| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 | 31 |
その夜、日付も変わりそうな頃、おいらと、たくちゃん、ジャンボ先生は、ファミレスで、遅い夕食を食べていました。
「とにかくだ、もう人間を練習台に使うのは無理だ!!」
たーんとアイスコーヒーのグラスをテーブルにたたきつけて、たくちゃんは叫びました。
周りのお客さんがびっくりして、ぎょっとした顔で、おいらたちのテーブルを覗きます。
「でもさあ、ジャンボ先生の翼状針は、うー先生の血管には、ちゃんとはいったんだよね」
おいらは、ジャンボ先生が自信をなくしちゃうと困るのでフォローしました。
「すみません、失敗したときのことを考えたら、指が震えちゃって、それに、うー先生の声に過敏に反応してしまいました」
「まあ、要するに、自信が出来ればいいんだよね」
おいらは、夕食のフランクフルトにフォークをブスリと突き刺しました。
その時です。おいらの頭に、ちょっとひらめくことがありました。
ジャンボ先生は、とても繊細な性格の人なのです、周りからプレッシャーをかけられると、自分の持ってる力の半分も出せない人のようです。
それなら、周りからプレッシャーをかけられても、動じないぐらいの度胸をつけてもらうことが大事だと思いました。
やっぱり、練習しかないなと。それも、楽な気持ちで練習できないとだめだよな、と。
でも、たくちゃんは相変わらず、ご機嫌斜めです。
「おい、あかがま。どだい、この子に点滴は無理だよ。今度、へんなことをやらかして、えらいおひとから、お叱りをうけるのは、おれはもうまっぴらごめんだぜ」
たくちゃんは、もうたくさんだといいたげに、ぐいっと一飲み、アイスコーヒーのグラスを空っぽにしました。
そのあともいまいましそうに、グラスを振ります、氷がカラカラカラッと不愉快な音をたてました。
ジャンボ先生は悲しそうな眼でおいらの方を見ています。
おいらは、黙って、気にしなくていいからいいからというように、ジャンボ先生に笑って手を振りました。
その後、二人と別れたおいらは、帰りがけに深夜スーパーに立ち寄りました。
買ったのは、フランクフルトソーセージと、ストロー。
実は、おいらの部屋は、この深夜スーパーの二階に間借りしている1Kです。
おいらは、部屋に帰ると早速、ソーセージとストローのパッケージを開けました。
ソーセージの長軸にそって、ストローを突き刺します。
一本のソーセージに、三本ぐらいなら突き刺せそうです。
次に、突き刺したストローの内腔に入り込んだ、ソーセージの中を丁寧にほじくりだします。
病棟から無断拝借してきたゾンデを使って、丁寧に丁寧に、ほじくりだします。
これで、ストローのトンネルを中にもったソーセージの出来上がりです。
それを、何本も、何本もおいらは夜鍋をして作りました。
しめて十本、これを使って、ジャンボ先生を特訓です。
これなら、実際の患者さんに針を刺すときのプレッシャーもないはずです。
病院によっては、人の腕の形をした、点滴のトレーニング備品があると聞きましたが、荒川医大には、そんな気の利いたトレーニング備品なんてありません。
おいらの先輩は、肝生検の練習をするために、ハムを買って、それを人の肝臓に見立てて練習してました。
おいらは、先輩が当直室の冷蔵庫に練習用に隠してたのを知らずに、こっそり食べてしまい、先輩にこっぴどく怒られたことがあります。
フランクフルトにフォークを突き刺したとき、その先輩のことを思い出したのです。
ジャンボ先生、これで、点滴になれてくれるかなあ。これで、点滴がうまくなってくれるといいなあ。
そう思いながら、作った十本のフランクフルトソーセージを、レジ袋にいれて、壁の時計をみると、もう朝の六時になっていました。
二時間ほどゆっくりしたら、また今日も、病棟係の仕事が待っています。
おいらは、服をきたままベッドに転がり込みました。
次回完結・つづきます。
午後の診察検査タイムが終わった午後六時、病棟の処置室で、ジャンボ先生の特訓が始まりました。
生理食塩水のピギーパックのボトルに点滴セットと二十一ゲージの翼状針を取り付けて準備も万端です。
うー先生が、まくった腕を机の上に伸ばしました。
すでに、浮き出た静脈が化け物のようです。
地割れのようにうねうねうねっています。
直径ざっと八ミリ、この血管をはずす人がいるとは、考えられません。
しかもうー先生の体脂肪率は五パーセント!
