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悲しき医畜!戦慄の奴隷医療センター(3)... >
akagama / 2007.03.08 20:52 / 推薦数 : 1
(2)奴隷共の墓場医局
智佳子ちゃんの、叫び声がなければ、ぼーっと、よそみをして歩いていたおいらは、轢き殺されているところです。
「ばっきゃろうう!どこをみて歩いてやがるんだよおお!」
ベントレーのドライバーが、窓から顔を出しておいらを怒鳴りつけました。
それだけでは、気がすまないのか、火のついた葉巻タバコをおいらたちに向かってなげつけます。
レイバンのサングラスをかけた五十歳ぐらいの男の人です。
わき見をしてた、おいらも不注意ですが、ベントレーで、駅前のロータリーをぶっちぎる人も相当なもんです。
捨て台詞を残すと、ベントレーの男の人はまた、車を急発進させて、医療センターの敷地の中に消えていきました。
「ああ、怖かったあ」
「あんまり、周囲の景色に見とれるからよ。さあ、私達も医療センターに急ぎましょう」
おいらは、智佳子先生に背中を押されるように、医療センターの建物に向かいました。
エントランスから病院の中に入ってみると、中は、とてもきれいです。
医局の場所がよくわからないので、受付のところにいきました。
コンシェルジュと、英語で書かれたデスクに、三十歳ぐらいの、イケメンの男の人が座っています。
おいらたちが、すみませーん、というと、愛想よく応対をしてくれました。
「いらしゃいませ、患者様。今日はどちらを御受診ですか?」
「いえ、荒川医大の内科のものなんですけど、診療支援に来たんですが」
おやおや、智佳子先生がそう答えるや、コンシェルジュの男の人の表情が、あぁんという表情に変わりました。
ごみをあさる、野良犬のような汚いものをみるような目つきに変わりました。
「ああ、医者は裏、荒川医大は三階の第一医局」
あごをしゃくって、さししめしたのは奥のドア。
「す、すみませーん」
お礼を言って、奥のドアに向かうおいらたちの背後で舌打ちをするような音が、聞こえました。
何かあまりいい感じはしませんでしたが、おいらたちはだまって、奥のドアから中に入っていきました。
ドアを開けると、受付のスペースとは、全く趣の異なった薄暗い階段がありました。
コンクリートむき出しの階段です。
電球ひとつついてないので非常に暗く感じます。
階段の手すりには、矢印を引いて、マジックで「第一医局」と書いた。プラスチック板が貼り付いています。
このかび臭い階段を三階まで上がると医局につくのでしょうか。
すると、「第一医局」と書いたプレートが貼られた鉄のドアが見えてきました。
智佳子先生がノックをすると、ぎぎーっと、音がして、ドアが開かれました。
薄暗い医局の中から、四十歳くらいの、青白い顔をした、先生がぬーっと顔をだしました。
「あの、荒川医大の内科から、来たんですけど……」
「ああ、聞いてますよ。私、診療部長の和光貢です。循環器科を担当しています。津村智佳子先生と、赤河しんた先生ですね。ようこそ、美多摩医療センターへ」
おいらたちは、薄暗い部屋を見回しました。
医局の壁に、男の人の写真が、かけられてられているのがみえました。
「あーっ、さっきの!」
写真に写っているのは、さっきおいらを轢き殺しかけた、ベントレーのドライバーです。
胸に勲章をぶら下げて、竹馬厚生労働大臣と握手しています。
「世古山淳一院長ですよ、美多摩医療センターのカリスマと呼ばれています。面識あるんですか」
「いや、面識というか、殺されかけたというか……、ははは」
「現場医師の我々からすれば、天上人ですよ、彼は」
お忙しい中、何時も御訪問誠に有難うございます。御慈悲の一押しお願い頂ければ誠に幸いでございます。 
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コメント
コメント一覧
今回の、お話はスリラー的になるような。。。
マイケルジャクソンのスリラーが聞こえてきそう。
病院も3月決算です!
もう赤字黒字の答えはでてます。シクシクシク。
今回は、ミステリー仕立てでイキマス。
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