akagama
Profile

関連リンク

ブログ内検索

カレンダー

<< 2012/05 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

< 生きた・守った・闘った!(8) | メイン | 生きた・守った・闘った!(10) >

生きた・守った・闘った!(9)

akagama / 2007.02.09 19:30 / 推薦数 : 0

 仙道先生の病状説明はもう終わったのでしょうか、おいらは病室のドアをノックしました。

 内側から、奥さんがドアを開けてくれました。

 おや、二人とも浮かない表情です。

「病状説明はおわったんですね。あまりいいお話ではなかったのですか?」

 ご主人が、ふーっと大きくため息をつきました。

「がんの広がりとか、血液のデータとかは、あまり変わってないんだって。それと、いま飲んでる、抗がん剤さあ、これまで、二日にいっぺんだったんだよね。それを明日から、毎日のんでくれっていわれちゃったよ……。この薬のむと、気持ちがわるくなるからいやなんだ。」

 ご主人はが手にしている薬の箱の名前、それは、まさしくDCA11でした。

 おいらは、「何だよ、DCA11って、全然効いてないじゃんかよ。隔日投与で、効いてないから、連日投与に切り替えるのかよ、副作用も無視してよ」と心の中で突っ込んでました。

 まあ、突っ込みのその奥には、智佳子先生の心を、ガッチリ、キャッチしてしまった、カマキリ先生に対する反発というものもないことはなかったのですが。

「やっぱり、それ飲むのつらいですよね?こっそり飲むふりして増えた分はすてちゃうとか」

「だめだよ、看護師がちゃんと、服薬チェックするんだから」

「その薬飲むと、つらいってお話しました?」

「いや、いってもさあ、飲んでもらわないと困りますの一点張りなんだって。いやなら出て行きますか? 今のあなたのような病状で、入院費無料でうけいれてくれる病院他にあるとおもいますか? だって。 やれやれ、ただで病棟においてもらって、さらに毎月二十万円もらってたらこれぐらい、しかたないのかねえ」

 やっぱり、ただより高いものはなさそうです。

 話をしてる最中も、ご主人は、こんこんと空咳を続けていました。

 おいらはご夫婦に挨拶をして、国際治療センターを出ました。

 この時のおいらは、とてもブルーでした。

 智佳子先生はカマキリ先生に夢中だし、「たみや」のご主人は具合がわるそうだし、ここは、看護師二人組の待つ、カラオケ屋に行ってストレスを発散するしかありません。

 カラオケ屋さんのあるサウスタワーには、十階の連絡通路で移動できます。

 サウスタワー三階のショッピングモールの中に、カラオケ屋さんはありました。

 受付で部屋を確認して、香奈ちゃんたちの部屋にはいると、ヒヨ子は既に出来上がっていました。

「おー、まちかねたぞー。あーかーがーまー」

 思いっきりハイになっています。

「おーらー、あかがまぁー!辛気臭い顔はやめてのまんかーい」

 ヒヨ子が怒鳴りながらグラスに、おぼつかない手つきで、ジム・ビームをどぼどぼどぼと満たします。

 横には空っぽになった、純レジェンドといいちこのボトルが…。

 いったい、この看護師さんたちの肝臓はどうなっておるのでしょうか。

 スリーフィンガーに注がれたジム・ビームのグラスをおいらは、一気に煽りました。

「ぶはっ、きくー」

 強烈なバーボンの一撃です。

 おー、バーボンの浸入とともに、胃袋が燃えてきました。バーボンと胃の壁が、戦を始めたようです。

 胃の壁が破られるとやばいので、おいらはお水を飲んで胃の壁を支援します。

 でも、今日のヒヨ子、完全に人格が変わっています。

 カラオケのマイクは、ほとんど酔っ払った、ヒヨ子の独占状態です。

 おいらは、ヒヨ子が歌っている間に、香奈ちゃんに、

「ヒヨ子は、酒乱の気があるの?」

 たずねてみました。
 
 でも、香奈ちゃんの話では、ヒヨ子が人前でお酒を飲んでるのをみたことがないそうです。

 ひょっとしたら、これまでは、先輩とかに、気をつかって、アルコールをひかえてたのかもしれません。

 まあおいらも、智佳子先生のことやご主人の病状とか、酒で忘れたいことがあったのでその日は、三人で夕方まで飲んだり歌ったりして楽しく過ごしました。

 

 お忙しい中、何時も御訪問誠に有難うございます。一押しお願い頂ければ誠に幸いでございます。 にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ

固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/akagamablog/20070209/_9_/trackback

コメント

コメント一覧

お医者さんらしくない(というと語弊があるかな)あかがまくんのモノのみかたや感情の揺れ動きに共感がもてます。

「たみや」のご主人の行方に、あかがまくんがどのように感じたり行動していくのか楽しみです。

智佳子先生は気が多そうですがニクめないキャラですね。
written by トトロ / 2007.02.09 21:57
こんばんは。
あかがまって、あんまり、医者らしくないですよね…。
さて、近況報告です。
新章ゆるされざるもの・死の粛清(4)かいてます。
智佳子とあかがま、これから色々もつれてきます。
新章では、亜樹子先生の元カレ?出てきますー。
written by akagama / 2007.02.09 22:35
戻ってきてみたら、先生落ち込んでる?
あくまでも小説の主人公、あかがまくんのことですよ(笑)
世間一般の方々が思い描いているお医者さんのイメージからは、らしくないかもと思っただけです。
だから読者は購買意欲?が沸くんだと思います。



written by トトロ / 2007.02.09 23:39
いえいえ、落ち込んではないです。
何卒ご贔屓に宜しくお願いします。
written by akagama / 2007.02.10 00:07

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。