、さらに高齢などの免疫不全状態で真菌 (カビ)が脳に繁殖し髄膜炎を起こすことがあります。

 結核菌でも髄膜炎となることがあり、著明な記憶障害や人格の変化などが起きます。 また単純ヘルペスウイルスによる脳炎は非常に重く、後遺症として痴呆症状を残すことが多い病気です。

 練炭や都市ガスなどの不完全燃焼そして自殺目的で排気ガスを吸ったりすると、一酸化炭素中毒を起こします。一酸化炭素によって酸素が脳に運ばれなくなると、酸素不足に一番弱い海馬という記憶に一番重要な部分が障害を受けて、痴呆となります。

 脳腫瘍は脳とその周辺のありとあらゆるところからでてきますが、なかでも前頭前野が両側とも障害を受けた場合や、大脳辺緑系が侵された場合など、高度な痴呆を来します。

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2006.11.24 16:01 |  頭痛  |  yuka_tetsuya  | 推薦数 : 9

お年寄りの頭痛

 年をとってきますと、一般的には頭痛が起きにくくなります。特に片頭痛や群発頭痛からは解放されます。ただし緊張型頭痛はどの年代でも同じ頻度で見られます。

 したがって「いつもの頭痛」の頻度が少なくなる代わりに、「ヤバイ頭痛」の頻度が増えてきますので、お年寄りが頭痛を訴えたら何かあると疑っても良いほどです。

 お年寄りに多い「ヤバイ頭痛」としてはクモ膜下出血、脳出血、慢性硬膜下出血、側頭動脈炎そして帯状疱疹などがあげられます。

 これから『ヤバイ頭痛』について書いてゆきます。

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2006.11.22 10:22 |  頭痛  |  片頭痛  |  緊張型頭痛  |  yuka_tetsuya  | 推薦数 : 17

「片頭痛」と「緊張型頭痛」との違い

①片頭痛はズキズキしますが、緊張型は重い頭痛が基本です。

②片頭痛は片側だけ痛む場合が多いのですが、緊張型頭痛は後頭部から首筋にかけて両側が同じように痛みます。

③片頭痛は吐き気や嘔吐を伴いやすいのですが、緊張型はあまり伴いません。

④片頭痛がしているときにお酒を飲んだり、お風呂に入ったりすると頭痛がひどくなりますが、緊張型頭痛では精神的ストレスがとれて楽になります。

⑤片頭痛では腫れる動脈の大部分が耳の前を通っていますので、耳の前が痛くなりますが、緊張型は耳の後ろが痛くなります。

⑥午前中に血管が緩みやすいので片頭痛は午前中に多く、疲労がたまるので緊張型は午後に強くなります。

⑦片頭痛は光、におい、音などに過敏になり、それを避けたくなります。緊張型はそのようなことはありません。

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2006.11.21 10:36 |  頭痛  |  緊張型頭痛  |  yuka_tetsuya  | 推薦数 : 8

「緊張型頭痛」の予防と応急処置

 最近このタイプの頭痛を訴える方が増えてきました。それはストレスが多くなっていることも原因ですが、コンピュータを使った仕事が増えたためでもあります。コンピュータの画面を見ながら、不自然な姿勢を長時間続けなくてはならない仕事が多く、現代病の一種ともいえます。

 また頚椎症など首の骨に異常がありますと、首の筋肉に過剰な負担がかかり、頭痛がします。下あごは首の後ろの筋肉と共同で頭のバランスをとっていますので、かみ合わせの異常があると、首筋が凝ってきます。

 悪い姿勢や一定の姿勢をずっと保ち続けていたり、目を酷使したり、枕の高さがあわない。首の筋肉が弱い。ストレスが持続する。これらを一度にしているのはパソコンを長時間使う人です。自分はこれに当てはまると思った方は以下の予防法の実践をお願いします。

 頭痛を感じたら手持ちの良く効く頭痛薬を飲むことですが、それがすぐにできない場合にはまずひと休みしてください。そのあたりにいる人に首や肩をマッサージしてもらってください。そのあたりに犬や猫しかいない寂しい人は蒸しタオルで凝った部分を暖めたり、頭や首を回したりして、首の筋肉を柔らかくしてください。

 病院では鎮痛剤以外に、精神的なストレスなどから起きている場合は安定剤を、筋肉の緊張がひどい場合は緊張をほぐす薬を、処方します。しかし薬で治せるのは一時的なものです。大事なのは予防策です。

 コンピュータの画面を見ながら、一心にキーをたたいていると、ずっと同じ姿勢になってしまいます。こうなると使う筋肉がいつも同じになり、筋肉の中に血液がたまって痛くなります。これを予防するにはデータを入力する途中にこまめに休みをとることです。

 人間の集中力は50分くらいしか持ちません。丁度小学校の授業のように時間を細かく区切って休憩を取りましょう。休憩時間は思いっきり伸びをして、息を思いっきり吐くと凝っている筋肉がほぐれます。暖かいタオルやホットパックを首や肩に当てるのも効果があります。

