akagama / 2007.07.03 11:37 / 推薦数 : 1
ノベルつづきです。
何時も何時もかこうかこうと思っているんですが、なんという遅筆じゃあー。
ヒッソリやるとは、いってましたがあまりにもひっそりすぎですね。
反省はしません笑)。
女性事務官が、ノックをして控え室に入室してきました。
「マーカス・ウェルズ捜査官、ファックスが届いています」
「ありがとう」
ファックスをちらとみるなり、マーカス捜査官は、夕月さんのほうをみてにやりと笑いました。
「なんのファックスですか?」
「みてみるかね、少なくとも、女の誘いではないが」
夕月さんは、もらった、ファックスに目を落としました。
都内の住所の地番が数ヶ所ピックアップされていました。
「アルカイダの幹部の、拠点の住所ですか?」
「うん、東京に散らばる、CIAの『細胞』が取り込んだ情報の中から、信頼できそうなものをピックアップして、送ってもらっている」
「とりあえず、三箇所ですね、世田谷区喜多見、駒沢、あと、川崎市麻生区」
「まず、一番くさいところから当たりたいのだが、君らのところでは、これらの住所に心当たりはないかね」
「駒沢には、ラダイの情婦が経営している、バーがあります」
「そうか、では、駒沢からいこうか」
マーカス捜査官は、携帯電話をとりだすと、流暢なアラビア語で話し始めました。
「駒沢公園の近くで『細胞』と待ち合わせだ。出発しよう」
夕月さんは、駐車場にむかい、覆面パトカーに乗り込みました。
庁舎の正面に、パトカーを回します。
「駒沢に行く前に赤坂見附の交叉点に車を寄せてくれ」
パトカー助手席に乗り込んだ、マーカス捜査官は、いつの間に調達したのか、脇に花束を抱えていました。
赤坂見附の交差点脇には、爆弾事件の犠牲者を追悼するために、献花台が設けられていました。
まだ、地下には、放射能汚染のために、家族の元に返れない七百を越す骸がそのまま残されています。
銀座線は、このため、虎ノ門と浅草の間の折り返し運転のみで運行されていました。
「マーカスさん。爆弾事件の犠牲者の、追悼ですか?死んだ者は帰ってきませんよ。」
「まあ、そうキツイことをいうな。ちょっと寄るだけだ、時間はとらせないから。」
「はあ、そういうことなら」
夕月さんは、外堀通りに回って、赤坂見附の交差点にパトカーを停車させました。
「すぐに、戻るから待っててくれ、な」
マーカス捜査官は、パトカーに夕月さんを残し、献花台に向かいました。
捜査官が、花を置き、両手を合わせるさまを、同じように薔薇の花束を抱えた、七歳くらいの女の子が、見つめていました。
女の子が見ているのに気がついた、捜査官は、腰を落として、女の子にやさしく語りかけました。
「おじょうちゃんも、お花をあげにきたのかね」
「うん、これ、パパが大事に育てていた、お花…」
女の子の目に大粒の涙が浮かびました。
捜査官は、ハンカチを取り出して、女の子の涙をそっとぬぐってあげました。
「アルカイダのやつめ」
捜査官はきびすをかえすと、パトカーに戻りました。
夕月さんは緊張した面持ちで、無線連絡を、とっていました。
「またせたな、じゃあ、駒沢にまわろう」
夕月さんが、緊張した面持ちで、捜査官に報告しました。
「マーカスさん、歌舞伎町で、外国人同士の市街戦です」
「市街戦?」
「自動小銃で武装した、アジア系の外国人が、ウーチンファミリーのシマで暴れているそうです」
「……わかった。駒沢に行くぞ」
「いや、応援の要請が……」
「かまわん、今泉課長の了承はもらっている。アルカイダ狩りに専従してもらう」
「はあ、しかし、まだ、駆け出しの俺なんかを相棒にしてよろしいのですか?」
「キャリアの長短は問題ではない。俺とうまくやれそうか、どうかだけが問題でね」
再開のヒトオシよろしくです。
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akagama / 2007.06.07 12:50 / 推薦数 : 0
三文小説続けます
夕月捜査員の報告がつづきます。
「結局、佐古は、フソンとウーチンを手玉にとりながら、アルカイダと通じていたわけです。昨夜、首都高速道路で、死体で見つかった、ウーチンファミリーの幹部、ニーノ・ガルバーニですが、こちらの方にはいっている情報では、ニーノは以前から、ブチアーノとコステロを、ファミリーから追放して自分が、日本支部のボスになると吹聴していたそうです。そして、フソンから、件のプルトニウムの代金と思われる振込みを、自分の個人口座に移し変えた形跡があります」
「結局ニーノがブチアーノとコステロを裏切って、プルトニウムの代金をネコババしたわけか」
「おそらく、そうだと思います。ブチアーノとコステロが失踪した今、ニーノに逆らう器量のある連中は、ファミリー内にいないようですから」
「そして、ニーノは、佐古たちの手におちて、口座の金はおそらく、佐古とアルカイダのものとそういうわけか」
「はい、流出プルトニウムも恐らく佐古達の手中にあると思います」
