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受け入れ「不能」の実際

akagama / 2009.03.31 22:06 / 推薦数 : 13

「受け入れあうあうあ」の実態のお話です。

 いちおう、事実を元にした、フィクションということにしてください。


 東京の、とある風俗店が立ち並ぶ街の外れにある、つぶれかけのクリニックA診療所に紹介状をもって患者が来た。

  

     (1)

  

 患者は90歳を優に過ぎた女性であった。

  

 こんなクリニックに紹介状をもってくる超高齢の患者の目的は決まっている。

  

 老人ホームに入るための健康診断をしてくれということだ。

  

 院長Aは、前医が思いっきりいやいや書いているのが、一目見てわかるようないい加減な紹介状を広げた。

  

 おまえんとこがケツもちをしてる老人ホームに入居してーっつんで、あんじょう、うまくやったってや、ということだ。

 

 Aは、

 

いーかげんな紹介状をもらうのには慣れている、というか、

  

 自分でも、気乗りがしないときは、そーとー、いーかげんな紹介状を書くのは、よくやることなので、まあ、どうでもいいかとおもって、ざーっと紹介状をながめてたのだ、

  

 が、

  

 前医は、紹介状の最後にとんでもないことを、さらっとかいていやがったのである。

  

「なお、三日前からろれつがまわらなくなったそうです。なにとぞ、よろしくおねがいします」

  

 あ?

  

 あうあう?  


 

「……ろ・れ・つ?」

  

「ろれつが……まわらんとな?」

  

 このとき、院長Aは前医から、安全ピンの外れた手榴弾を投げつけられたことに気がついたのだった。

  

 あわてて、CT・MRIを撮りにはしらせる、院長A。

  

 はたして、結果は……。

  

「これ、まぢ、しゅっけつしてんじゃん……」

  

 そー。

  

 右の大脳基底核から、被殻にかけて、もののみごとな出血所見が……。

  

 あうあうあーマンに変身する、院長A。

  

     (2)

  

 あうあう、あうあう、いいながら、院長Aは、搬送先を探して、救急病院に電話をする。

  

「は。い。H救急病院ですが、なにか?」

  

「あのー、いつもお世話になっておりますA診療所の院長でAといいますが」

  

 横柄な態度で、電話の応対をする、地域連携受付の若造のでかい態度に、「てめーにお世話になんかなったことなんて、一度もねーぞ、ばかやろー」と、心でののしりながらも、表向きは、あくまで卑屈な態度で、入院をお願いしる院長A。

  

「あのー、女性のお年寄りの脳内出血なんですけどー。なんとか入院でけませんかねぇ」

 

「えー?レベルは?バイタルは?家族付き添いで来れるの?」

  

 ほんとーにむかつくような、質疑応答を十分ほどつづけてたあと、地域連携受付の若造は、

  

「んじゃー、ちょっとおまちをー」

  

 と、保留にしてどこかに連絡を取り始めた。

  

 フォスターの「草競馬」、人を小ばかにしたような保留メロディーを聴かされていらいらするA。

  

 電話をかけてから、約十五分、やっと、脳神経外科の医師につながった。

  

「あー。脳外の○○でーす。患者さんのお年いくつでしたっけ」

  

「きゅ、九十三歳ですけど……」

  

「……そうですか。重症ですか?」

  

「まー、ひょこひょこ歩いているみたいだし、まあ、やばいってかんじじゃあないみたいですけど」

  

「……残念ですねー。いやあ、じつは今、ベッド空いてないんですよー。すいませーん」

  

 口とは裏腹に、ぜんぜん、申し訳なさそうではなく、うれしそーな声で断ってくるところが、また、あうあうあーなわけで。

  

 そういうわけで、(2)のはじめにもどるわけなのだが……。

  

  院長Aは思うんです。

 


「受け入れするつもりがないんだったら、最初にいえ!」

 

 もう、受け入れ不能はいいんだよ!

  

 受け入れ拒否でもいいんだよ!

  

 でもさ、

  

 受け入れるつもりがねーんだったら、

  

 いちいち、質問なんかせずにさっさと断ってくれよ。ちきしょー!

  

 時間をむだにしちまったでねーか!!

  

 こーゆーフザケタ、急性期病院から、急性期過ぎて慢性化した長期入院の患者さん、入院できませんかねー?なんて頼まれたら、

  

 ぜったい、  

  

「ねたきりベッド満床でーす、うけいれできまっせーんー。すんませんねー、うえっへっへ~」

  

 と、うれしそうに、断ってやろうかしらん、などと、

  

 いけない考えを、ふっと、めぐらせる、院長Aであった。

  

 ああ、いかんいかん。

  

 右の頬をぶたれたら、左の頬もぶってもらうようにするのが、お医者さんのルールなのだ。  


  おわり。

 

 救急病院のお医者さんたちごめんなさい。

 

 

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素敵な産経新聞♪

akagama / 2009.03.30 07:49 / 推薦数 : 14


 サイボーグ004、アルベルト・ハインリッヒの特殊能力は全身武器。


 その心臓には、小型核爆弾がセットされています。


 かたや、マスゴミの特殊能力は、全身ウソ。


 その精神には、小型ウソ爆弾がセットされています。


 ウソでもなんでもいいから、医者を貶める報道には、、全エネルギーを集中させて、医者のキャリアをつぶしにかかります


 しかし、名誉毀損の犯罪行為がばれそうになると、話は別です。


 あかがまさんも、人のことはいえませんがぁ、


 すばらしい、産経新聞のクオリティーかもしでません。


 2009年3月27日のある記事の見出し 


「人工心肺誤操作の元東京女子医大医師、2審も無罪」

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090327/trl0903271507009-n1.htm

 まったくのウソ報道に、さっそく突っ込みがはいります。


「オマエラはまた名誉毀損で、訴えられたいのか」と。


 いつのまにか、見出しがかわります。


 3月28日7時57分のヤフーへの配信記事。


「手術後死亡、2審も無罪 原因は別の医師のミス」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090328-00000112-san-soci

 そして、いつの間にか、事件の記事一覧からも見出しは、抹消されるのでした。


 あかがまと同じレベルのことを、天下のMSN提携ニュースサイトがやらかしているのが、


 なかなか微笑ましい。


 このざまで、


「義務を忘れた医者たち」

 

とののしっているところが実に、マスゴミらしくって


 いいよね~と思ってしまいました。

 


 

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平成21年3月27日午後1時30分宣告
東京高等裁判所第5刑事部
裁判長裁判官 中山隆夫
    裁判官  菱田泰信
    裁判官 中島真一郎

