ジャイアン親子の場合、親が依存型ジャイアンの場合はかなりの割合で子供も依存型ジャイアンとなる。何故なら「合理的思考」がインストールされないからだ。
ところが不思議なことに、親が超合理的強迫的なジャイアンの場合でも、子供が依存型ジャイアンになってしまうことが最近分かってきた。
この現象をとりあえず「管理型共依存」と呼んでおこう。私の考えはこうだ。
「強迫的な親ジャイアンは、子供の行動の結果について知っておきたい」。たったこれだけのことで、子ジャイアンは依存型へと成長することになる。
「知っておく」、「不確定要因を少なくする」、「危険や明らかな不利益の状況を回避させたい」という親ジャイアンの希望は、必然的に「尻拭い」的な介入を帰結する。
もともとジャイアンは親になると親である自分自身と子供の問題を混同する傾向があり、また強迫的に自分にも降りかかる不利益を許せないから、子ジャイアンの行動について過度の干渉をする結果になり、事実上子ジャイアンは「失敗する自由」を奪われて自立への可能性を著しく制限される。
他方で子ジャイアンの側はどんなに自分なりの生き方や行動方針を自分で考えても、「それよりも合理的で強迫的にきちんと立てられた親ジャイアンの方針」が常に必ず存在して、それと比較すれば必ず自分の考えはかなわない。
逆に自分なりに考えて失敗(特に親自身に損害を与えるような)でもしようものなら、親ジャイアンからこっぴどくフォローの余地の無いような全否定をされる結果になる。
これを数度でも繰り返せば子ジャイアンは「自分で合理的に考える」ことをしなくなり、「強迫的な親ジャイアンにぶら下って言われるようにしておけば、結局親ジャイアンが深刻に困る結果になりそうなときは毎回尻拭いしてくれる」というスタイルをインストールする。これこそ依存型ジャイアンそのものである。
親ジャイアンがこのことの問題性を理解するのには非常に困難がある。「何で、損害になりそうなときに前もって手を打って何が悪い?」「何で教えていけないんですか?」ということになる。
合理的強迫的ジャイアンは、自分が依存的な発想をしないというのも盲点の一因となる。何故なら、「子ジャイアンが同じ合理的強迫的ジャイアンであれば、親に言われても必ず自分でも確認するから、情報提供がマイナスになることはありえない」と想定するからだ。
この想定には、致命的な問題がある。それは、「依存的な相手は、確認しないで丸投げ的に親ジャイアンからの情報提供を指示ないし命令と受け取って乗っかり、自分で考えることを捨てて従い、うまく行かなかった時に親の責任にする」という可能性を全く読めていないからだ。
かくて「結果を知っておきたい」というだけの理由から、子ジャイアンは依存型への成長する結果になる。
そうならない可能性は、「子ジャイアンに明らかに不合理で不効率で馬鹿馬鹿しい不利益となる失敗をする自由を認める」ということでしか可能とならない。
親ジャイアンには非常に辛い選択だが、「仕切ろう」「知っておこう」という自分の衝動を抑えて、「子供の人生は子供の自己責任、自業自得」と(思春期以降は)突き放して超合理的に考えられるかどうかにかかっている。
これは裏返して考えれば、「結果を知りえない不安に親ジャイアンが耐える」ということに他ならない。
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