「アルカイダの連中ともに、佐古の消息も追わねばならんな」
「そうですね、ただ、フソンとマフィアの連中からも、目を離すわけにはいかないと思います。ことに、フソンは、中国がバックについているらしいですし」
「現在、われわれ、テロ対策課が相対する敵は、マフィア日本支部、オルバ・フソン一派、佐古渉とアルカイダか」
「はい、このうち、マフィア日本支部は最高幹部が総崩れとなりました。フソンも幹部の一部が行方不明になっていますが、アフリカから、秘密部隊を呼び寄せたという噂があります」
「わかった。諸君、引き続き、佐古・アルカイダグループの壊滅と、プルトニウムの押収に全力をつくしてくれ!」
今泉課長の声で、捜査員は皆、立ち上がりました。
皆につづいて、会議室を出ようとした、夕月さんを、今泉課長は呼び止めました。
「夕月、控え室にちょっと来てくれ。お前さんに頼みたいことがあるんだ。
「はあ、わかりました」
二人は、課長の控え室に向かいました。
「課長、俺、何か問題でも?」
廊下を歩きながら、夕月さんは心配顔で、課長に尋ねました。
「いや、さっきの報告は完璧だ。実はだな。事件があまりにも、巨大になりすぎた。われわれだけの力では、解決は難しいのではないかと、大山局長は言っている」
「いや、しかし。我々が、解決しなければ」
「それは、そうだ。しかし、上の者はうるさくてな。」
「……」
「アメリカに要請して、応援の捜査官が派遣されて来た。夕月、お前は彼とコンビを組んでもらう」
「アメリカからですか?しかし、何で俺と?」
「彼のご指名だからだ」
そういうなり、課長室のドアを開けました。
中の応接のソファには、白人の男性が腰をかけていました。
「紹介しよう、CIAのマーカス・ウェルズ捜査官だ」
マーカス・ウェルズ捜査官が立ち上がりました。
身の丈二メートルをこす、五十歳ぐらいの大男です。
「ミスター夕月。君と会えるのを楽しみにしていたよ」
「俺をですか」
怪訝な顔で、マーカスの差し出した手を、握りながら、夕月さんはつぶやきました。
「君は、テロリストを心から憎んでいる。違うかな?」
「あ、いや、それはまあ」
夕月さんは、過去の心にささった棘をつつかれる思いがしました。
「君の大事な女性(ひと)の敵をとる手伝いをさせて欲しくてね」
その言葉に、夕月さん、はっとしてマーカスの眼をみつめていました。
「さらにいえば、君の大事なひとの仇は、私のかけがえのない、娘の仇でもある」
「まさか、9.11のときの……」
頷くマーカス。
「もうここまでいえば、わかるだろ?俺はアルカイダを許さない。君も婚約者の命を奪った奴等が許せないはずだ」
二人の男は、お互いの心に同じ熱いものが迸っているのを感じました。
一押しヨロシク
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akagama / 2007.06.03 09:56 / 推薦数 : 1
サボッテタ三文小説再開です。コレばっかりやってると、アクセス数が見事に下がるのでヒッソリヤリマス。
ノベルきらいなヒトは華麗にスルーよろしく、ウンコなぶろぐもつづけますのでご安心を。 このオハナシは第十五話 ちかこ&あかがま・エッチな大冒険の巻の後編です。
復讐のデス・ゲーム(2)
すぐに、首都高速道路横羽線に遺棄された、遺体の身元は判明しました。
すでに、犯罪者として、指紋が登録されていたのです。
ニーノ・ガルバーニ、ウーチンファミリーではブチアーノ、コステロに続くナンバースリーの大幹部でした。
「ふむ、ずいぶんと大物が釣れたものだな」
今泉課長は、資料をぺらぺらとめくりながら、妙に感心したようにつぶやきました。
翌朝、警察庁のテロ対策課、捜査本部では、交通課からの情報をうけて、捜査報告と、これからの対策を協議するところでした。
現場の聞き込みから帰ってきた捜査員が、会議室に三々五々集結します。
今泉課長が立ち上がりました。
「みんな、ご苦労さん。今朝、警察病院から連絡があった。アルカイダに狙撃された、直方巡査部長は、一命を取り留めた。意識も回復したそうだ。だが、まだ退院までは相当の日数がかかるだろう。我々は直方にかわって、彼の無念を晴らさなければならん」
課長の言葉に、捜査員たちの顔が引き締まります。
「夕月、これまでの、総括をしてくれ」
課長の声を聞いて、長身の若い捜査官が立ち上がりました。
先日あかがまのところに、聞き込みにきた青年です。
常に暗い雰囲気を漂わすこの青年はホワイトボードの前に歩むと、報告を始めました。
「それでは、これまでの概要を、報告します。数年前に中央アフリカのグラニア民主共和国で政変が起こりました。当時の陸軍少将オルバ・フソンがクーデターを起こし、当時の政府要人を虐殺して大統領の座に座りました。グラニアには、金、ダイヤモンドを始めとする大量の資源が眠っています。これをバックに、フソンたちは、急速に軍備増強を開始しました。現在では、この軍備増強行為が周辺各国への脅威となっています」
「確か、フソンは来日してたよな?」
