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最近物忘れが多くありませんか?
街でばったり人と出会い、 「お久しぶり」と言われて談笑が始まっても心の中で『この人誰だっけ?』。用件を思い出して隣の部屋に行って『あれ?何をしにきたんだっけ?』。昔は元の部屋に戻ると思い出していたのに、それさえもできなくなった。 こういうことがあると、自分もついにボケてきたのかと嘆かれる人もあるでしょう。しかしご安心下さい。これらの単純な物忘れは、老化現象の一つではありますが、病気ではありません。
物忘れがないから今回は読まなくていいやと思っている方、物忘れがあることさえも忘れていたりして。。。(笑)
3つの危ない物忘れ
ボケが疑われる"危ない物忘れ"は3つあります。最初は難しく書くと『行為の内容よりも行為それ自体を忘れる』ことです。例えば今日の朝御飯で何を食べたかを思い出せないことは問題ありませんが、朝御飯を食べたこと自体を忘れると困ります。
次に『長年にわたって行ってきた行為を忘れる』ことです。例えば駅から家まで何十年も間違わずに帰ってこられたのに、道に迷うようになったら要注意です。
最後に『非常にありふれた物の名前が言えない』ことです。非常にありふれた物とは例えばリンゴ、ミカン、車などです。りんごやみかんの銘柄や車種まではいえなくても大丈夫です。たまにしか会わない他人の名前は忘れても結構ですが、長年連れ添った奥さんの名前は忘れてはいけません。もっとも「あんなやつの名前も思い出したくない」と危機的状況になっている場合はこの限りではありません。
集中力の低下が物忘れを招く
以上の三つの病的な物忘れがある場合は、やはり病院で見てもらったはうがよいでしょう。 その他の単純な物忘れは、老化からきていますので心配はないのですが、できればなるべくしたくないですね。熟年期の記憶力の低下は直接日常生活に影響することが多いために、実は受験生よりも深刻なのです。
単純な物忘れは、集中力・注意力の低下と記銘力(物事を記憶すること)の低下が原因といわれています。物事に集中するというのは実は大変なエネルギーを要します。年をとるとエネルギーを一点に集中してそれを持続させることが苦手になってきます。
物忘れ撃退法:三つの「キ」
では物忘れを撃退する方法はないのでしょうか? それは三つの『キ』です。
最初は、忘れそうならそれをメモにとること。すなわち『筆記』です。肝心なことはそのメモをどこに置いたかを忘れないようにすることです。看護師さんは患者さんの血圧の値や医師の指示などをびっしり手に書いています。
二番目は『日記』です。私たちがイギリスの首都がロンドンであることを知っているのは、中学校のときに試験があったからです。私たちの脳は試験がないと記憶をとどめておく努力をしません。しかし歳をとるにつれて試験を受ける機会が減ってきます。でも簡単に試験を受ける方法があります。それは日記をつけることです。日記の白いページには「今日あったことを思い出して書きなさい」という質問が書いてあります。脳というのは不快なことを大変に嫌います。毎日寝る前に今日何をしたのか思い出せない、というような嫌なことを経験していますと、それを避けるために、起きている時に脳が自然に自分のしていることを覚えようとしてくれるのです。そのうちに徐々に注意力と記憶力が増してきて、日記の行数も増えてくることでしょう。 それと日記にはもうーつ非常に大きな効力があるのです。
話は変わりますが、人と話をするということは老化・ボケ防止に非常に有効であることは良く知られていることです。しかし人と話をするといっても、一人暮らしで、しかも友人が近くにいないという人もいらっしやると思います。 しかし全ての人が、必ず一人ずつ大親友を持っているのです。それは過去の自分なのです。たまに昔の日記を取り出して読んでみて下さい。その時の情景が昨日のことのように思い出されることでしょう。 『あのときは若かったけど良く頑張ったなあ』 『自分の性格は全く変わっていないなあ』。どんどん大親友に語りかけて下さい。これは記憶を呼び起こす最適の訓練なのです。さらに元気で長生きしている未来の自分を想像して話しかることができるようになれば満点です。
最後に『やる気』です。これは別の機会にお話します。
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