私はASの人をサポートする方針が正直なところ分からなくなっていた。何故なら「愛着」が出てくるや否や合理的な解決は不可能となり、「叩き切る」という選択肢が存在しないために(ADHD的な)現実的には解決方法が見つからないことが多いからだ。
別の言い方をすると、「本人の中の問題は解決不能」ということになる。どんなに辛くて身体症状が出ていても「こだわりと愛着の矛盾」には答えは無く、「大変ですね」と言うしかない。
いろいろ考えあぐねた結果、結局私はASサポートは「現実世界との調整」しかないと言う結果としては当たり前の結論に到達した。
最近書いた「許可制カミングアウト」もそうだが、ASの世界認知は人と世界が近すぎるために、「結果的に周囲の他者や世界を思い通りにするしかない」という自己中心性があり、それをストレートに指摘して現実世界との共存を可能にする環境調整は必要ではある。
「本人の中の問題はどうにもならないので、外の世間との共存の部分でサポートする」ことを考えるのが、あくまでも結果を重視するADHDの治療者としての可能なスタンスとなる。
特に積極奇異型ASの場合には、「世間からメジャーな待遇を受けるために多数派に大いに妥協するか、自分のスタイルを変えないで行ける狭い世界を探すか?」という究極の選択を本人に突きつけることが環境調整の出発点となる。
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