すぐに、静脈に到達する「はず」です。
ジャンボ先生が、翼状針を握って、うー先生に対峙しました。
念入りに駆血帯を巻きます。
緊張の一瞬です。
うー先生が、すごい顔で、ジャンボ先生をにらみつけてます。
「いきます」
ジャンボ先生は、うー先生の、腕の消毒を始めました。
翼状針のキャップを取りはずします。
「ち、ちくっとしますよ」
ジャンボ先生は震える声でいいました。
「まずいかなぁ…」
おいらは、そう思いました。
ジャンボ先生、やっぱり、ぶるっています。
よせばいいのに、うー先生もすごい顔ににらみつけるので、ジャンボ先生にとってはかなりのプレッシャーのようです。
翼状針の先も、微妙に揺れてるようです。
まあ、ぶすっといけば確実に静脈に入るはずなのですが。
針先が、うー先生の腕に刺さったようです。
その時でした。
「わりゃあ!いってーだろうが、おらぁあーっ!」
突然、うー先生が奇声を上げました。
「ひいいっ」
驚いたジャンボ先生は、思わず、手を引いて針を抜いてしまいました。
「あーっ!だめだー!」
思わず叫ぶおいらたち。
針を抜かれたうー先生の腕から、血がどくどく流れ出してます。
わすれていました。うー先生は、痛み刺激とかに対しては激しくかっとなる性格の持ち主でした。
K-1戦士を病院送りにしたことがあると豪語してますが、あながちウソとも思えません。
ものすごい形相で立ち上がる、うー先生。
「くけったい、駆血帯、はやく、はやくーとってーっ!」
叫ぶおいら。
でも、みんなびびってしまい、誰も、うー先生には近づけません。
「うああああああ、いてーぞ。こんにゃろう」
うー先生は、腕をぐるぐる振り回して、暴れています。
駆血帯で圧迫された腕から、血液があっちこっちに飛んでいます。
興奮した、うー先生の振り回した腕の一撃で、ぐわっしゃーんと激しい音をたてて、回診車がひっくり返りました。
「あかがまぁ!!抑えろ抑えろ!!」
必死に叫ぶたくちゃん。
意を決した、おいらとたくちゃんは二人がかりで、うー先生に飛びつきました。
卓ちゃんは、すばやくうー先生の腕を締め付けていた駆血帯をはずし、絆創膏で止血をします。
おいらは、
「はいはいはい」
と、首筋をなでてあげます。
よっぱらって暴れたときとかに、これをしてあげるとなぜか、うー先生は落ち着くのです。
「ふーっ、死ぬかと思ったぞ」
途端にまともになる、うー先生。
「はー、危なかったー」
おいらは、ほっと一息です。
でも、看護長が、恐い、恐い顔で、おいらたちをにらみつけていました。
「危なかったー、じゃないでしょ!!あーんたたちどーすんですかっ!この処置室。明日までに、元通りにしなさい!それから、壊したものは全て、弁償!!」
「えー?破損伝票じゃだめですかあ?」
「だーめ!!」
「そ、そんなあ…」
処置室はいたるところ、うー先生の血痕と、あちこちに散らばった、診療材料で、足の踏み場もありません。
割れた点滴ボトルから、ブドウ糖液が流れ出し、床はべとべとぐちゃぐちゃです。
回診車は、ひっくりかえって台車のところが、あさってのほうを向いてひんまがっちゃってます。
「うー。最低だー」
おいらたち三人は、しょんぼりと、夜の十時まで処置室の後片付けに追われるのでした。
つづきます
おきにめしましたらおしていただけるとうれしいです…
おいらは、うー先生を探しましたが、彼は、医局にはいませんでした。
大学院生棟にもいません。
でも、だいたい、居場所の見当はつきます。
この時間帯は、大学の体育館裏のトレーニングルームにいるはずです。
おいらは、体育館の裏に回ってみました。
トレーニングルームには、ノーチラスマシンや、スミスマシンがどんと置かれています。
激しいワキガ臭が、つーんと鼻をつきます。
これは、まさしく、うー先生の臭いです。
うー先生が五十メートル以内に近づくと、大抵の人は気がつくといわれています。
みんな、それとなく、うー先生にワキガのことを指摘しますが、
