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ちかこ&あかがま・エッチな大冒険(5)

akagama / 2007.03.24 07:45 / 推薦数 : 0

    これまでのあらすじ

 あかがまは、山手線に乗っていて、ひょんなことから、謎の外国人たちが置き忘れた、大粒のダイヤモンドを手に入れました。
 亜樹子先生は、あかがまを脅して、ダイヤモンドを拝借、質入れしてそれを元手にデイトレで稼ごうと、ダイヤモンドを持ち出してしまいました。
 一方、謎の外国人、リーサンとエンリケは、ダイヤモンドを取り戻すため、あかがまが電車に落としたコンビニのレシートに書き残した電話番号を手がかりに、あかがまのガールフレンド、智佳子先生を誘拐しました。
 その次の日、智佳子先生の携帯にあかがまが電話をかけてきたため、リーサンたちは、あかがまが荒川医大にいることを突き止めます。
 智佳子先生はおなかが痛くなって入院しているので、お見舞いに来ないか?車で送るよと、甘言を弄しあかがまを悪者のベンツに誘い込みます。
 そして、リーサンはあかがまに、麻酔薬を仕込んで眠らせてしまいました。
 リーサンにとらわれたあかがまを後部座席にのせて、走り続ける黒いベンツS600。
 しかし、謎の白いミニクーパーが、ベンツをこっそり追跡していたのでした。
 

 

   (5)

 さて、やはり、にやりと笑うリーサン、例によってスーツのポケットから、手錠を取り出します。

 あかがまの左腕をとり、がしゃとはめようとします、が…!

 あかがまの腕時計の文字盤から放たれた、真っ赤な閃光!

 リーサンの目を直撃しました。

「うぎゃっ!」

 思わず両目を押さえてのけぞるリーサン。

 リーサンの手にした手錠が、下に落ちます。

 いったい何が起こったのでしょうか。

 すると、それまで、麻酔剤で眠らされていたはずのあかがまがむっくりと起き上がりました。

「このやろう!よくもだましやがったな」

 怒りに燃える、あかがまはリーサンの落とした手錠を拾い上げて殴りかかりました。

 がすっ!がすっ!といやな音がしてリーサンの額が裂けて、鮮血が流れ落ちます。

「ちきしょう、目ガ、目ガつプれて何にもミエネエ!」

「当たり前だ、この時計の文字盤には、強力なレーザーポインターがしこんであるんだからな。網膜を焼かれて、しばらく目は見えないよ。おまえなんか地獄へ、いっちまえ!」

 あかがまは後部座席のドアを開放すると、お尻を思いっきり蹴っ飛ばして、リーサンをベンツから外に放り出しました。

「アーレー!!」

 悲鳴をあげるリーサン。

 道路下の神田川に真っ逆さまに落ちていきました。

「Ohhh!FUCK!!!」

 相棒、リーサンを神田川に突き落とされて激高する、エンリケ。

 S600をとめて、運転席から身を乗り出して、あかがまにつかみかかろうとします。

 あかがまもまけません。

 腕時計にしこんだ、レーザーポインターを、エンリケにお見舞いです。

「OHHH!NOOO!」

 網膜を焼かれてエンリケもひるみました。

「次はお前だ。タコス野郎め!」

 運転席で転げまわるエンリケに、手錠のガツガツパンチをお見舞いします。
 
 戦闘力を失ったエンリケ、もう降参です。

「HELP~、HELP ME~勘弁してくれー」

 あかがまは、降参したエンリケの両手に後ろ手錠をかけます。

「よし、おとなしくちかちゃんのところに案内するか!」

「ううっ、カーナビに、アジトのマークをしているからすぐわかるよ。し、しかし、なぜ罠だときがついたんだ?」

「ばかか!ちかちゃんは、今朝は、点滴当番だったんだ。あの子は、おなかが痛くて休むのだって、黙ってサボったりなんてしないよ!」

 あかがまは、さらに、エンリケのスーツの上着を脱がせて、両足を縛り後部座席に放り込んでやりました。

 ベンツの運転席にのりこみ、発進させます。

 なるほど、エンリケの言うとおり、かれらが、乗ってきた道程がナビの画面に表示されています。

「待っていて、ちかちゃん。今、助けに行くからね!」

 あかがまは、ベンツのアクセルを力いっぱい踏みしめました。

 その後ろを、付かず離れずついていく白いミニクーパー。

 あかがまは、バックミラーに映るミニクーパーを気にするふうでもなく、ベンツS600を走らせ続けます。

 ベンツは、走り続け、ついに、ナビの目的地点、港区白金台の敵のアジトにたどり着きました。

 大きな敷地に門扉が閉められていましたが、ベンツが門扉のまえに来た瞬間、がーっと扉が開かれました。

 あかがまは、ベンツを敷地内に入れました。

 白のクーパーも続いて入ります。

 白い御殿のようなお屋敷の玄関の前に二台の車は静かにとまりました。

 あかがまは、ベンツをおりました。

 白いクーパーの運転席に向かって、OKの合図を送ります。

 運転席から男性が降りてきました。

 田熊亮さんです!

 腕時計に仕込んだレーザーポインターも田熊さんの秘密兵器の一つでした。

 そうです、リーサンとはなした電話を、ウソと見破った時点で、あかがまは田熊さんに連絡して、加勢をたのんだのです。

 二人は、エンリケをベンツから引きずりおろして、足を縛っていたスーツを解いて、歩けるようにしてやりました。

「おい、しゃんしゃん歩け!お前は、右目しか潰してないぞ、左目は見えているはずだ」

 よろよろと歩きながら、お屋敷の玄関の扉を、ゆっくりと後ろ向きのまま、エンリケは開けました。

 その後からつづく、あかがまと田熊さん。

 奥の一室の前に歩みを止めたエンリケは、ここだというふうにあごをしゃくります。

 その部屋のドアは堅く閉ざされているようですが、この奥にちかちゃんがいるというのでしょうか。

 この部屋に飛び込めば、すぐにちかちゃんを助けられる!

 その一心で、あかがまの頭はもう、いっぱい、いっぱいです。

「よし!ちーかちゃーん。今、助けてあげるからねー」

 あかがまが叫びながら、ドアに駆け寄り、ノブに手を延ばそうとしました。

 後ろから、用心各深く、様子を見守っていた田熊さんは、エンリケの奴が、突然に不適な笑みを浮かべたのを見逃しませんでした。

 何かある!そう思ってドアのほうを注意してみました。

 そして或ることに気がつきました。

 最後の罠をエンリケが仕掛けていたのでした!

「あかがま君あぶない!!ドアを開けちゃいかん!」

 田熊さんが思わず叫び声をあげます。 

「えっ」

 振り向いたあかがま。

 田熊さんの叫びも空しく、一瞬の差で、あかがまは不用意にドアを開けてしまいます。

 連続した銃声が、あかがまの耳の中で激しく炸裂しました!

  危うし!あかがま!! 次回につづく!!
  お忙しい中、何時も御訪問誠に有難うございます。

 

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