事件名 業務上過失致死被告事件
被告人 佐藤一樹
求刑 禁錮1年6月
原判決平成17年11月30日宣告東京地方裁判所
原判決の主文

       被告人は無罪。

【主文】

 本件控訴を棄却する。

【理由の要旨】

 控訴を申し立てた検察官の控訴の趣意は、事実誤認の主張である。

第1 本件控訴事実と原判決


1 本件公訴事実(骨子)
平成13年3月2日に東京女子医大付属日本心臓血圧研究所(以下「心研」という。)で行われた被害者(当時12歳)のASD+PSの根治術に際し、手術チームの一員として人工心肺装置の操作を担当した被告人が、手術チームの事前申し合わせに反し、脱血方法を、落差脱血法から陰圧吸引補助脱血法に変更し、かつ、陰圧吸引補助脱血法は、執刀部位の心臓貯留血を吸引するための吸引ポンプの回転数を高回転に挙げた場合には陰圧吸引力が減少して脱血管からの脱血量が減少し、脱血不良を招く危険があり、さらに、陰圧吸引補助脱血法を長時間継続すると、血液と手術室内の温度差で人工心肺回路内に発生した飽和水蒸気を壁吸引側に徐々に吸引し、壁吸引につながる回路に取り付けられたガスフィルターを水滴で徐々に閉塞し、壁吸引による吸引力を徐々に遮断して静脈貯血層を陽圧化させて脱血不能のなる危険があるという特性を有しており、人工心肺装置の操作担当者としては、それらの特性を十分に理解した上で使用すべき業務上の注意義務があるのに、これを十分に理解しないまま、漫然と陰圧吸引補助脱血法を約2時間継続し、その間に吸引ポンプの回転数も100回転以上の高回転で継続した過失により、陰圧吸引力を減少させるとともに飽和水蒸気で徐々にガスフィルターを閉塞させて脱血不良及び脱血不良状態を発生させ、よって、被害者に脳循環不全による重度の脳障害を負わせ、同月5日死亡させたものである。

2 原判決(結論要旨)
原判決は、概略、次のように判事して、被告人に対し、無罪を言い渡した。
①  被害者の死因については、心臓の機能低下による心不全の可能性を完全には否定し難いが、本件手術において、被害者に対し人工心肺を用いた体外循環が行われた際に、大静脈(とりわけ上大静脈)からの脱血が円滑に行われず、最終的には脱血不能の状態に立ち至ったことにより、被害者の脳内がうっ血した状態に陥り、重篤な脳障害が発生して死亡するに至ったことを強く推認させる状況があるので、それが合理的な疑いを差し挟む余地がないものかどうかはともかく、ひとまず、そのような前提で検討を進める。
②  上記のような脱血不能の状態にまで立ち至った原因について、上大静脈に挿入された脱血カニューレの一が浅すぎるなど、カニュレーションに不具合があった可能性は低く、回路内に発生した水滴などによりガスフィルターが閉塞したことに起因するものと推認される。
③ 被告人に対し、過失責任を問うためには、前提として、本件手術の際に用いられた人工心肺回路のうちの陰圧吸引回路にガスフィルターが設置されており、人工心肺装置を操作する際には、陰圧吸引回路内に発生した水滴等がガスフィルターに吸着し、ガスフィルターが閉塞することにより、壁吸引の吸引力が人工心肺回路内に伝わらなくなって、回路内が陽圧の状態になり、脱血不能の状態に立ち至るという一連の機序につき、被告人において予見することが可能であったと認められることが必要であるが、本件当時、被告人に上記のような予見可能性があったと認めることができない。

第2 当審における検察官の主張
 控訴を申し立てた検察官の諸論は、被害者の死因が人工心肺装置の操作に伴う脱血不良及び脱血不能の状態に起因する重篤な脳障害であることは、証拠上、優に認められる上、人工心肺装置の操作担当者であった被告人には、水滴等によるガスフィルターの閉塞の予見可能性が明らかに認められるにもかかわらず、原判決は、証拠の評価を誤り、被害者の死因について明確に認定することを避け、さらに、被告人に上記予見可能性があったと認定するには合理的な疑いが残るとして、被告人に対し、無罪を言い渡しているのであって、原判決には、判決に影響を及ぼすことが明らかな事実誤認があるというものである。

第3 当裁判所の判断
1 概要
 当裁判所は、被害者の死因は、被害者の脳内が鬱血した状態に陥り、重篤な脳障害が発生したことによるものと認めるが、その原因が、ガスフィルター閉塞による人工心肺回路内の陽圧化によって引き起こされた脱血不能と、陽圧化したことによる血液と空気の大静脈(とりわけ上大静脈)への逆流によって生じたものとすることについては合理的確信を得るに至らず、かえって、手術中の脱血カニューレの位置不良等により上大静脈からの脱血が相当な時間にわたって不良となり、その間送血は続けられたため、頭部に鬱血が生じたことにようる可能性が高いとの結論に達した。したがって、被害者の死亡は、検察官が訴因として掲げる被告人による人工心肺装置の操作に起因するとは認められず、両者の間に因果関係はないから、業務上過失致死罪の成立を否定し、被告人に対し、無罪を言い渡した現判決は、結論において正当である。

 2 被害者の死因について
 関係証拠を総合すると、被害者は、脳死状態に至ったとまでは断定できないものの、本件手術中に顕著な顔面浮腫、鼻出血及び瞳孔散大(以下、これらを合わせて「瞳孔散大等」という。)が出現しており、その後の治療経過に照らしても、脳死になり得るような致命的な脳障害を負ったことは明らかである。被害者の死亡(心停止)の直接の原因が、心臓の機能低下による心停止であったとしても、それ自体は、上記脳障害の合併症であり、いわば死亡に至る因果の流れの一つと見るべきものであるから、本件で被告人の業務上過失致死罪の罪責を検討するに至っては、被害者は、本件手術中に、少なくとも上半身の静脈灌流に循環不全が起こって頭部が鬱血し、致命的な脳障害が発生したために死亡するに至ったと認定して差し支えない。

3 瞳孔散大等の発生時期について
 瞳孔散大等の発生機序等によれば、循環不全が起こってから瞳孔散大等が生じるまでには、最低でも5分ないし10分の時間を要したと解すべきであるが、本件において、被害者に瞳孔散大等が生じていると初めて確認されたのは、3回目の脱血不能の異常事態が発生し、術野が騒然となった時点であるから、その時点よりも5分ないし10分前に、既に被害者の頭部の鬱血は始まっていたということになる。

4 頭部の鬱血の原因について

(1) 静脈層内の陽圧化による脱血不能について
 3回目の脱血不能の原因は、陰圧吸引補助脱血法を用いて人工心肺による体外循環が行われていた際に、人工心肺回路内が陰圧の状態に保たれなくなったばかりか、落差脱血を無効にするほどの圧力が回路内に生じていたこと、すなわち、回路内が相当程度陽圧の状態になっていたことにあると認められる。
 そして、この陽圧化は、静脈貯血槽内で発生した飽和水蒸気がそのままの状態で、あるいは、陰圧吸引回路のチューブ内壁で結露して水滴となり、壁吸引の吸引力によって
ガスフィルターに引き寄せられて付着し、ガスフィルターを閉塞させたためであると認められるが、看護婦の目撃証言や平成15年5月に発表された「3学会合同院圧吸引補助体外循環検討委員会報告書」に記載された実験結果等を総合すると、3回目の脱血不能の状態が発生する直前までは、回路内は陽圧の状態になっておらず、脱血不能の状態が発生した際に、ガスフィルターが閉塞することで急激に陰圧が低下し、回路内が陽圧の状態になったことが窺われる。
 そうすると、前記のとおり、3回目の脱血不能の状態が発生する5分ないし10分以上前には、既に被害者の頭部の鬱血は始まっていたと考えられるのであるから、この脱血不能を招いた、ガスフィルターの閉塞による人工心肺回路内の陽圧化、あるいはそのことによる上大静脈への空気と血液の逆流が、被害者に致命的な脳障害を発生させた原因になったとするには疑問が残るといわざるを得ない。
 さらに、①人工心肺回路内が陽圧の様態になり、静脈貯血槽から脱血管に血液や空気が逆流したとすれば、その影響は、上下の各大静脈に等しく及ぶはずであるが、被害者の下半身、とりわけ最も影響を受けやすい位置にある肝臓に障害は発生していないこと、②本件手術において、第2助手として立ち会った医師の証言によれば、2回目の脱血不良に先立って既に上大静脈からの脱血が良くない状態にあったことが強く窺われること等の事情も上記疑いを強める事情である。