「男の香りだ、この良さがわからないならそれでもいい」
とてんで相手にしません。
ワキガ臭に良いも悪いもないと思うのですが…。
うー先生は、やっぱりいました。
ベンチプレスの真っ最中でした。
タンクトップの下の胸が激しく揺れています。
「おおっ、おおっ」
まるで、ケダモノのような雄たけびをあげて、バーベルをリフトするうー先生。
じつは、中身も、かなりケダモノに近いのですが、決して、面と向かってそれはいえません。
さらに、トレーニングのじゃまをすると、うー先生は烈火のごとく怒りはじめるので、おいらは、部屋のすみっこでトレーニングが終わるまで待つことにします。
そのうちに、うー先生はおいらをみつけて声をかけてきました。
「おー、あかがまじゃねーか。お前も体鍛えにきたのか。ベンチすんなら、サポートしてやるぞー」
「あー、いいです。いいです。遠慮しときます」
実は、研修医のとき、おいらは、うー先生にだまされたことがあります。
「おまえなら、ベンチ80kgぐらい軽い、軽い。俺が保障してやるから」
うー先生のこの言葉にのせられ、80kgにトライしたのですが…、両腕がバーベルの重さに0.5秒と耐えられず、80kgが胸を直撃、肋骨を三本折ってしまい、しばらくバストバンドのお世話になったことがあるので、筋トレなんかもう、ノーサンキューといったところです。
「いや、じつは先生にお願いが…」
「え?なんじゃい」
「いや、ちょっと研修医の先生で点滴が苦手なひとがいましてですね、そこで、先生の血管を貸していただきたいとーこういうわけなんですが」
「断る!俺は痛いのは嫌いだ」
そういわれるのはわかっていたので、おいらは秘密兵器を使うことにしました。
「そうですか…、うー先生は、おいらが津村智佳子先生と同じ高校の、同じクラスだったことを忘れてやいませんかねー」
「なに?」
うー先生の目つきが変わりました。
智佳子先生が、うー先生のお気にいりだという、噂をきいたことがあり、これは、使えるかなと思いましたが、やはり図星でした。
「智佳子先生は、高校のとき体操部だったの知ってます?」
「た、たいそうぶ…」
「先生はその当時のー、智佳子先生のー、体育祭でチアリーダーしてたときの写真と、インターハイの時のレオタード姿の写真、ほしくないですかあー?」
高校のとき、写真部の連中が、体操の強化選手で有名だった智佳子先生をモデルに写真をばちばちいっぱい撮ってたのを、焼き増したものを何枚かまわしてもらってたのです。
「ちありいだあ…、れおたあど…、おい、よこせ」
「はーい、じゃあ、血管かしてくれますよね?」
「仕方がねーな。どうとでも使いやがれ!」
これで交渉成立です。
つづきます
おいらは、だだーっと、がんばって、その日の点滴は何とか終わらせましたが、とにかく、ジャンボ先生に点滴のテクニックをしこまないといけません。
でないと、軍曹にしばかれます。
おいらは、院生仲間のたくちゃんを呼んで協力してもらうことにしました。
たくちゃんこと岡倉卓也先生はキャリア的には、おいらの一年上級なのですが、妙に気が合うところがあって、今年一緒に大学院に入ったのでした。
とりあえず、おいら、たくちゃん、ジャンボ先生の三人で、病院の喫茶室でお茶をしながら、作戦会議です。
「たくちゃん、どうしようか。このまま、ジャンボ先生が点滴できないまま、よその科に回っちゃうとまずいよねー」
たくちゃんは、アイスコーヒーの、ストローをいじくりながらしばらく考え込んでいましたが、ゆっくりと話し始めました。
「まあ、練習しかないよね。でも、今のジャンボ先生だと、患者さんで練習するわけにはいかないしなー。そうだな、おい、あかがま、おまえの飼ってるラットの血管を使って、練習させろよ」
たくちゃんはとんでもないことをいいだしました。
おいらが、動物センターで大事に飼っているラットさんを練習台に提供せよというのです。
