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早朝に脳の圧力が高くなる
頭蓋骨に囲まれた狭い空間にできもの(腫瘍)が新たにできるわけですから、脳の圧力(脳圧)が高くなってしまいます。脳圧が高くなると脳を覆っている髄膜が引き伸ばされ、頭痛を感じます。
脳は起きている状態では心臓より高い位置にありますが、横になると心臓と同じ位置になります。したがって脳圧は重力の関係で横になっているときのほうが高くなります。また呼吸回数が少なくなると血液の中に二酸化炭素がたまって脳の血管がふくれます。その結果血液が脳の中にたくさん入ってきて、脳圧が高くなります。このようなふたつの条件が重なっている時刻はぐっすり寝ているとき、すなわち早朝です。健康な人でも早朝は脳圧が高くなっていますが、車のハンドルの“遊び”のように余裕がありますので、頭が痛くなりません。しかし脳腫瘍の患者さんはもともと腫瘍によって脳圧が高くなっていますので、朝方頭が痛くなり、目が覚めます。
力むと頭が痛くなる
脳圧が上がる行為は睡眠以外もあります。例えば咳をしたり便秘でトイレで力んだりすると、おなかや胸の圧力が高くなり、それが脳圧を高めます。いつもは痛くないのに、最近トイレで頑張ると頭が痛くなってきたというのは要注意です。
頭痛以外の症状がだんだん強くなってくる
頭痛の原因となっている腫瘍は徐々に大きくなってゆきますので、頭痛もだんだんひどくなってきます。
脳腫瘍は脳自体に発生した腫瘍だけでなく、脳を覆っている膜や頭蓋骨など周辺組織から発生した腫瘍も含んだ名前になっています。しかしいずれにしても腫瘍は脳を圧迫しますので、頭痛以外に、影響を受ける脳の場所により手足がしびれる、視野が狭くなる、言葉がおかしくなるなどの頭痛以外の症状も出てきます。
何事も早期発見、早期治療が大切です。毎朝の頭痛が一、二ヶ月も続き、それがだんだんひどくなるときには是非脳神経外科を受診してください。
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