(2) 上大静脈からの慢性的な脱血不良の可能性について
ア このように、本件においては、人工心配回路内が陽圧化して脱血不能の状態になったこと等が脳障害の原因になったとするには疑問があり、むしろ、その時点では、既に上大静脈からの脱血が不良で、脳障害が発生していた可能性が高いと認められるところ、その原因としては、本件においては、上大静脈のカニュレーションの位置不良が考えられるのである。すなわち、
 (ア) 本件手術においては、人工心肺による体外循環を開始した当初から、脱血が余り良くない状況があり、カニュレーションに手間取ったという事情があったことを併せ考えると、当初から脱血カニューレの位置不良があった可能性は否定し難い。
 (イ)とりわけ、本件においては、大静脈へのダイレクトカニュレーションが行われているが、本件のようなMICS(低侵襲心臓手術)においては、ダイレクトカニュレーションは、視野が狭く、脱血管の操作性も制限されるため、手技としても難しく、不適切なカニュレーションがより起こりやすいものであった。
 (ウ)本件手術のチームリーダーである医師の上大静脈の脱血カニューレの位置は良好であった旨の供述は、他の関係証拠に照らして信用できない。
イ 本件においては、少なくとも、13時49分に被告人が5回目の血液ガス検査を行うまでは、人工心肺側から見る限りは、陰圧吸引補助脱血法による脱血が円滑に行われていたと認められ、その間、下大静脈の中心静脈圧も、正常内で推移していること等に照らすと、上大静脈からの脱血が十分になされない状況が継続しながら、他方で、下大静脈から十分な脱血がなされていたため、全体としては、十分な脱血量が確保され、その間送血は維持されていたことにより被害者の頭部に鬱血が生じたという事態が考えられ、このような考察は相当数の医師証人によっても述べられるなど、臨床的にも裏付けられている。
ウ 原判決は、本件手術においては、脱血カニューレの位置等が変えられた形跡が窺われないとして、上大静脈のカニュレーッションに不具合があったというような可能性は低いと説示しているが、本件手術に第2助手として立ち会った医師の証言によれば、上大静脈の脱血カニューレの位置は変えられたと見られる。
エ さらに、本件手術においては、13時7分に被害者を自己拍動に戻すために心臓に電気ショックを与える際に、被害者の頭部を下げる措置が採られ、以後、頭部は下げられた状態のままにされており、そのため、その時点以降、頭部はより鬱血しやすい状況にあったことも指摘される。

(3) 結論
 以上のとおり、人工心肺回路内が陽圧の状態になったことによる脱血不能の状態が、被害者に致命的な脳障害を発生させる原因になったと認定するのには疑いを抱かせる事情があり、他方で、とりわけ上大静脈からの脱血が慢性的に良くなく、被害者の頭部に鬱血を生じさせたことを窺わせる事情が多数存するので、これらの事情を総合すると、本件においては、被害者は、上大静脈に挿入した脱血カニューレの位置不良があり、上大静脈の脱血不良が長時間にわたって継続したことから、循環不全が起こって頭部が鬱血し、致命的な脳障害が発生したために死亡した可能性が高いというべきである。すなわち、被害者は、回路内が陽圧の状態になって脱血不能の状態になった時点では、上記のような経過で既に致命的な脳障害を負っていた可能性が高いのであって、人工心肺回路内が陽圧の状態になったことによる脱血不の状態が、被害者に致命的な脳障害を発生させて死亡させるに至ったと認定するには、なお合理的な疑いが残るとしなければならない。してみると、被害者の掉尾に鬱血をもたらした脱血カニューレの位置不良は、操作担当者である被告人の人工心肺装置の操作に起因するものではないから、これと被害者の死亡との間には因果関係が存せず、検察官が本件訴因に掲げる過失の有無を論じるまでもなく、被告人について、業務上過失致死罪は成立しない。したがって、この点において、既に所論は、理由がないといわなければならない。


第4 予見可能性の有無について
 上記の通り、本件訴因の下では、被告人に業務上過失致死罪は成立しないが、本件において、被害者に脳障害が生じた機序については、専門家として本裁判に現れた医師の間でも見解の相違があり、静脈貯血槽が陽圧化して逆流が生じた場合には、ごく短時間で脳障害が起きる可能性を示唆する見解もある。生体のメカニズムについては未解明の部分が多く、かつ、剖検もされず、そのため死因についても様々な見方があるという本件の特殊性と、当審が事実審としての最終審であることを考えると、先のような見解もある以上、念のため、原判決の認定の上に立って、予見可能性の有無について所論に対する判断を示すこととする。
 過失犯における予見可能性は、単なる危機感や不安感を抱かせる程度の事実関係の認識では足りないが、結果発生に至る機序のすべてについてまで認識する必要はなく、結果発生に至る因果関係の基本的部分についての認識を前提をして結果の発生が予見可能であれば足りると解するべきである。これを本件に則して見れば、ガスフィルター閉塞の機序についてまで認識している必要はないが、少なくとも、静脈貯血槽内で発生した飽和水蒸気がそのままの状態で、あるいは、陰圧吸引回路のチューブ内壁で結露して水滴となり、壁吸引の吸引力によってガスフィルターに引き寄せられて付着し、ガスフィルターを閉塞させ、回路内が陽圧の状態に立ち至るという結果発生に至る一連の機序について、本件当時の臨床医学の実践における医療水準を基準として、予見可能であるといえなければならない。
 本件においては、実際に心研で人工心肺に関わったことのある被告人以外の医療関係者や心研以外の医療関係者も、陰圧吸引回路に発生する水蒸気や水滴によってガスフィルターが閉塞する危険性について認識しておらず、関連文献を精査しても、本件当時、回路内が陽圧になる危険性について指摘するものは存するが、これを回路内に発生した水蒸気や水滴がガスフィルターに付着することと結び付けて触れる論文は見当たらず、被告人においても上記の認識はなかったと認められるから、上記一連の機序について、本件当時の臨床医学の実践における医療水準を基準として、被告人に結果の予見可能性があったと認定することはできない。
 所論が援用する医師証人が予見可能性に関して語るところは、事故が起きた以上、物事に完全ということはないから、事故を予見すべきであるというに等しく、どのような事案についても結果責任を認めるべきとの論そのものであって、採用することができない。

第5 結論 
 以上の次第であって、本件事故に関し被告人に過失責任を問うことはできないから、被告人に対し、無罪を言い渡した原判決は、結論において、正当であり、事実誤認をいう所論は、理由がない。

第3 2.3 追加しました。

 

