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<たかが頭痛、されど頭痛>
脳神経外科を訪れる人の半分以上の方が「最近頭痛がするが、ひょっとして脳になにか病気があるかもしれないから調べてください。」と言われます。頭痛は非常にありふれた症状で、通常はほとんど体に影響がないものです。しかしなかには重要な脳の病気が潜んでいることもあり一概に侮れません。まさに「たかが頭痛、されど頭痛」です。
<頭痛で悩んでいる人は高血圧症の六倍>
またとかく「頭が痛い」というと、仕事や学校がいやで怠けているのではないかと勘ぐられることがありますが、頭痛は気分の問題でもありません。頭痛にはちゃんとした理由があるのです。
今まで生きてきて1回も頭痛を感じたことがない、という人はいないと思います。しかしよく頭痛がするので困るという、いわゆる「頭痛持ち」の人は三人に一人と言われています。これは高血圧症患者さんの六倍にもなります。
しかし頭痛を仕方がないと諦めているのか、「頭痛持ち」のわずか10%の人しか病院で治療を受けていないのです。
<脳自体は痛みを感じない>
さて皆さんは頭の中で痛みを感じている場所はどこだと思いますか?「それは当然脳でしょう」という答えが多く返ってくるのではないでしょうか。
確かに脳は全身の痛みの元を感知してそれを知らせる役割を果たしています。しかし脳はたとえ手術で傷つけても全く痛みは感じないのです。
昔中国では鍼麻酔で患者さんの意識を保ったまま開頭術が行われていて、脳が出ている患者さんが笑っている写真を見たことがあります。
<頭痛の種>
痛みを感じるのは脳そのものではなくて、脳の血管と脳の周りの筋肉です。
頭部の血管が拡張して、血管の周りの神経が刺激されるものに、片頭痛、群発頭痛などがあります。風邪や、二日酔いのときの頭痛もこれにあたります。
精神的なストレスや無理な姿勢から頭や首の筋肉が強く緊張すると緊張型頭痛という最もありふれた頭痛となります。
脳の病気例えばクモ膜下出血や脳腫瘍などで、脳を覆っている膜(髄膜)や脳をつないでいる動脈・神経・静脈などが引っ張られて頭痛が起きたり、細菌が感染して髄膜が敏感になったりすることで頭痛をきたします。
さらに頭蓋の周辺すなわち目、鼻、耳、口の病気は、患部が痛むと共に頭部に痛みが放散して頭痛となります。
またうつ病などで精神的な葛藤があると頭痛として感じます。
感覚を運ぶ神経に神経痛が起こると激烈な痛みが生じます。
<「がーん」「ずきずき」「ずーん」「ぎりぎり」「きりきり」>
「そんな頭痛ですか?」と外来で質問しますと、患者さんの感じた頭痛は次の5つに分けることができます。それは「がーん」「ずきずき」「ずーん」「ぎりぎり」「きりきり」です。実はこの言葉からある程度の頭痛の種類を推し量ることができます。
ある日突然「がーん」ときた場合は、あの恐ろしい『クモ膜下出血』の可能性があります。
月に数回「ずきずき」する強い頭痛が起こって吐き気を伴った場合はほとんど『片頭痛』です。
毎日のように頭が締め付けられるように「ずーん」と痛い場合は、肩や首の筋肉が凝って痛む『緊張型頭痛』が考えられます。
ある時期に、夜明けになると目の奥が「ぎりぎり」と痛む場合は、頭痛の王様『群発頭痛』です。
顔や頭の皮が「ピリピリ」痛い場合は『神経痛』と思われます。
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コメント
コメント一覧
私も子供の頃から頭痛持ちで他に扁桃腺炎がひどく大人になってからは花粉症から蓄膿症にもなりましたが抗生物質長期投与で蓄膿症を治してからは頭痛も扁桃腺炎も劇的に改善しました。
頭痛はとかく周りからは怠け病と思われがちで辛い思いもしましたがこういう知識が一般の人にも少しでも広まると良いのですがね・・・少しは頭痛持ちの人の立場も救われるのではないかと・・・
いつもこのサイト(AskDoctorsから入りました)のいろいろためになる記事ありがとうございます。
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