いくら、親友のたくちゃんでも、そういう発言は許せません。
「やだ、じゃあ、たくちゃん家のビッキーに血管を貸してもらおうか」
ビッキーは、たくちゃんが可愛がっている、コーギー犬です。
たくちゃんはビッキーのことになると、自分を忘れます。
「何だと、お前のラットとおれのビッキーを一緒にするなー。ビッキーはおまえのラットよりずっと賢いぞ」
「う、うう、頭のことはいうなー」
たしかにおいらの飼ってるラットさんは、頭がわるいです。
オスとメスをつがいで飼って、メスが妊娠すると、オスをべつの容器に引越しさせないといけません。
生まれた赤ちゃんを、エサと間違って、おそってしまうからです。
人間でもまあ、最近は似たような、おとうさんおかあさんもいらっしゃいますが、あまりよくないことだと、おいらは思います。
正直、ワンちゃんとラットさんでは賢さでは勝負になりません。
「けんかは、やめてください。すみません、私のために…」
ジャンボ先生がおろおろしはじめたので、ばつが悪くなったおいらたちは、黙ってしまいました。
「やっぱり、人間で練習しないとだめだよね」
ぽつりとつぶやくおいら。
「うちの医局の連中に泣いてもらうしかないかねー」
たくちゃんも、同じ考えのようです。
「でもさ、おいら、腕の血管あんまり出てないんだよね」
おいらの血管をつかってもらってもいいのですが、表面に血管の筋が浮き上がっていないので、なれた人じゃないと血管を確保するのは難しいのです。
たくちゃんが、じゅるじゅるとアイスコーヒーを飲みほして、にやりと笑いました。
「そうなると、あの人にお願いするしかないですなあ」
たくちゃんの言葉に、おいらには、ピンときました。
たくちゃんが「あの人」といったのは、通称、うー先生、牛山みのる先生です。
古参院生です。彼は、趣味で、ボディビルディングをやっているので、全身に血管が浮き上がっています。
彼の血管をはずすことはまずありえないでしょう。
ジャンボ先生の点滴の練習台になるべくして生まれた身体といわざるを得ません。
問題は、うー先生にどう協力をお願いするかです。
実はおいらにはひとつ算段がありました。
おいらは、うー先生に会いに、医局に戻りました。
つづきます。
おきにめしましたらおしていただけるとうれしいです… おはようございます。荒川医大の大学院生、赤河新太です。
あかがまと呼んでください。
さて、昨日、医局の便所で、隣でおしっこしてた古参助手の「軍曹」先生が、おいらに話しかけてきました。
「おい、あかがま。明日から研修医がうちに来るぞ。おまえ、今週一杯病棟係だったろ。病棟業務をしこんでやれ。そいつ、循環器内科を回ってるはずだから、血液ガスと、点滴静注はできるやろ。楽なもんやぞ」
朝いちで、病棟係は、点滴に回らなければなりません。
八時五十分、病棟にいくと、女医さんの研修医の先生が白衣を着て、もう待ってました。
「あ」
でかいです。
身長185センチはあります。
165センチのおいらが見上げなければいけません。
やはり、牛乳が大好きだったのでしょうか。
研修医の先生は、おいらをみると、さっと頭を下げてきました。
このあたり、非常にいいとおもいます。
最近の研修医は、貧相なおいらをみて、あからさまにバカにした態度が顔にでる、ご立派な先生も多いのですが、この先生は好感が持てます。
「おはようございます。中根のり子です、よろしくお願いします」
おいらは、中根先生をみて、つい、言ってしまいました。
「お、おはようございます。あ、あの、先生にニックネームつけていいですか?」
「…ジャンボですか?」
「あ、やっぱりわかりますか…」
「はあ、これまで、回ったところ全部で言われましたから」
「も、もしお気に召さないようなら、中根先生と呼ばせていただきますが…」
「いいですよ、もう、ジャンボとよばれるのにも、慣れましたから」
さて、点滴台には、ずらりと点滴のボトルと、静注薬が並んでいます。
二十人分ぐらいでしょうか?