課長の問いかけに夕月さんは頷きました。
「はい、つい、この間まで、フソンは、側近らと、循環器疾患の治療の名目で、荒川区の荒川医科大学病院に入院していましたが、まず、側近共が行方をくらまし、その後間も無く、フソン自身の消息も不明のままとなっております。おそらく、中国大使館がフソンの身柄についての情報をもっていると思われますが、情報の裏付けは取れておりません」
「フソンの来日の、目的は……、本当に病気療養だけ、だったのか?」
夕月さんは横に首をふりました。
「課長もご存知の通り、フソンの側近は、マフィア日本支部のウーチンファミリーと接触を続けていました。ある、取引のためです。そのブツは……」
一息おいて、しぼり出すように夕月さんは言いました。
「おそらくは、旧ソビエト連邦から流出した、核燃料です」
操作本部の空気が凍りつきました。
「核爆弾の開発用か?それは……」
「そうです。ウーチンファミリーは、元外務官僚、佐古渉という、不良貿易商を通じて、フソンたちと、プルトニウムの売買交渉を行っていた節があります。佐古は、武器密輸を通じて、日本のアルカイダのメンバーとも通じており、幹部のラダイ・アブドゥルに、ウーチンファミリーからサンプルとして渡されていたウランを横流しをして、放射能爆弾を地下鉄銀座線で爆発させたわけです。結局、七百人を超す、犠牲者を出し、直方巡査部長も瀕死の重傷を負いました」
一押しヨロシク
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akagama / 2007.05.08 14:46 / 推薦数 : 1
がんばれあかがま(小説扁)再開です。毎日更新はきついかも…。でもガンバリマス。
ちかこ&あかがま・エッチな大冒険の続きです
(1)
夜の、首都高速道路横羽線。
凄まじいスピードを上げて、下り追い越し車線を、10トン積みのダンプが走っていました。
ところが、ミニバンが前をふさぐように、のろのろと走っています。
ミニバンの前は結構、車間が開いているようでした。
血気にはやる、ダンプの運ちゃん。
カーAVから流れる、お気に入りのAKB48も、耳には、はいりません。
口汚くののしりながら、ヘッドライトを、ハイビームにしてパッシングをしたり、後ろにぴったりつけてあおります。
走行車線も、車列がぎっしり詰まっているので、こちらから抜くこともままなりません。
一キロも、走ったでしょうか。
突然、ミニバンのリヤゲートが、開放され、車内から、細長の黒い物体がぽおんとほおりだされました。
黒い物体は、路面にバウンドしました。
ダンプの鼻っ面に、黒い物体がぶち当たります。
たまらないのは、ダンプの運ちゃんです。
声にもならぬ、悲鳴をわめきちらしながら、思わずハンドルを切りますが、そう簡単に、ダンプの巨体をコントロールすることはできません。
スピードがでていたので、たちまち横転してしまいました。
突然のアクシデントに、対応できなかった後続車が次々と、突き刺さるように、玉突き衝突を起こします。
当のミニバンは、リヤゲートを、閉じるとまた、何もなかったかのように、のろのろと、横浜の方へ消えていきました。
やがて、消防自動車、救急車、事故処理車が、現場に向かいました。
「あー、こりゃあひどいやあ」
救急隊員も、あきれています。
すでに追突した後続車の中には、炎上しているものも少なくありません。
「事故をおこしたのは?ああ、先頭の湘南ナンバーのダンプね。運転手は?あーぶじぃ?そりゃまあよかった」
事故処理に駆けつけた警官が、放心状態で、横転したダンプの横でへたり込んでいる運転手を見つけました。
「よー、あんちゃん。居眠り運転でもしてたんかい。えらいことになったなあ」
警官の声に、はっと、われを取り戻した、運ちゃん。
道路に転がっている、細長い荷物を指差して、警官に向かってまくし立てます。
「おれじゃねー。前の車が、でっけえ荷物をおれの車の前に放り出しやがったんだ。そうじゃなけりゃ、こんな事故はおこりゃしないよ」
警官は、運ちゃんのさした、指先のほうに視線を移しました。
「ふうん、あれね」
興味もなさそうに、警官は荷物の方に歩いていきました。
しゃがんで、荷物を確認します。
黒い、ビニールシートに覆われた物体ですが、道路やダンプに、接触した影響でところどころが破けています。
破れた部分から、中身がはみ出していました。
警官は、それをみたとたん、顔がこわばりました。
ヒトの体の一部らしきものが、はみ出していたからです……。
事故処理と平行して、鑑識官も黒い物体の周りに集められました。
一人が、慎重に、ビニールの封をときます。
捜査員、鑑識官が、おおっと声を上げました。
シートの中には、頭部を撃たれた白人の男性の死体が隠されていたのでした。
「殺人死体遺棄事件ですな。一見したところ、堅気の外人とも思えませんな」
鑑識官の、声に皆は、うなずきました。
一押しヨロシク
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