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 佐藤先生側(弁護側)の主張が全て認められました。
 第一審では、死因はガスフィルターの閉塞とされましたが
今回の判決では、脱血用の大静脈カニューレ(脱血管の挿入位置不良による脱血障害が原因と認定されました。
 したがって、人工心肺を操作していた佐藤先生は、患者さんの死亡には、刑事責任は存在しないことが、完全に認定されました。


 かねてからの、弁護側の主張が100パーセント受け入れられました。


 高裁まで戦った甲斐があったというものです。


 

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無 罪 判 決

akagama / 2009.03.27 14:49 / 推薦数 : 8


 東京女子医大人工心肺事件


 無 罪 判 決 で す。

 また詳細はおしらせします。

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 前々回記事に紹介しましたS医師こと、紫色の顔の友達を助けたい先生が、心境をブログに書かれました。

 引き続き、医畜日記でも紹介させていただきます。

 以下転載

2009年3月27日 (金)
「目に見える権力」への怒りと「目に見えない権力」の恐怖の8年間と正義感のある方々への感謝

控訴審判決を迎えるに当たり
「この8年間はどのような8年間でしたか。」と取材を受けました。

「目に見える権力」への怒りと「目に見えない権力」の恐怖が、常に心の中から離れることがなかった8年間。
「目に見える権力」とは以下二人の人間をはじめとした女子医大幹部です。

 一人目。東間紘女子医大元病院長 現牛久総合病院院長(泌尿器科医)。

「科学的でない、根拠のない結論を書いた内部調査報告書の責任者です。

今回、「否定された内部報告書ー『ルポ 医療事故』朝日新書
 http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-fe25.html 
において、実地検分と内部報告書の作成がいかにでたらめなものであったかが、私の口以外からはじめて活字となって、暴露されました。

 二人目。黒澤博身 女子医大現心臓血管外科教授(3月31日退官、あと4日)。

特定機能病院の認可を取り消されないために、「はじめから内部報告書は誤っている」と分かっていたのにこれがマスメディアにバレないように、パワーハラスメントを使ってまで私を陥れました。

「白い巨塔」の財前五郎など相手にならないほどの、悪業を平然と行う人間が存在することに私自身が驚愕するとともに、憎悪しました。

詳細は、「公開質問状」http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/cat6216890/index.html 「日経メディカル 2008年7月号」http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/files/200807.pdfにあります。

 この二人の悪をさらに絶対に許せないことは、NHKのテレビ番組を利用して門間和夫前循環器小児科教授を落としいれ、自分達が英雄気取りになっていたことです。

門間先生は、現在でも鎌倉のご実家から心研の実験室に通われている物静かな学者肌で、これら二人の権力志向の医師とは無縁の生涯学徒です。

外国の学会で業者にゴルフ接待強要したり、「Ross手術で逆行性冠灌流カテーテルのブラインド挿入技術を過信したがために心筋保護法に失敗して瀕死の状態になっているサッカー少年が胸を開けられたまま補助循環装置が作動している時に診療をサボって、小金井カントリー倶楽部でゴルフして連絡がつかない」ような診療姿勢とは正反対で、私達が徹夜でICU管理した重症の赤ちゃんや子供達全員を毎朝の6時前に一人で回診にやってきて、我々の労をねぎらいながら子供を診る名医が門間先生でした。

 NHKのテレビ放送では、その門間先生を医師からみると言いがかりとしか思えない「術後重症になったのに渡航移植を勧めなかった」ということが、さも、旧体制が恥部で、それを摘発して謝罪させた新体制の旗頭が我々だといわんばかりの内容でした。

全国の循環器小児科医、循環器小児外科医が、憤慨しています。

見えない権力とは「警察」「検察」といった国家権力です。

 「内部報告書はうそが多い」ということは、私を逮捕した時点で、メディアに語っていいた警察。同僚に真夜中に私が打ったメール「私と弁護士さんと一緒に会えないか。」の数時間後の手術室に入る前の朝8時にその同僚に「佐藤の弁護士には会わないように」と電話してきた警察。「これだけ社会問題になると、誰かが悪者にならなきゃいけないんだー。」と泣き叫んだ警察。これらの意志決定が誰によっておこなわれたのかわからないのが権力組織。

 さらに、警察なりには勉強して、「内部報告書はうそ」という結論に達したのに対し、自分達では、資料を集めて勉強しなかった「検察」。

起訴した時点では、「内部報告書」のうそを見抜けず起訴してしまった「検察」。

その誤りに気づいて「訴因変更」までしたのに、まだ根本的には全然わかってないため女子医大手術室の「検証実験」で思い通りの結果をだせなかった「検察」。

「DC」を「DC ビート」と書いてしまい、女子医大の「圧の不等式」をひっそり捨てて「量の不等式」に書き換えたけれどまだ間違っている「検察」。

証人に学会の理事レベルを呼ぼうとしたが内容が誤っていたため断られた「検察」まともな心臓外科医全てに拒否され、陰圧吸引法を一回も使用したことがなく、胸骨部分(第二肋間)縦切開で手術をしたことがない学会員でもない関東50人の心臓外科で死亡率がベスト3に入るような人間を選んだ「検察」ビデオ撮影のために手術した糸を故意に切って吻合をやりなおした患者が死亡したことを法廷で尋問されるのを避けようと必死になっていた「検察」

 これらの検察官は、毎年変わっていき、責任者が誰かまったくわからない。立証のためならニュートン力学なんのその、大学病院の薬事法違反さておき、患者さんの真の死因など興味はないという姿勢は、誰ではなく「検察」権力そのものの体制。

感謝

妻。

 わけのわからない理由で犯人として責任を押し付けた大学、夫を目の前で逮捕して連行し家宅捜索という名のもとに家庭内に入り込んで、所持品をめちゃくちゃにかき回して物をもっていった上、面会できない日曜日に面会させると嘘をついて千葉の奥から東京に呼びさし事情聴取しようとした警察、しつこく追い回すメディアや隠し撮りしたテレビ局に対してもしっかり立ち回ってくれました。

逮捕直後3週間は証拠隠滅の可能性という具体性の欠けた理由で面会謝絶されましたが、毎日手紙をファクシミリで弁護士さんに送ってくれたので、毎日接見にきてくれた弁護士さんが、透明のアクリル板越しに読むことができました。その後は、40度の発熱があろうが、暴力団関係者といっしょの待合室が息苦しい留置所や拘置所に毎日面会にきてくれました。手紙を毎日くれました。

なんとか借金や両親の遺産をくづして用意した現金1500万円の保釈金を検察の準抗告でひっくりかえされ泣く泣くタクシーで持ち帰って、さらに2000万円になったので、借金に奔走してくれました。

裁判所で、患者さんの家族から理不尽な行為をされても耐えてくれました。公判は息子の出産の時以外は全て傍聴に来てくれたました。

・・まだまだ書ききれないことがいっぱいです。

喜田村洋一先生 (主任弁護人)

 感謝。尊敬。凄すぎる。沢山の医師とその後沢山の法曹界の人間を知るようになりましたがその中でも頭のよさと人間としての素晴らしさは圧倒的で、主任弁護人でありながら、感謝、尊敬を超えて大ファンになってしまいました。お仕事が終わった午前5時に電話をいただき、弱気になった私を激励してくださいました。

後に、場所をあらため、再度感謝申しあげます。

二関辰郎先生 (弁護人)