 また腕を宙に浮かせたまま作業をすると、首の筋肉が凝りますので、腕を机に乗せたり、肘掛に乗せたりして下さい。さらに考え事をするときには上を向いて考える習慣をつけると首の緊張をとることができます。

 積極的な予防策としては自分の首の筋肉を鍛えることです。登山家は数十kgほどもある荷物を担いでいます。いつも肩や首に緊張を強いられているはずですが、ほとんど頭痛もちの人はいないといわれます。これは首の筋肉が鍛えられているからです。頭の前後側面を手で押し、それを頭の力で押し返す、といったストレッチをすると首の筋肉のトレーニングになります。肩を回す、上下するなどのストレッチも有効です。

 もうひとつ手軽にできるのが入浴です。浴槽にどっぷりと浸からないで、水面を胸あたりにするいわゆる半身浴は、心臓の負担をかけないので健康的な入浴法ですが、頭痛にも効果があります

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2006.11.20 09:49 |  頭痛  |  緊張型頭痛  |  yuka_tetsuya  | 推薦数 : 5

精神の緊張が首の筋肉を緊張させる

 身体的そして精神的ストレスが緊張型頭痛の根本的な原因となっています。このストレスが首の周りの筋肉を収縮させます。もともと人間をはじめとした動物はストレスを感じると首をすくめる行動を自然にとります。現代社会はさまざまなストレスにさらされる社会ですが、残念ながら人間は亀のように首をすくめることはできないので、首の筋肉が必要以上に緊張します。すると筋肉の血の流れが悪くなり、老廃物がたまり、痛みの神経が刺激されて痛みが起きてきます。

 睡眠中は首の筋肉が休養できる唯一の時間ですが、それも考え事でなかなか寝つかれなかったり、枕が高くて首の筋肉が引き伸ばされた状態だと、筋肉がうまく休めませんので、首の筋肉の疲れがとれません。

 緊張型頭痛の方の性格は、片頭痛の性格とほとんど同じです。緊張しやすいタイプ。ストレスを抱え込むタイプ。物事を堅くまじめに考える几帳面タイプ。などです。したがって、片頭痛だけ、緊張型頭痛だけの人はむしろ珍しく、両方のタイプが混合している人がほとんどです。この混合型頭痛の人は今自分が感じている頭痛がどれに当てはまるのかを常に判断して、適切な対処をする必要があります。

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2006.11.19 09:20 |  頭痛  |  緊張型頭痛  |  yuka_tetsuya  | 推薦数 : 6

緊張型頭痛は首の筋肉の働きすぎ

 人間は脳を発達させて生存競争に打ち勝ってきましたが、その結果それを守る頭蓋骨もしっかり作らなくてはならなくなりました。そのために体に不釣合いなほど頭がでかくなりました。

 でかい頭を支えるのは首の筋肉ですが、首にはそのほかに大切な役目もあります。それは気管や食道そして脳に栄養を送る動脈さらには自律神経の束など人間が生きていく上で非常に大事なものの通り道になっているのです。この通り道が首の前にありますので、ここをさけて首の後ろに頭を支える筋肉が集中しています。

 首は頭を支えるだけでなく、頭を回転させたり、首を前後左右に曲げたりと実に多彩な運動をしています。このように首は大変な重労働を強いられています。この首の筋肉の疲労が「緊張型頭痛」の原因です。

 外国人にはこのタイプの頭痛は少ないといわれています。それは体格が日本人と違うからです。欧米人は肩を含めた上半身がしっかりしているので、腕の重さは肩が支えています。ところが日本人は不二家のペコちゃんのように頭が大きく、のように首が細く長く、おまけに博多人形のようになで肩の体格の人が多いので、一本で6 kgもある腕があたかもハンガーのように首から直接ぶら下がっている状態となっています。その上にスイカと同じ重さの頭が載っているのですから首が悲鳴を上げるのも無理はありません。これらの理由から緊張型頭痛は日本人に非常に多く、『日本人の頭痛』とも言われています。

 頭痛は「頭に重い石を載せられているような」「ハチマキをきつく締め付けられているような」はっきりしない頭痛です。筋肉は首の後ろと頭の後ろに大きなものがありますが、それ以外に耳の前やコメカミのところにも筋肉があり、一緒にここも疲れてくるためにハチマキを締め付けられているような痛みが出てきます。

 緊張型頭痛の起こる前にふわふわした感じが起こることがあります。このふわふわしためまいは、首や頭を支える筋肉が収縮することによって、頭の位置の情報が正確に脳に伝わらなくなり、頭の位置がしっかり定まらないために起きます。

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2006.11.15 20:40 |  頭痛  |  緊張型頭痛  |  yuka_tetsuya  | 推薦数 : 11

