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24時間の神話 >
akagama / 2007.04.19 22:40 / 推薦数 : 1
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三階特別病棟は、構造自体が、他のフロアとちがいます。
このフロア部分だけは、一流ホテルのように、大理石の廊下に、毛足の長い、ふかふかの絨毯がかれています。
特別病棟には、いま、フソン以外の患者は入院していません。
要するに、ここは、フソンの貸しきり状態ということです。
フソン側からは、看護婦も部屋にはあまり来ないでいいといわれています。
むしろ、訪室すると、迷惑そうな顔をされるので、訪室は一日一回と決まっていました。
ナースステーションも、二階のナースステーションから来いということです。
よほど、他人に踏み込まれるとバツの悪いことをしているようです。
そういうわけで、今、特別病棟にいるのは、フソンたちをのぞけば、この二人だけ。
少々荒っぽいことをしても、よさそうね、とさとみさんは、思いました。
それならば、と、さとみさんは、ポケットから、コルトをすっと抜いて、香奈ちゃんに突きつけました。
「じゃまをするのなら、ここで、あなたの人生、終わりにしてあげてもいいのよ」
コルトを喉元に突きつけられて、さすがに、香奈ちゃんも顔が青ざめました。
到底、おもちゃにはみえません。
「グラニヤのフソン大統領の病室はどこ?案内して頂戴」
「撃てるものなら、撃ってみなさい。患者さんの病室は教えられないわ」
香奈ちゃんは、毅然と言い放ちました。
「虚勢を張るのはやめたほうがいいわ。私は本気、銃は本物、本当にあなたは死ぬのよ」
「死んでも、あなたには教えない!」
「ちっ」
さとみさんは、舌打ちをして、香奈ちゃんのみぞおちあたりに、こぶしをたたきこみました。
「あうっ」
強烈な一撃をくらって倒れる香奈ちゃん。
気を失った香奈ちゃんをほおって、さとみさんは、三階の特別病室のドアブザーを、一つ、一つ、鳴らしていきました。
どの部屋も応答しません。
しかし、さとみさんは、万能鍵をつかって、ドアを開錠して、誰もいないのを確かめて、隣の病室のドアへと、順番に部屋改めを続けました。
そして、最後の部屋の前に立ちました。
ブザーを押しましたが、やっぱり応答がありません。
これまで覗いた部屋は、使用した気配がありませんでした。
フソンがいるとしたら……、この部屋しかありません。
慎重にドアのレバーを引きます。
ここまでの部屋はすべて、病室の内側から鍵がかかっていましたが、レバーを引いて、動かしてみると、このドアには鍵がかかっていません。
さとみさんは、コルトをいつでも撃てるように準備して、一気にドアを開けて、室内に転がり込みました。
ふそん、くたばれ!とばかりに、銃をかまえました!
かまえたのです……が!
「こっ、これは……」
どうしたことでしょう。
部屋はもぬけの殻でした。
フソンのものらしい病衣が脱ぎ捨てられています。
「……フソンたちは、逃げたの?」
思わず、独り言が口をつく、さとみさん。
ショーツ補佐官、フリル副補佐官を失った、フソン一味は、大あわてで、荒川医大から、逃げ去ったようです。
「しまった!逃げられた!!」
悔しがる、さとみさん。
はたして、フソン一派はどこへ消えたのでしょうか?
続きます
愛のヒトオシヨロシクデス。
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しばらくは、ヨタブログでお楽しみください。
資料いじりと、ブレーンストームが終わり次第再開です。
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