 高校で席を隣にしたクラスメートにして、酔っ払って星を眺めて将来を語りあった友人。

事件報道直後に電話したときから何もかも助けてもらいました。

今晩中に語りつくせません。西高だからこそ、妻をも直接ケアしてもらうこともできました。

 瀬尾先生の悲惨その後を比較して、二関先生が同級生だったことが、いかに幸せだったかということを実感します。また、あらためて。

国立循環器病センター研究部 人工臓器室(体外循環) 室長 西中知博先生

榊原記念病院小児心臓外科医長 安藤 誠先生。

心研同期の友人として、逮捕直後に妻を探し出して励ましてくれました。

そして、二人とも女子医大からの干渉の危険性にもかかわらず、専門証人として法廷に立ってくれました。その正義感の強さと人間性は、医療者としての優秀さ以上に尊敬できるものです。

無職になった私のために同僚の他の医師とともに、心研外科同門会やOBに「カンパ」を呼びかけてくれましたが、黒澤教授に阻止されてしまいました。

それにもかかわらず、遠いところ複数回にわたり留置所、拘置所に面会にきてくれて、差し入れしてくれました。

ドイツの出張の帰りに成田から小菅拘置所に直行してくれた西中先生、夏休みを削って、沢山本を買い込んで差し入れしてくれた安藤先生を面会で遮断された板を壊して手を握りたいと思ったものです。

西中先生は、オックスフォード大学留学中にもかかわらず、黒澤教授の存在も無視して法廷で証言するためだけにイギリスから1週間帰国してくれました。

体外循環の専門家として、ヨーロッパや北米を行ったりきたりする仕事の真っ最中でもありました。

人間性のすばらしさでは西中安藤両先生と全く同じレベルかそれ以上に献身的な京都大学医学博士工学博士の築谷朋典先生を紹介していただき、4人が一度に会して実験にも付き合ってもらいました。

弁護士さんとの会議にも何回も出席してもらい、メールのやりとりも1000以上だったはずです。

安藤先生は、日本で有数の小児心臓外科医で、学会のフロアーで世界のトップサージャンとまともに渡り合える数少ない優秀な医師ですが、スケジュールもいっぱいのところ、8年間絶え間なく助けてくれました。

弁護士さんとの会議出席も手術を終えた直後に駆けつけてくれること30回以上はあったと思います。全ての警察調書、検察調書、証拠、公判調書、尋問予定事項、弁論に目を通し、コメントをくれました。

読んでいただいたものは、メールも含めると5000枚以上だったと思います。莫大な時間と労力だったはずです。

京都大学医学部のサッカー部ではなく、本ちゃんの体育会のサッカー部でならした体力と根性といっても、榊原記念病院での診療と学会活動に加えての会議参加、コメント作成は物凄いものがありした。

控訴審は、段取りの悪い検察や、若い判事の素人以下の尋問が遷延したため、3回もの公判に出廷いただきました。実験にも最後までおつ気合いただきました。

故常本實先生
 私を手術していただいた上、小児心臓外科に導いてくれました。

結婚式でもスピーチをいただき、学会でもお世話になった上、励ましをいただきました。

 一審無罪判決に亡くなりを直接ご報告できず残念です。

他、時間の関係で、簡単にお名前
拘置所、留置所に面会にきたくださった方々、磯松幸尚現横浜市立大学准教授、新岡俊冶現エール大学教授、押富 隆長崎大学助手、都立西高バレー部の仲間達、山梨医科大学の仲間達、担当弁護士ではないのにボランティアで面会にきてくださった横山哲夫先生、希代先生そして、弟、妻の姉弟、母方の姉妹。

警察、検察取調べ調書で、最後まで、「悪いのは術野」だと最後まで言い続けてくれた心研循環器小児外科諸兄、教授。

法廷で専門家としての医師、工学博士、技士として証言された方々、看護婦さん。無職になった私にカンパしようとしてくれた心研同期。

3学会委員関連 

 古瀬彰先生、高本眞一先生、許俊鋭先生、四津良平先生、坂本 徹先生、先生方の勇気と正義感に。

又吉 徹先生、見目恭一先生、

患者さんのご家族の情報までも流してくれた裁判所書記官

横暴な刑事から守ってくれた行政警察員、拘置所で、「こりゃ無罪の可能性高いな」と励ましてくれた所長や看守さん、留置されてくさい飯をたべながらいろいろ教えてくれた被拘留者達
小菅拘置所にいるときから就職の話をもってきてくれた、現綾瀬循環器病院丁 栄市理事長、すこしでも給料を増やしてといろいろ工夫してくれた上、診療に穴を開けることに目をつぶってくれた丁 毅文院長、他の医師、技士、看護師、補助看護師、事務員、クラーク、清掃員ほかスタッフ。

私の事件を知りながら、応援してくれた患者さんたそのご家族、私の手術を受けて大きくなっていく子供達

訴訟や大野病院事件を契機に新しく知り合った多くの医師、法曹界、学者、マスメディアの記者さん。

そして、最後に故父佐藤和夫

 心配をかけました。年金生活の中から貯金を崩して、弁護費用や保釈金をいただき、迷惑ばかりかけました。留置所や拘置所に面会、裁判所での傍聴は、70後半の弱った足にはつらかったと思います。

おまけに、控訴審が長引く中病に倒れ、自分が主治医となりましたが、心肺停止から365日で亡くなりました。助けることができず、残念です。なくなるまで、妊娠出産で傍聴にこれなかった妻がいないときも全ての裁判に傍聴にこられ、根底での精神の支えになっていただきました。

判決確定までなんとか診療を続けたかったのにかないませんでした。


無罪だったら明日、お墓参りにいきます。

30年ぶりにいっしょになれた母と伴に安らかにお眠りください。

 
 http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-e422.html


 

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「300」なママたち

akagama / 2009.03.26 06:35 / 推薦数 : 6

 「その子はうまれたとき

 スパルタのしきたりでしらべられ

 体が小さく弱く病気であれば

 捨てられる運命だった」


 はい。
 フランク・ミラーの「300」です。

 


 現代の日本の子供は古代スパルタの子供とはちがいます。

 

 さらに、過酷です。

 

 生まれるまえから、ママのおなかの中にいるときから、試練にさらされるあかちゃんもいます。

 


 マラソンママや登山ママのしきたりでしらべられ、


 低栄養と活性酸素の荒波にもまれて、


 体が小さく弱く病気になれば


 まともに生まれない運命です。

 

 三万五千人も走る東京マラソンです。

 中にはバカも、混じっています。

 当然、それをたたえる、バカなマスゴミも混じってても

 ちっとも不思議ではありません。


 
 あかがまさんは、思うんですけど。


 頭の中で、


 夢のようなお産をデザイニングして。


 脳内お花畑の中で、


 素敵な妊娠ライフを満喫するのもいいいでしょう。


 今は、


 産科補償制度もあって、


 うまれたあかちゃんが


あうあうあーでも!


 うまくいけば


 3000マソエンの、


 おこづかいがもらえる!!


