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亜樹子先生はしっかり落ち込んでしまいました。
おいらと亜樹子先生、医局長は、パソコンで、亜樹子先生の勤めていた「援女医クリニック」のインターネットのホームページをチェックすることにしました。
「…てか、普通に気づくでしょうが、フーゾクだってことぐらい。名前からして「援女医クリニック」ですよ。」
URLを入力しながらおいらは、いいました。
時給五万円につられて、風俗嬢並みの扱いをうけた、亜樹子先生もさすがに落ち込んでいます。
でも、あくまで、言葉は強気です。
「だって、「脱ぎ」もしないし、やる仕事も、導尿に浣腸でしょ。あと言葉責めと唾はきとハイヒールグリグリぐらいよ。あたしがやってた仕事は」
「…それだけやれば、十分、風俗嬢です、先生」
児玉先生も渋い顔です。
「あーっ、亜樹子先生。これ、めちゃめちゃやばいですよ」
おいらは思わず声をあげました。
「援女医クリニック」のホームページには、トップに亜樹子先生の写真が出ています。
しかも、源氏名も「亜季子」、ほとんど本名です。
「ううん、困ったなあ、荒川医大の女医が風俗嬢をやってたことが、公にばらされると、恥ですよ」
頭を抱える、医局長。
「だからあ、私は知らなかったの!」
「荒川医大じゃあ、それは通りませんね、先生」
医局長はさらに追い討ちをかけます。
池に落ちた犬に石を投げるのが趣味だと聞きましたが、やはり医局長は、きついヒトです。
「まあ、要するに、援女医クリニックをつぶせばいいわけですよね」
おいらは、ちょっとひらめきました。
「ちょっと調べてみましょうか」
まず、保健所に電話です。
新宿区に援女医クリニックという名の診療所の開業届けがでているか確認しました。
なんと、まじで「エンジョイクリニック」の名で届けがあったそうです。
ちゃあんと、保健所のチェックも受けていました。
「わかりました。では第二段階です」
次に開設者の名前を調べます。
これは簡単です。援女医クリニックでアルバイトする前に、亜樹子先生は、院長の名刺をもらっていました。
丸壁勇八。
一応、埼玉の参竜医科大学を卒業して、医師免許を持っています。
医師以外のものが、名目上、開設者になることが出来ないのですが、この点はクリアーです。
うーん、これでは、つっこめません。
「そうですか、では第三段階です。亜樹子先生、先生は、「往診」したとき、ハイヒールグリグリとか、つばはき治療とかの、内容を、カルテとかに記録しましたか?」
おいらの問いかけに、亜樹子先生は首を横に振りました。
なんでも、カルテは書かなくてもいいといわれたそうです。
※ 医師法第24条 医師は、診療をしたときは、遅滞なく診療に関する事項を診療録に記載しなければならない。
おそらく、丸壁のヤツは、まともなカルテは作ってないはずです。
「見事に医師法違反です。ここをつきましょう。これで、おいらたちの勝ちです」
「ちょっと待ってよ、それじゃあ、この亜樹子様も医師法違反になるってわけ?」
「うーん、しかたがないですね。亜樹子先生に火の粉を飛ばさないやりかただと、裏技を使うしかないですねえ」
次回完結・つづきます。