とりあえず、十時には済ませたいものですが。
「じゃあ、ジャンボ先生、点滴をはじめてくれるかな」
「ええ?」
突然、顔をしかめるジャンボ先生。
「ええっ?て、先生点滴できるんでしょ?もう、循環器まわってるんだし…」
ジャンボ先生、今度は、下をむいて、顔をぷるぷる振って泣き声です。
「だめなんですう、私、針とか苦手で、苦手で、先端の尖ったものをもつと、つい指先が、震えてしまうんです。実は鉛筆も先が丸いのじゃないとだめなんですぅ」
ああ、なんということでしょう。ジャンボ先生は、針が大嫌い!の先生でした。
おいらは、すっかり困ってしまいました。
「じゃあ、血液ガスと、点滴は、ぜんっぜんだめなの??」
「はい、もうおまえはどうにもならん、と、上の先生が代わってくれてやってくれました」
「うーん、あまいな。そういうことじゃ一人前の医者にはなれないよ」
まだ、医者としては十分の一人前のおいらですが、こういう弱みをもつ人に対しては、強く出るいやなやつだったりします。
何にしろ、このままだと、一週間中、おいらが、病棟の点滴を全部こなさないといけません。
荒川医大の循環器は、検査日以外の点滴は殆どありませんが、おいらたち一般内科は感染症とか、肝機能障害の患者さんがいるので、点滴がやたら多いのです。
「一応、今日はおいらがやっとくけど、先生には今週中に点滴できるようになってもらうからね」
ほんとは、はやめに覚えてもらって、明日から点滴をジャンボ先生に任せて、おいらはその間、当直室でテレビをみたいところなのですが、さて。
おきにめしましたらおしていただけるとうれしいです…
こんばんは。
このブログもたくさんのゲストの方がこられるようになりました。
もっといいブログにするため、どうしたらいいのだろう?と、いろいろ考えてきましたが、一つの答えがでました。
この機会に、ブログリニューアルです。
「いやな渡世だな」→「がんばれ、あかがま」です。
今度からは、私の感じたこと、思ったことを、
彼らが私に、代わってブログ上でお伝えすることにします
あしたからは、このブログの「おいら」は、26歳の大学院生、あかがまこと赤河新太です。
これからはakagamaはブログ上では、「大御所」になったり、「軍曹」になったりします。
尚、これから舞台になる荒川医大の住所になる南日暮里という地名は現存しません。
推定位置は、台東区の谷中霊園のあたりだったりしますが、まあ、そのあたりということですみません…。
舞台設定とこのブログにでてくる人たちです。
{私立荒川医科大学・同大学付属病院}
医学部医学科(1学年定員80名)・保健学部看護学科(1学年定員200名)。
住所東京都荒川区南日暮里1-1-1。 最寄駅は山手線日暮里駅。
昭和四十一年、四月一日開校。地元では通称「荒医(アライ)」。
創始者は、越谷五郎翁(1900~1989)、「昭和の特飲王」として、飲食業を興し一代にして財をなしたことで知られる五郎翁が私財をなげうち開学。
建学精神は「天を敬い、人を愛す」
私立大学としては珍しく、国立大学並みの低額の授業料が特色である。
卒業生はその殆どが、地域医療に従事する。
{荒川医大一般内科学教室・同大学病院七階北病棟(一般内科病棟)(あかがまの医局と病棟です)}
一般内科学教室は、主として、複数臓器に渡る内科学的疾患、もしくは、他科、他院等で原因不明として紹介された疾患の治療を担当する。
自称「究極の内科」を名乗るが、他科で難渋した症例が紹介されることが多いため、陰では「内科の墓場」の異名が。
主なスタッフ
主任教授・田丸太(大御所)52歳。東京都出身
講師・平塚洋二(ボス)40歳・卒後15年目、あかがまの指導教官(大学院の)、京都府出身