 どうせ医者のせいにするんだろうし。

 

 
 

 

女性ランナー輝いた…妊婦さん完走、赤ちゃんも頑張った

 

  赤ちゃんは頑張ったんじゃなくて、

 

  頑張らさせられたんだけどなー

 

 

 あうあうあーな赤ちゃんが生まれないことを

 

 心からお祈り申し上げます。

 

 まあ、手垢のついたニュースですけどね。

 

 

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「報道でこれだけ社会問題になると誰かが悪者にならなくてはならない」

  (警視庁牛込警察署・捜査官)


 

 

 今回は、お笑いは、なしです。


 3/27 判決を前に、東京女子医大人工心肺事件を検証します。


 「人工心肺事件?あー、元女子医の医者が、医療ミスをして悪あがきしてる裁判じゃろ?警察が逮捕したんやから、有罪きまっとるやんけ、われ~」

 

 ちがうぞ。

 

 ぜんぜん。

 

 まあ、知識もなくウソを撒き散らす、ゴミのおかげで、そう考える方が、世にはたくさんおられますので、誤解をとくためにも、この話題をとりあげます。

 

 紫色の先生、無礼な書き出し御容赦ください。

 

 けして本意ではありません。

 


 1.事件の概要と現在の状況


 2001年3月2日東京女子医大で事故発生、人工心肺を使った心臓の手術中、トラブルがおこり、右心不全と重篤な脳組織障害が起こり、患者重症となる。

 

 3月5日患者死亡

 

 3月9日遺族宛に怪文書が送付される。

 「手術にミスはなく、死亡の原因は、人工心肺のトラブル、それを犯した犯人はこれを操作していたS医師だ」

 

 6月20日 東京女子医大による対策会議が開かれる。

 ここで、東間副院長を長とする、調査委員会が組織された。心臓血管外科医はメンバーに含まれていない。(ここ、すごく大事)

 

 10月3日 模擬実験施行後、内部調査報告書 完成

 人工心肺の異常は、未熟な担当医=S医師の操作ミスにより、人工心肺装置が故障したために起こった。

 

 2002年1月16日  病院長、東間委員長ら厚生労働省に内部調査報告書を提出。

 

 6月28日  S医師逮捕。

 

 9月25日  S医師保釈

 

 2003年8月25日 裁判開始

 

 2005年11月30日 第一審 判決 無罪

 

 2005年12月12日 検察 控訴 第二審へ

          ← いまここ

 2009年3月27日 第二審 判決!

 

 2.手術室で起こったこと

 

 これは、はっきりしています。

 

 手術中、人工心肺がトラブルをおこしたのです。

 

 心臓の手術は、文字通り、心臓を切ったり貼ったりするわけなので、

 

 手術中、むやみに動かないように、おとなしくしてもらいます。

 

 つまり、手術中は、心臓の、全身をめぐって、二酸化炭素のたまった汚れた静脈血を吸収して肺におくるはたらき、そして、肺でガス交換を終えて、きれいにしてもらった酸素いっぱいの動脈血をからだじゅうにおくるはたらきを、人工心肺という器械にまかせるわけです。

 

 手術で使用された、人工心肺のメカニズムと、起こったトラブルの内容について、説明します。

 

 はい、下の(図1)です。

 

 すごくはしょっていてごめんなさい。

 

 紫色の先生のブログにはしっかりとした、人工心肺の図譜がのっていますが、

 

  人工臓器などみたこともない人には、チンぷんかんぷんなはずなので、うんこ医科大学医学博士(いちおうな)あかがまさまが、専門知識の無い方にもわかるように書き直しました。

 

 これでもわからない人は、あうあうあ。

 

 まず、患者さんの大静脈を、脱血チューブにつなぎます。

 

 手術室の壁自体は、巨大な電気掃除機と同じ構造になっていると、考えてください。

 

 そういうわけで、壁には、吸い込み口の穴があけられています。

 

 脱血チューブ(A)の一端を吸い込み口(F)に接続して、スイッチを入れると、電気掃除機メカが働いて、

 

 患者さんの大静脈から、脱血チューブに、全身を巡ってきた静脈血が吸い込まれます。

 

 脱血チューブに入った、血液は、貯血槽(D)という、水槽に溜まります。

 

 なお、細菌等異物除去用のガスフィルター(E)が、貯血槽(D)と吸い込み口(F)の間に取り付けられています。

 

 このフィルターは、使い捨てにされるもので、本来使いまわしをされるものでは、なかったのですが、東京女子医大では、従来より使いまわされていたようです(ここ重要!)。

 

 手術をしていると、術野に出血します。出血すると、視野がふさがれ、すごく手術がしにくいので、回転式ポンプ(C)を使って、血液を吸引して集めてこれも、貯血槽(D)に溜めていきます。

 

 このポンプは出血した血液も吸引しますが、手術室内の空気も吸引します(ここ重要!)。

 

 S医師は、この回転式ポンプ(C)を使って、術野への出血を吸引する作業をしていました。

 

 S医師はポンプの回転数を、普通なら 40rpmほどに設定されるのですが、100rpm以上で運転していました(ここ重要!)。

 

 ポンプによる血液の吸引効率を上げて、出血を速やかに除去して術野を見やすくするためです。


       


 

                      
                                    
   さて、順調に進んでいた手術に異変が起こります!

 

   心臓内に、手術が順調なら本来見られるはずの無い空気の気泡が見られたのです。

 

  静脈血が吸引できなくなる事態に陥りました。

 

  手術室は一時騒然となります。

 

  本来、陰圧で保たれていなければならない、貯血槽(D)の内圧が上昇して陽圧化し、静脈血を吸引することが出来ず、人工心肺が必要な機能をはたさなくなったものと思われます。

 

  結局これによる、右心不全、低酸素脳症による脳組織障害によって、患者さんは、3月5日亡くなられました。


 

 3.なぜ、人工心肺は機能しなくなったのか?

 

 マスゴミは、「S医師が操作方法を熟知していなかったために、人工心肺装置がうまく機能せず、手術を受けていた小学六年生の女の子が死亡しています(NHK出版刊・飯野奈津子「患者本位の医療を求めて(第一刷)」より)」などと、とんでもないウソを撒き散らしていますが、事実はそうではありません。 

 

 万人が確認している事実を書き出します。

 

 実は、ガスフィルター(E)の回路に、水滴が詰まって閉塞し、人工心肺としてのポンプ機能が停止していたのです。

 

 はい、これだけ。 


 吸引口(F)からいくら、陰圧をかけて、静脈血(A)を貯血層(D)に溜め込もうとしても、フィルター(E)が閉塞しているので、吸引できません。

 

 貯血槽(D)に血液は溜まりません。

 

 あうあうあ。

 

 このため、脱血不良が発生し、悲惨な事態となったのでした。

 

 なぜ、ガスフィルターに水滴が詰まって、回路閉塞がおこり、人工心肺が作動しなくなったのかは、また後述しますが、事件当時の医療水準では、これを予見することは不可能であり、ましてや、回避の方法や代償の方法についての研究もされている状況ではありませんでした。

 

 つまり、この事件は実に不幸な出来事であったわけです。

 


 4.スケープ・ゴート(いけにえ)~ 最初に「S医師の医療ミスありき」のずさんな報告書


 さて、これから、この事件を検証していくと、関係者の魑魅魍魎共が、S医師一人に、事件の責任を押し付けて、自らは保身に走ろうとする意図が、もろにみえみえで、反吐が出そうになるんですけど、がんばっていきましょう。


 何者かにより、S医師の人工心肺の操作ミスにより、患者さんは亡くなったという、怪文書が送り付けられ、遺族側は積極的に動きます。


 女子医大に死亡原因の調査を求め、東京地裁に証拠保全を申し立てます。


 女子医大との損害賠償請求をすすめながら、他方で、牛込警察署に、被害届を提出します、WOW!


