< がんばれ!夢色の戦士(8)再び戦場へ |
メイン
|
裁判員制度のユーウツ >
akagama / 2007.03.05 07:37 / 推薦数 : 1
(9)とらわれのあかがま
智佳子先生は、新体操とチアリーディングの、元強化選手のキャリアを持っています。
智佳子先生は、周作さんの、欠点を的確に指摘し、修整につとめました。
最初、頭からずでーんと落ちていたトンボ返りも、智佳子先生の指導でどんどんうまくなっていきました。
毎日三時間、みっちりと、うー先生と智佳子先生あいてにトレーニングを続けているうちに、昔のボルトホークの面影がよみがえってきました。
「ひょっとすると、いけるかもな」
食事療法も、病院食で、コントロールが進み、身体がどんどん軽くなっていくのを、周作さんは感じていました。
自信がついた周作さんは、お台場にある太洋プロレスの道場に出かけました。
社長のお眼鏡にかなうか、さっそく、体力テストと、若手相手のスパーリングです。
スパーリングで若手を圧倒、翻弄する、周作さんの動きに、目を見張る社長。
「おいおい、何だよ。現役の時より、身体が軽いじゃあないか」
「じゃあ、おれを、XXXにぶつけてくれますね」
「それは、いいんだけど、おまえ、ほんとにガチンコ勝負でいいんだな。いまのXXXは四年前に闘ったときとは別人だぞ、下手するところされっぞ」
うーん、社長ははなから、ボルトホークに勝ち目はないと思っています。
「そうじゃあないと、XXXも納得しないでしょう」
「わかったよ。じゃあ、ジョニー黒田は、別のWWSの選手と試合を組ませるようにする。試合日は、四月一日だ。頼んだぜ」
二週間後の土曜日、午後七時。
おいらは、ただ飯にさそわれて、時間外出入口で待っていたタクシーに乗り込みました。
ユリウス製薬のエリカちゃんは、もう先にタクシーの後部座席に座って待っていました。
「あかがませんせー、今日は楽しみましょうね」
いきなり抱きつくエリカちゃん。
いや、抱きつくだけならよかったのですが。
抱きつかれた瞬間、おいらの太ももにちくりと、かすかな痛みが走りました。
そして、あれ、と思う間も無く、おいらの意識は、すこーんと、すっとんでしまったのでした……。
どれぐらい時間がたったのでしょうか。
ぎらぎらと光る、照明に照らされておいらは、眼が覚めました。
目が覚めた場所はどうみても、ホテルのレストランではありません。
四方を白い壁に囲まれた、その八畳ほどの部屋に、ベッドが一つだけ。
おいらは、ベッドに抑制されて、仰向けに寝かされていました。
左腕に、点滴の針が刺さっています。
天井から吊るした点滴のボトルのそばには、エリカちゃんが立って笑っていました。
おいらは、ここで初めて、接待というのは大嘘、実はおいらを捕まえる方便だということに気づきました。
「こらー、騙したな。おいらをどうするつもりだー」
騒いでもベルトは外れません。
「だってーセンセーエリカの頼んだお薬飲んでくれないんだものー」
「あたりまえだー。ワケワカラン薬なんか飲めるかー」
「でも、もう、遅いわよ。あかがまさんもう、動けないでしょ」
そうです。
お腹の部分でおいらの身体は、ベルトでガッチリ固定されてしまって動けません。
エリカちゃんはおいらをどうするつもりなのでしょうか。
「あの、ひょっとして、おいらを殺すつもりなの」
身動きできないところをブスリとやられるともうどうしようもありません。
お忙しい中、何時も御訪問誠に有難うございます。ガチでがんばります。一押しお願い頂ければ誠に幸いでございます。
固定リンク
|
コメント (4)
|
トラックバック (0)
トラックバック
この記事のトラックバック URL
http://blog.m3.com/akagamablog/20070305/_9_/trackback
コメント
コメント一覧
頑張リマッス!
『許されざるもの~』から繋がっていたり、智佳子先生の背景が少し垣間見れたり、うー(笑)も登場したし、akagama Freakにはたまりませんねー。
良弘くんの治療方針を巡るDr同士のやり取りはパンピーには興味深いところです。それに、伏線バリバリで男性読者は大喜びでしょうし、かといってメインのお話は崩れていないし。先が読みたくなりますよねー。
もう少し続きますがよろしくお願いします。
コメントを書く