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帝都東京最期の日! (7)早朝の惨劇 >
akagama / 2007.02.25 16:40 / 推薦数 : 0
(6)悪魔の遺伝子
今、荒川医大にも、他の病院同様、十数人の熱帯熱マラリアの患者さんが収容されていました。
ただ、搬送時から重症のため、搬送されてもばたばたと患者さんは亡くなっていきます。
そのたびに、おいらたちは心を痛めました。
ただ、この状態が持続すると、新たな問題を考えなければなりません。
マラリアの治療薬が不足してくる危険性が出てきたからです。
もともと、マラリアが日本で、流行したことはかつてありません。
したがって、治療薬の需要が急に増加してもそれにみあう供給がなされるとは限りません。
また、供給側の出し渋りもそろそろでてきました。
卸価格を上げさせてくれと業者がごねはじめたそうです。
「西新宿医大はもっと、高い値段でも払うから持ってきてくれっていってますよ」
「この価格で不満なら、他所の病院にもっていきますから、べつに荒川さんに買ってもらわなくてもいいですから」
こういうかわいらしくないことをいうそうです。
こういう状況になると、患者さんの治療のみならず、マラリア薬の在庫との闘いです。
もっとも、重症型の熱帯熱マラリアが中心なので、薬をつかう以前に死亡確認というケースも多いのですが。
そんな中、病棟であたふた走り回っているおいらは、寄生虫学教室によばれました。
例によって、おいらを呼んだのは、遠藤でした。
平塚講師、中臣教授、それと、厚労省のえらい人も来ています。
「よお、来てくれたか。また、おまえの手を借りたいと中臣教授がおっしゃられていてな、うちも病棟が結構大変な状態だが、おまえを寄生虫学教室にレンタルすることにした」
平塚講師が、口を開きました。
ようするに、おいらをまた、遠藤のお弟子さんにするつもりのようです。
「遠藤、またおまえか」
遠藤は例によってヘラヘラしています。
中臣教授が話を続けます。
「まあまあ、あかがま君。遠藤も君と仕事をしたがっているのでひとつ私からもお願いしますよ」
「はあ、おいらの出来る範囲ででしたら、やらせてもらいますが……」
とりあえず、おいらは、机のものを全てもって、寄生虫学教室に引っ越すことになりました。
智佳子先生が、心配そうに声をかけました。
「しんちゃん、気をつけてね。マラリアに感染しないでね」
「大丈夫だよ。智佳子ちゃんも、患者さんの診療に直接あたるんだから、気をつけて」
「そうね、でも、これからどうなるのか不安だわ」
それは、おいらも同感でした。
眼に見えない敵と闘わなければならないのです。
寄生虫学教室の実験室で、おいらたちは、マラリアの感染ルートを知るべく、実験を開始しました。
これから、当分、実験室に徹夜で、おこもりです。
遠藤と中臣教授は、生物テロを疑っていません。
これからも、テロリストは、マラリアに感染したハマダラ蚊を、都内に放って混乱を起こす可能性があります。
おいらは、患者血液から検出されたマラリア原虫の遺伝子を、PCR法で増幅検出することにしました。
同一犯による生物テロであるならば、丸の内線で感染した患者と南北線で感染した患者の、血液中のマラリア原虫の遺伝子が一致する可能性があります。
お忙しい中、何時も御訪問誠に有難うございます。ガチでがんばります。一押しお願い頂ければ誠に幸いでございます。
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もともと、蚊のアレルギーだったところへ、ますますこれで嫌いになりました。
ますます面白くなってきましたね!
でもガチでいきます。
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