< 帝都東京最期の日!(13)憤怒と絶望と |
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帝都東京最期の日!(15)絶体絶命! >
akagama / 2007.02.28 07:26 / 推薦数 : 0
(14) たとえ二人に明日はなくとも
「さあて、南村には、青梅までの道案内をしてもらうとして、剛、このチビ二人はどうする」
玉原がにやにやしながらいいました。
「まあ、俺たちの秘密を知っちゃあ、生かしておけねえわな。後ろのコンテナにぶち込んで、ついたら向こうで始末しよう」
剛が、答えました。
「そうだな、おい剛。でもな、メスのチビの方は、はなかなか、器量よしだぜえ。あっちのぐあいもよろしそうだし、なんかうちの若いヤツラもむらむらきてるみたいだしよ。始末するのは楽しんでからにさせてくれや」
玉原がにやにやしながら言いました。
おいらは口惜しさに、唇をかみしめました。
向こうについたら、三人ともなぶり殺しにするつもりのようです。
撃たれてもいいからとびかかってやろうかと、ぐっと下半身に力をこめました。
でも、智佳子ちゃんは、動かないでと耳元で小さくささやいたのでじっとこらえました。
七丁のピストルが狙いをつけています。確かにここで暴れても、ピストルのえじきでしょう。
手下が、おいらたち三人のポケットから、携帯電話とPHSを取り上げます。
そのとき、手下が、智佳子先生の、胸元に手を突っ込みました。
「きゃっ」思わず、悲鳴をあげる智佳子先生。
にたにた笑う、手下を玉原がたしなめます。
「こら、お楽しみは青梅についてからだ、さっさと、チビ共を縛り上げて、後ろにぶちこめ」
「はい、すみません。おら、おとなしくはいれ!」
おいらと智佳子ちゃんは後ろ手に縛られて、保冷車のコンテナにぶち込まれました。
「おい、青梅につくまでチビ共を少し虐めてやろうぜ」
手下が、小型保冷車のコンテナの温度設定をいじくりはじめました。
「今日は暑いからなあ、氷点下四度に、コンテナの室温を下げといてやるよ。へっへっへっー」
車が動き出しました。
コンテナの中は真っ暗でしたが、少しすると、闇に目がなれてきました。
智佳子ちゃんは、おいらの隣でぐったりしています。
真夏だというのに、コンテナの中はどんどん冷えていきます。
手下のやつらが、コンテナの室温を氷点下に設定したからです。
「智佳子ちゃん、大丈夫。ごめんね、こんなことになっちゃって」
「仕方がないよ。あのとき、しんちゃんと一緒にいくと決めたのは、智佳子なんだから、でも、とっても…寒い、しんちゃんもっと近くに寄ってきて」
身体が冷えるのを防ぐ意味もあって、二人は身体を密着させました。
智佳子先生の心臓の鼓動が、おいらの身体に伝わってきます。
バレンタインデーの夜のことを思い出しました。
あの時は、おいらたちの命に危険が及ぶという状態ではなかったのですが、今度ばかりはもうしゃれになりません。
相手は、何百人も罪もない人々をマラリアに感染させて、殺した大悪人たちです。
むこうについたら、三人ともなぶり殺すと名言しています。
おいらたちの命は、もうあと、二時間か、一時間か。
いずれにしても絶体絶命の状態です。
「しんちゃん、智佳子は、しんちゃんと一緒だったら、このまま死んでもかまわない。天国でもしんちゃんと一緒にいられるなら、怖くない」
智佳子ちゃんは泣きながら言いました。
「智佳子ちゃん、最期まで、あきらめちゃだめだ。でも、二人はどこまでも一緒でいよう、何がおこっても……」
やがて、キキっとブレーキ音がして、保冷車が停まりました。
コンテナの扉が荒々しく開け放たれました。
いよいよ、最期の時がきたようです。
お忙しい中、何時も御訪問誠に有難うございます。いよいよでございます。ガチでがんばります。一押しお願い頂ければ誠に幸いでございます。
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