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< 磨かれし女医・亜樹子のアヤシイアルバイト... | メイン | 磨かれし女医・亜樹子のアヤシイアルバイト... >

 その数日後…。

 二人の人物が、歌舞伎町の、「援女医クリニック」に訪れました。

 歌舞伎町の路地裏にある、雑居ビルに間借りしている、こじんまりとした事務所のようなところです。

 往診専門とうたっているからこれぐらいのサイズでもいいのでしょうか。

 一人はおいら、もう一人はうー先生です。

 二人とも素顔がばれないように、付け髭鼻メガネと、付け眉毛で変装です。

 トラブルになると恐ろしいので、うー先生は、念のためのボディーガード役です。

 「こんにちはー。役所の「ほう」からきました」

 玄関には鍵がかかってなかったので、もう中にはいっちゃいます。

 院長の丸壁が怪訝な顔で現れました。 

 「お役所の人?はあ?うちはちゃんと、届けもだしてお墨付ももらっていますよ」

 「いやいや、お役所の、「ほう」から来たんです。まあ、それはいいんですけどね。ちょっと、まずいことが…」
 
 「まずいこと?」

 「いや、先生の患者さんから、治療費をぼったくられたという訴えが、私どものところにたくさん来ましてねえ」

 「いや、そんなことはないですよ。ぼったくりなんて」

 「ええ、ええ、わたしらもいいがかりだと思うんですが、まあ、一度先生ともお話をしたいのですがねえ」

 「はあ、私も忙しいのでそんなに時間がとれませんよー」

 「いやいや、五分ほどいただければ大丈夫ですよー」

 「しかたがないですなあ」

 おいらは、首尾よく、院長室に入ることが出来ました。

 おいらは、単刀直入に、丸壁の弱点を突きます。

 「さっそくですが、患者さんのカルテはつくっていらっしゃいますよね?ぼったくりというのなら、診療内容が妥当なものかしらべないといけませんからねえ」

 途端に、蒼くなる丸壁。

 だいたい、つばはきとか、○×のマッサージとか治療の内容をカルテに書けるわけありません。

 おかみの監査がはいるとえらいことになりますから…。

 「いや、じつはその、いろいろ忙しくってね…」

 「あああん?なんだあ。作ってなかったのか?それとも、わけわからん治療をしてたからカルテをつくってないのか?」

 うー先生がおどしにかかります。

 「いや、その、まあ、えへへへ」

 冷や汗をかく丸壁。

 あせった丸壁が、さっさとふところから、分厚い封筒を取り出しておいらのポケットにねじ込もうとしてきました。

 「おやおや、院長先生いけませんなあ。これは」

 おいらは、お金を突き返しますが、丸壁はなおも、お金をわたそうとします。

 「お役所様、ひとつ、魚心あれば、水心ということで、今日のところはその…」

 追い込まれた丸壁は完全においらたちを、役所のひとと勘違いしています。

 もう、パーペキです。

 「しかたがないですな。お金はうけとれませんが、まあ、ここはおとなしく帰りましょうかね。まあ、今後はあやしい往診クリニックはやめて、素直に風俗店にでも商売替えされるのがよろしいでしょうな。そうじゃないと、大変なことになりますヨ」

「ははー、さっそく、そ、そうさせていただきます」

 これで、一件落着です。

 丸壁は、こっそりとクリニックを廃院にして、風俗店「援女医」に商売替えをしたそうです。


 ホームページから亜樹子先生の写真も消え、いけないアルバイトもばれずにすんで、めでたし、めでたしです。

 いや、もっとも、亜樹子先生のふところ具合は、全く、めでたし、めでたしではないようですが。

 「あかがま、あんたのおかげで、バイト代へったわよ。このままだと自己破産よ。なんとかしなさいよ!!」

 今日も恩知らずの亜樹子先生がおいらをセメマス。
 
 うー、こらえてくれー。

 「特命大学院生 あかがま新太」は、もう引退です。
 
 

 それではまた。


  Themes for this story

   Dangerous(The Who/It's Hard)
 
  MONEY(浜田省吾/THE HISTORY OF SHOGO HAMADA'SINCE1975')

   真夜中のテレフォン・コール(柳ジョージ/For Your Love)

 

 

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