助手・湯川茂雄(軍曹)36歳・卒後10年目、内分泌病センター学内講師、北海道出身
助手・那智学(なっちゃん)36歳・卒後11年目、研修医時代のあかがまのオーベン、光学センター学内講師、長崎市出身
助手・小玉健二(医局長)32歳・卒後7年目、埼玉県出身
院生・牛山みのる(U先生)32歳・卒後5年目、大学院3年次生、一般内科学腫瘍免疫学専攻、熊本県出身
院生・葉山亜樹子(亜樹子先生)27歳・卒後4年目、大学院2年次生、一般内科学消化器免疫学専攻、東京都出身
院生・赤河新太(あかがま)26歳・卒後3年目、大学院1年次生、一般内科学地域医療福祉学専攻、大分県出身
院生・岡倉卓也(たくちゃん)27歳・卒後4年目、大学院1年次生、一般内科学消化器免疫学専攻、←あかがまの相棒です。東京都出身
専修医・津村智佳子(T子先生)26歳・卒後3年目。東京都出身
看護師・高峰香奈子(高嶺乃華子)23歳・荒川医大付属病院七階北病棟看護師。福岡県出身
たくちゃん以外はおなじみの人たちです。これいがいのスタッフは随時追加します。
次回より、彼らに活躍してもらうことになります。
時系は現代に設定します(自信は全くありませんが)。
ではまた。
こんばんは。
本日のお題は○○話、クレジットカードです。
おとなの証明です。
たとえ、○○研修医でも、○○院生でも、クレジットカードは作れます。
しかも、丸井のカードじゃない、身分不相応なカードもつくれます。
金色に輝くカードです。
同じ金色でも、風俗店のゴールド会員証とはわけが違います。
風俗店の金のカードは、一週間まえから予約がきくというぐらいのものですが、クレカはお金も借れます。
うちの、研修医は○○ばっかりだったので、どれだけエライカードを作れるか勝負してました。
年収をかくところが、申し込み書にありますが、
実は、全然年収が少なくても「職業・石」と書くだけで、VISAゴールドカードが届きます。
ダイナースクラブの奴もいます。
こっちにいたっては限度額ありません。
クレージーに刃物、杉村タイゾーにバッジ、○○な研修医にゴールドカードと申します。
どれだけ、ステータスの高いカードを作れるか勝負です。
しかし、日当が5000円の研修医に、月限度額ナシとか100万円とかを保証する信販会社もムチャクチャだと思いますが。
研修医は、勘違いして、○○な買い物を、カードをつくって、しまくりです。
やがて、10月ごろには、クレカの引き落としでクビが回らなくなる研修医が、当直のバイトを求めて右往左往するさまが医局でいやでも、目に付きます。
クレジット会社さん、おてやわらかにお願いします。
うちの研修医にゴールドカードを渡さないように。
それではまた。
固定リンク | コメント (12) | トラックバック (1)
これの次の記事から以降は、また、コメントの預かりをいったん解除します。
コメントはすぐ反映されますので、お気をつけてください。
もし、こっそり連絡事項がありましたら、この記事にコメントください。この記事に対するコメントは、全て、非公開になります。
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「ああ?なんだよ、そうだよ、おれは、自己負担0だよ、だからこのやろおー、しはらいのことなんか、関係ないだろが、おらあ。
だから、おとなしくだせっつてんだろぉ
おれは、とにかく、酒のまねえと眠れねえんだよ。
でー、おまえが酒飲むなっていうんだったら、ねむりぐすりをちゃんとだせよ、おらぁ。
だいたい、月に二回も医者なんか、うざくて、かよえるわけねえだろうがよお、おい。
だせよ、二か月分。だせよーおーっ!!!
