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<悪玉頭痛とは?>
クモ膜下出血のときの頭痛のように、放置しておくと命に及ぶ可能性がある頭痛のことを悪玉頭痛と言います。これは頭の中に大事件が起きたことを知らせる重要なものです。
悪玉頭痛は今までに経験したことがないような異質なものですから、比較的わかりやすいです。悪玉頭痛の中で手術が必要なものはクモ膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などがあります。また手術は必要ありませんが、厳重な治療が必要なものに髄膜炎があります。
これらの頭痛は非常に大切なものですので、ここで悪玉頭痛の特徴をまとめておきます。また簡単に病気別の頭痛の特徴を書いておきますので、心当たりがある方は病院を受診してください。
<悪玉頭痛の特徴>
1) いままでに経験したことがない頭痛。
2) 突然に起こった頭痛。
3) 頭痛で目が覚めたり、起きたらいつも頭痛がしたりする。
4) 強烈な頭痛。
5) 長期間続く頭痛。
6) だんだんにひどくなる頭痛。
7) 手足が動きにくくなったり、しびれを伴ったりする頭痛。
8) 意識が悪くなったり、訳の分からないことを言ったりする頭痛。
8) 言葉がしゃべりにくい、ろれつが回らない頭痛。
10) ぼけを伴う頭痛。
11) 視力が弱くなったり、ものが二重に見えたりする頭痛。
12) めまいやおう吐を伴う頭痛。
13) 頭を振るとひどくなる頭痛。
14) 高熱を伴う頭痛。
<クモ膜下出血の頭痛とおう吐>
悪玉頭痛の中で一番注意してほしいのは『クモ膜下出血』による頭痛です。なぜならこれを放置しておくと大きな出血がすぐ後にやってきて死亡する可能性があるからです。
『クモ膜下出血』はある日突然に起きますので、頭痛が起きたときのことを訪ねると、何時何分頃、チョメチョメをしている時に頭痛を感じましたと、はっきり答えることができます。
しかもその頭痛は「カナヅチで後ろ頭を殴られたよう」「頭の中で風船がぱちんと弾けたよう」などと今までに経験したことがない頭痛であることが特徴です。
頭痛があまりにも激しくて意識を失うこともあります。また激しいおう吐が何回も続きます。あとでお話します片頭痛は吐くと頭痛が楽になりますが、クモ膜下出血は吐いても頭痛は変わりません。一般に頭痛以外に手足の麻痺などの症状は伴いません。
日頃から頭痛持ちの方でも、「いつもの頭痛と違う」場合は頭のCT検査を受けたほうがよいでしょう。
この文章を読んでいて今の自分の頭痛はこれかもしれないと思った方は、すぐにこの本を放り投げて病院に行ってください。
<脳腫瘍は朝に痛くなる>
頭蓋骨に囲まれた狭い空間に腫瘍が新たにできるわけですから、脳の圧力(脳圧)が高くなってしまいます。脳の圧力が高くなると脳を覆っている髄膜が引き伸ばされ、頭痛として感じます。脳圧はもともと朝方が高くなりますので、朝早く頭痛で目が覚めることが多くなります。
頭痛以外に、脳腫瘍が発生した場所により、手足のしびれ、視野が狭くなる、言葉がおかしいなどの症状も出てきます。
<慢性硬膜下血腫は頭を打って1~2ヶ月後に>
そんなに頻度は高くありませんが、中高年の方が少し頭を打っただけでも、頭を打ってから1~2ヵ月間かけて徐々に頭蓋骨と脳の間に血液がたまってくる病気です。ボケ症状を伴うことが特徴です。ひどくなると手足の麻痺が起こってきます。
<脳出血は突然に頭痛と麻痺が来る>
高血圧症の方で突然頭痛がして、言葉が不自由になったり、手足の動きが悪くなったりする症状が起こると、脳出血の可能性が高くなります。
<善玉頭痛とは?>
善玉頭痛とは頭痛がしても命に別状はないものです。突発的に起こる悪玉頭痛とは異なって、繰り返し起こるために、慣れっこになってしまいます。
しかしある意味では必要ない頭痛によって生活に支障をきたしますので、なんとかうまくコントロールしたいものです。
これ以後は善玉頭痛のうち片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛についてその症状、治療、予防法などを対話形式で解説いたします。
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