 東京女子医大は、遺族の申し出を受けて、調査委員会を立ち上げます。


  三人の調査委員が、調査を始めますが、心臓血管外科の医師はいません。


 人工心肺の何たるかを知っている人もいません。


 すごいです。


 これでは、


 あかがまさんに、世界野球選手権の決勝戦の主審をやれといっているようなものです。


 当然、ろくな調査なんて出来るわけもありません。


 いやいや、よく考えたら、調査する必要なんてありませんよね。


「S医師の医療ミス」で、答えはもう決まってるんです。


 ですから、後日、実験データを出せといわれても、「そんなものは、ない」と、科学者としては、ぜったいありえねー、いや、許されねー、パープリンな返答をよこすわけです。


 もうね、あほぉか、バカかと。


 そういうわけで、


 三人組は 内部調査の実地見分(模擬実験)を始めます。


 物理の苦手な人には、難しいかもしれませんが、頭をフル回転してください。


 彼らは、S医師が、手術当時、吸引ポンプ(C)の回転数を、高めの100rpmで回していたことを思い出し、吸引ポンプの回転数を上げて、追試します。


  すると、貯血槽の液面が下がりました。


 このことから、吸引ポンプの回転数を上げることにより、貯血槽内圧が上昇するのではないかと考えました。


 陰圧回路の鉗子閉塞による人為的閉塞により脱血管内空気が貯血槽側から逆流することを確認しました。


 しかし、彼らは、吸引ポンプの回転数を上昇させても、血液の逆流は発生せず、さらには、肝心の、貯血槽内圧は測定していません。


「液面の低下」をもって、「圧力の上昇」と同値と解釈するなど、いーかげんな模擬実験の結果をもって、院内調査委員会は、結論をだします。


「S医師が、吸引ポンプ(C)の回転数を上げたのが原因」


 院内調査委員会は、そういう調査報告書を遺族に渡します。


 どうやら、ガスフィルターの異状は、「脱血不良の促進因子でしかない」との見解がしめされたようです。


 この院内調査に対しては、東間委員長他、有識者のコメントが寄せられています。


 紹介しましょう。


 詳細は、朝日新聞社編集員の出河雅彦さんの著書に載っています。


 東間紘調査委員長(内部調査報告書 責任者)


「報告書の結論に根拠はない」


「『科学的ではない』と言われれば、その通りだ。いま思えば、外部の心臓外科医を調査委員会にいれておけばよかったかもしれない。」


 遠藤真弘教授(事故当時の東京女子医大成人心臓外科教授)


「科学的常識では考えられない」


 埼玉医大心臓血管外科教授(現東京大学特任教授)


「高回転で常時吸引ポンプを回すことはないが、ポンプの安全性から見て問題があるとは思えない。操作担当者のミスとするためのこじつけではないか。
体外循環に関連した医療事故の調査には極めて専門的な知識が必要なのに、心臓外科医が1人も入らなかったことは常識では考えられない」


(「ルポ 医療事故」 朝日新書「第4章 否定された内部調査報告書 東京女子医科大学病院 心臓手術事故」より)


 調査委員長自ら、「報告書の結論に根拠はない」といってのける内部調査です。

 
 いかにずさんなものであったか理解できるでしょう。

 

 5.暴 露 そして 刑事告訴へ


 2001年12月29日の 読売新聞、毎日新聞紙上でこの事件が報道されました。


 名門、東京女子医大で起こった事件は、カルテ改ざん(S医師は無関係である)が明るみになるなど、スキャンダラスな報道がなされ、日本中の好奇の目が注がれました。


 こうなると、警視庁も必死になります。


 これだけ、世間の注目を浴びた事件です。


 しかも、尊い命が失われています。


 犯人を求める大衆とそれに便乗したマスゴミの、「Sを吊るせ!」の大合唱が始まります。


 警察は、二回にわたって、模擬実験を行います。


 しかし、当然のことながら、ずさんな実験系を用い、全く別の意味を持つ数字を(陰圧の絶対値の減少や液面の低下を陽圧化とすり替え)有罪の根拠としました。


 6月28日、S医師逮捕。


 容疑は、業務上過失致死。


 逮捕時の様子は、NHKの隠し撮り!により、全国に放送されました。


 戦いの場所は、裁判所に移ります

 

 6. 3学会合同委員会の調査。そして、事件の真相

 

 一方、この由々しき事件に対して、医学界も動き始めます。


 日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会、日本人工臓器学会からなる委員会が二度にわたり、科学的実験や検討を行いました。


 その結果は……。


 実験開始10分以内に、吸引回路に霧状の結露が発生した、このとき、貯血槽内圧には変化がみられなかった。


 開始115分後より吸引回路内の結露は、水滴となりフィルター内に吸い込まれていった。そして、125分後、貯血槽内圧が急に上昇した。


 127分後、吸引回路が閉塞、貯血槽内圧は急上昇をつづけ、その後、脱血回路から空気が逆流した。


 尚、ポンプ((C)に相当)の回転数を100回転以上にあげても、吸引回路が閉塞していなければ、貯血槽内圧は上昇しないことが確認された。


 この実験で、さきの院内調査委員会の報告書が誤りであることが証明されました。


 つまり、S医師の無実が証明されたわけです。


 真相はこうだと思われます。


 手術時間が長くなると、手術室の気温と、人工心肺回路内の温度差が原因となって、吸引回路内に結露が始まります。


 寒い冬に、室内に暖房をきかせると、部屋の内外の温度差によって、ガラス窓の内側に結露が見られるますがそれと同じ原理です。

 
 さらに、手術時間が長くなると、結露は集まって、水滴になります。


 さらに手術時間が長引くと、水滴は集まって水たまりになり、空気が通すスペースがなくなり、ついには、水がフィルター内に一気に吸い込まれて、フィルターがつまり、回路閉塞を起こしたのが真相だと考えられす。


 また、吸引ポンプの回転数を上昇させると、むしろ、乾いた空気が静脈貯血槽に流入しますので、フィルターが詰まりやすくなるなどということは、ありえないことも付け加えておきましょう(乾いた空気と接触することによってによって水滴は蒸発しやすくなる)。


 このような、人工心肺のトラブルは、国内でも経験はなく、真相は、3学会合同調査が行われるまで、明らかにされてはいませんでした。


 S医師一人に、医療ミスの責任を負わせることが、いかに理不尽か、お分かりになったかと思います。


 
 最後に、S先生のブログのページの内容を一部、転載させていただき、この項を終わらせていただきます。


 本件手術の反省から
この9歳の女児が手術事故で亡くなったこと反省として、心臓外科医が発信しなくてはならないことに、以下の3つがあります。


1.MICS(第二肋骨までの部分縦切開)で、SVCの直接カニュレーションは、行わない。⇒奇静脈等への誤挿入や、術中位置異常が発生し、SVC症候群を惹起する可能性があります。