おう? そうか。
こんだけ、たのんでもだせねえのか?
もういいよ、経営者だせよ、おらぁ。
ここにつれてこいよ。
おまえにいってもらちあかねえんだよ。
だせっつってんだろう、お~?
新聞にいうぞ、こら」
15分間、とある、クリニックの外来で、大声で、わめき散らして帰っていった、
40歳ぐらいのお客様のお怒りのおことばらしいです。
ちなみにこのお客様は窓口負担0割のお客様です、はい、わかりますね?
このかたとご家族の生活費は、おいらたちが、一生懸命はたらいて納めた税金で、
まかなっているらしいですが、実際はよくはわかりません。
ひきこもり歴25年らしいんですけど、とても、元気そうです。
不眠症がひどくて、24時間、wiiをやってるそうです。
何かおかしいような気がします。
けっして、窓口負担0割のお客さんが、みんなおかしいというつもりはありません。
でも、このお客さんはぜったい変です。
固定リンク | コメント (17) | トラックバック (0)
日本球界に輝く往年の熱血エース、Hさん。
さて、今回は、Hさんのお宝のお話です。
Hさんと、旧知の仲という(奥さん談)、Oさんという、とある老人ホームに入居中の男性がいます。
Oさんは、Hさんの現役時代の、帽子をもってきていました。
Hさんから、じきじきにいただいた貴重なものらしいです(奥さん談)。
Oさんは、寝たきりなのでそういう帽子を愛でる機会もないので、
その帽子は、ホームで預かっていました。
さて、このホームでは、「仮装パーティー」という行事があります。
入居者のお年寄りが、時代劇の人や、遠い外国の人の格好をしたりして、写真をとったり、歌を歌ったりする、コスプレ大会です。
100歳のじいちゃんに天使の格好をさせて、天使の輪を頭上にあしらう、などという、失礼極まりないコスプレも、たまにはありますが、まあ、職員の方がいろいろ趣向をこらせてがんばるわけです。
その折、Sさんというおじいさんが、野球選手の格好をしたいといいだしました。
そのとき、Hさんの帽子をかぶらせたのですが…。
問題はその後でした。
Sさんは、認知症があって、他人のものと、自分のものの区別がつかない人だったのです。
行事がおわっても、Sさんは帽子をかえしてくれません。
Sさんは、武闘派でもあるので、あまりシゲキをするとマジ切れするので、お風呂に入れたスキにとりかえそうとおもい、いったんは職員たちはひきさがりました。
でも、まずいことに、それっきり、そのあと帽子を取り返すことを、みんな忘れてしまったのです。
数ヵ月後、Oさんの奥さんから、
「Hさんの帽子預かってくれてますよね?」
という電話がかかり、あせる職員の人。
あわてて、Sさんをお風呂にいれて、その間にSさんが帽子を隠してないか探したのですが…、帽子はありません。
みんなは、自分の興味がなくなったものは、ぽいぽい捨ててしまう、Sさんの行動パターンを思い出して、ドラゴンズブルーの如く真っ青になるのでした。
デハマタ。
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)