緊張型頭痛とは

 頭痛を起こす病気は100種類ほど知られていますが、頭痛の原因の約半分はこの「緊張型頭痛」です。緊張型頭痛は精神的緊張が肩や首の筋肉のこりを起こし、それを頭痛として感じるものです。片頭痛は女性に圧倒的に多いのですが、緊張型頭痛は男女差がなく、中高年にもっとも多く発生します。日本人の成人の5人に一人が緊張型頭痛で悩んでいます。

 片頭痛は始まりと終わりがハッキリしていて、メリハリがありますが、緊張型頭痛はいつ始まったのか、いつ終わったのかわからない、梅雨空のようにだらだらと続く痛みが特徴です。片頭痛のように寝込むことは少ないので、かえって痛む頭をさすりながら仕事を続けなくてはならず、かえってつらい頭痛ともいえます。

 片頭痛は額やコメカミなど頭の前に起こることが多いのですが、緊張型頭痛は後頭部から首筋にかけておもぐるしい痛みが起きます。ひどくなると頭全体が締め付けられるような感じがします。また体がだるく、目の奥が重く感じることも多くなります。

 精神的な緊張が首の筋肉のコリをつくり、それが日本人の華奢な体格と相まって緊張型頭痛が起きます。したがって、精神的な緊張を取り、首を鍛えれば予防できることになります。

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2006.11.14 13:29 |  頭痛  |  片頭痛  |  子育て  |  yuka_tetsuya  | 推薦数 : 20

子どもの「片頭痛」

 小さい子どもははっきりと自分のことを伝えられない場合が多いので、こともが頭痛を訴えたときは、親は自分のこと以上に心配になります。

 子どもの頭痛の大部分は片頭痛です。親が頭痛もちの場合は子どもに遺伝しますので、『早寝・早起き・朝ごはん』の規則正しい生活で片頭痛を予防してやることが大切です。ただし同じ片頭痛でも大人のそれとは大きく違っています。

 まず大人の片頭痛は女性に圧倒的に多いのですが、12才未満の小児に限って言えば男児に多いのです。女の子は思春期以後は女性ホルモンの影響で片頭痛が急激に増えてきます。

 一般に4~5才から始まるといわれていますが、それより小さい子供はうまく頭痛を訴えられないだけかもしれません。
 大人の片頭痛よりも突然に起こり、比較的早く頭痛が消失します。前兆は空想的な映像が現れたり、物がゆがんで見えたり、ものが小さく見えたり大きく見えたりします。

 1才未満の子供が突然泣き出すといういわゆる「疳(かん)の虫」は片頭痛の可能性があると考えられています。

 子どもの片頭痛の約2割は成人になるまでに消失しますが、その他の子どもたちは大人の片頭痛になってゆきます。

 子どもの頭痛のほとんどは片頭痛ですから、朝に頭痛を訴えることがほとんどです。登校前に「頭がいたい」といいますので、「学校をいやがって、ずるやすみをしている」と親が思いがちです。特にお母さんが片頭痛の時には、まず子供の頭痛が片頭痛ではないかと考えることが大事です。頭痛の続く時間はせいぜい2~3時間で、午前中のうちに良くなることが多く、頭痛がなくなったらケロッとして遊んでいます。

 大人はすぐに精神的な問題点がないかどうか探そうとしますが、片頭痛の可能性が高い場合は、大人が過常に反応しないことが大切です。

 また大人の片頭痛と違って、右とか左とかに頭痛が偏っていません。頭痛の前兆も出ないことが多いので、突然に頭痛を訴えることになります。また痛みはあまり拍動感がなくて、持続性の頭痛であることが多いようです。

 嘔吐やめまい感が大人に比べてより強く出やすいので、頭ではなくて「おなかが痛い」と訴えることがあります

 幸いなことにアセトアミノフェンが有効です。アスピリンは飲ませなで下さい。ライ症候群という恐ろしい病気になる可能性があります。痛み止めの使用は完全に痛みが取れることを目標にするのではなく、何とか学校に行ける程度でよいです。薬で落ち着いたり、もともと頭痛がそれほどひどくないときは積極的に学校に行かせてください。学校へ行くことによって精神的緊張が高まり、頭痛が消えるのが早くなります。これは大人で「気合を入れる」のと同じ理屈です。

 片頭痛以外で注意する必要がある子どもの病気は髄膜炎、脳腫瘍、起立性低血圧症があげられます。まず風邪を引いてから高熱が引かずに、頭痛を強く訴えるときは髄膜炎の可能性があります。朝方の頭痛がかなり長期間続くときは脳腫瘍の可能性を考えなくてはいけません。脳腫瘍のお子さんでは頭痛以外に他の症状が現れていることが多いようです。私が経験した患者さんでは、「最近かけっこの時につまずくことが多くなった」「テレビを近くで見るようになった」「右手をあまり使わなくなった」などの症状がありました。

 自律神経の調節機能に問題があると立ちくらみや失神などの脳貧血症状をおこす「起立性低血圧」の可能性があります。約8割の子どもが同時に頭痛を訴えます。

 心配なことがありましたら、悩むことなく病院を受診してください。

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