2.人工心肺の完全体外循環(トータルバイパス)中に脱血不良が発生して、脱血管の位置修正などを行っても改善しない場合は、上下大静脈の両方のテープを緩めて確実にパーシャルバイパスにして、吸引回し(サクション回し)を行う。
⇒下大静脈のみをパーシャルバイパスにして上大静脈をトータルバイパスにした場合、特に脱血管をクランプしてしまうと、上半身に送血したものがうっ血してしまいます。


3.陰圧吸引回路は滅菌された新しい回路を設置し、フィルターを設置しない。貯血槽には、圧力モニターと陽圧防止弁を設置する。
⇒すでに、日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会、日本人工臓器学会が厚生労働省と通じて勧告しています。


2度と本件のような事故が発生しないために、上記、再発防止策を重視するべきです。

 

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期 待 外 れ

akagama / 2009.03.23 23:50 / 推薦数 : 22

 どんどん膨張する期待権。


 実は、医療崩壊の最大の原因なのです。


「期待権?なんじゃそらー?」


 という方にまず説明しましょう。


 日本中の人々は、臨月の妊婦さんが、脳内出血を起こしても、救急病院にいけば、プロフェッショナルのお医者さんが、わらわらと集まってきて、簡単に治してしまい、おなかのあかちゃんも楽勝で助かる。


 そう思っている人がたくさんいます。


 つまり、医療にそれだけの期待をよせているわけです。


 病院のお医者さんが診察したら、何の誤診もなく、ずばり病気の診断をつけて、第一選択のお薬を、必要十分、一ミリグラムの過不足もなく投与して治してもらって当然。


 それを期待権といいます。


 ものごと、ことに医療などは


 うまくいってあたりまえで、結果が悪ければ、ミスをしなくてもたたかれる。


 医療の不確実性などは考慮されません。


 医者が、患者を診察した時点で、診療契約が成立します。


 医者は、どんなことをしても、患者側の希望する結果を出す義務がある。


 どんな、重症の病気でも、


 どんな、大けがでも、


 元通りにすることを期待されている。


 その期待に反したとき、


 要するに、


 患者の要求通りの治療効果が得られない場合、


「期待権の侵害」行為があったということです。


 たとえば、入学試験一週間前に、風邪をひいた受験生が、あかがまさんの診療所を受診したとします。


「一週間後に入試があります。其れまでに治してください」


 そういわれたあかがまさんは、薬をだしましたが、運悪く湿疹の副作用がでたり、お薬がきかなかったりして、風邪は一週間たってもなおりませんでした。


 入試の出来は散々で、受験生は浪人決定です。


 さあ、大変です。


 受験生と両親は、あかがまさんをつるしあげにします。


「あかがまが一週間で風邪をなおしていたら、万全の体制で試験にのぞめたから、入試におちたりはしなかった!あかがまのせいで、うちの子の人生はめちゃくちゃになった。どうしてくれる!」


 あ、


 あうあうあ~。


 一見理不尽に思える、この主張、実は、医療過誤訴訟では、どんどん認められつつあります。


 はい、


 医者を受診した以上病気を治せなかったら患者様の期待権の侵害。


 ようするに、


 ラーメンを食べにいって、


 まずいラーメンを食わせられたら、


 うまいラーメンが食べられると思っていた、お客さんの期待権の侵害となり、


 ラーメン店のご主人は、

 
 お客さんに、まどうてあげないといけないということです。


 宮沢賢治さんの童話の主人公、ツェねずみ化している、自称医療被害者の皆様には、願ってもない事態到来です。


 救急疾患で、どんな重篤な状態で運ばれても、お医者さんならなんとかしてくれる。


 患者さんとそのご家族は、そう期待して、病院に駆け込む人がほとんどです。


 しかるに、


 救急病院では、


 なんと、


 普段眼科をやってる先生が、救急でX線をみたりしてるわけですから、


 見落としなんて、あってしかるべきです。でも、書類送検、とりあえず……。


 JA1NUT先生のブログを紹介します。


 毎日新聞 医療クライシス 第3報 http://nuttycellist.blog77.fc2.com/blog-entry-212.html


 一部大事なところを、引用しますとですね。


>>訴訟では、専門医の鑑定で産科のミスは認められず、「期待権の侵害」として1000万円を支払うことで和解した。


 はい。


 じつは、お産のトラブルで、生まれたお子さんに障害がのこったので、訴訟になったと。

  
 専門医の鑑定で産科のミスは、認められなかった。

 がー。

 医者側は、お産は、必ず、問題なく元気な赤ちゃんが生まれて当然という妊婦さんの「期待」を裏切ったので、1000万円払って許してもらった、ということです。


 おかしいと思いませんか?


 ミスをしなくても、1000万円和解金としてぼったくられたということです。

 ついでに、

>>「和解といっても憎しみあって終わっている」。近く家族を訪ね、結果について謝罪するつもりだ。


 自分が悪くなくても謝罪を強制させられる職業、それが医者なんです。


 今、産科や、小児科、救急医療に携わるのをやめる医師がふえているのは、

 
 まさに、そういう理不尽を押し付けられるからなのです。


 さて、他の職業を見てみましょう。

 
 中央競馬会の騎手、武豊さん。


 本命馬にのって、GIレースに臨みます。


 ゲートが開きました!


 おおっと!


 武騎手、いきなり落馬です。


 あうあうあ。


 でも、武豊さんは、


 武さんの勝利を期待して、馬券を買ったお客さんの「期待権」を侵害したとして、訴えられたりはしません。


 あと、


 冤罪事件。


 誤認逮捕した警官。


 誤って、起訴した検察官。


 誤って有罪をくだした裁判官。


 だれも、ミスの責任はとらされません。


 まずいラーメンを客の期待に反して、たべさせた、ラーメン店の主人もしかりです。


 何で、医者にだけこんなに、厳しいのかわかりませんが。


 現在の医師不足は、医療に対するクレイジーな期待権の主張にたいする、医者側の回答なのです。

 


 
 

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「脱北」・医療崩壊用語の基礎知識

akagama / 2009.03.23 08:32 / 推薦数 : 7


 脱北(だっぽく)


 「北」の過酷な土地から、脱出すること。


 医療崩壊界では、「北」とは、某国のことではなく、北海道を指す。


 北海道にて診療に従事するも、過酷勤務に耐えかねた医師が本土の医療機関に転職することをいう。


 しかし、当地の「特殊」な事情があり、脱北はほとんど困難な状況である。


 あえて、当地の事情は書かない(書けない)が、北海道は広いエリアに、市町村が散在し、過酷な自然条件に加えて、地元首長と、地元議会の思考回路が、非常に「ユニーク」であること、さらには、地元マスメディアの思考回路も、非常に「ユニーク」であること、さらに、時間外の受診もさかんであったらしい。


 そういうわけで、担当医の疲労は極度に達し、また、当地の状況、自然環境、勤務環境は、医療系ブログ、大型掲示板や医師専用掲示板によって、本土在住の医師の知るところとなり、本土からの、医師の応援など、ほとんど期待できない事態となっている。


 このため、病院の無床診療所化、診療所の合併による集約化がすすんでいる。


 しかし、医師のさられる地域の、空気のぬぬない、地元VIPは、「これまでどおり」の医療環境を要求しており、新年度直前になっても、勤務表が真白な曜日があるなど、大変な状況になっている。


 あうあうあ。


 北の先生、頑張ってください。


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