発達障害にとって対人関係の「依存性」は非常に大きな問題である。
ジャイアンは依存性とその結果の身体症状などで苦しむケースが実際は非常に多く、また受動型ASは認知と思考全体が依存的なシステムになっている。
ASの場合は、対人関係の距離感が非常に近く、「100パーセントの理解」を求める思考自体が依存性の原因となっている。AS的な認知自体から依存性は帰結する。
受動型ASの場合は、「相手が自分を必要としている」ことを求め、その「必要とされている」状態を確認すると、その瞬間から100パーセントの理解と100パーセントの「保護者としての全面的な受け入れ」を要求するため、その後の関係は必然的に非常に依存的になる。
逆に積極奇異型ASの愛着の相手への「尽くす」態度が、依存性を持つ相手(ジャイアンや受動型ASなど)を甘やかす典型的な「共依存のイネイブラー」になることも特筆するべきだろう。アルコール依存症やDVの夫に献身的に尽くしながら夫の自己責任の尻拭いをひたすら続け、アディクションを重症化する妻という感じだ。
ジャイアンの場合はかなり違う。ジャイアンは本来は他者にこだわらないため、養育環境での合理的な思考のある無しの結果によって依存性が決まってくる。
ジャイアンは合理的強迫的に成長した場合は「極端な個人主義」といった考え方となり、例えば「筏に乗っていて、下流に滝があっても教えてくれるな」という非常に厳しい自業自得の発想となる。これはある意味依存性の正反対の姿だ。
ジャイアンの依存性は結局「親を初めとする養育環境で合理的思考の習慣を身に着けてきたか?」ということの裏返しとして決まってくる。
例えばジャイアンの子供が屁理屈を言っても通すことをせず、逆に非言語的な威圧や相手の不安を掻き立てることによる非言語的なコントロールを用いてジャイアンの子供をコントロールして育てた場合、ジャイアンの子供は合理的な思考をしなくなり、その親と同じやり方でその後の人生を送ることになることが多い。
だからジャイアンの依存性はほぼ親からのインストールであると言ってよいだろう。
現実の形としては、「丸投げ責任転嫁」であったり「ただ相手を怒らせないことだけを考えて機嫌取りを続ける」ことであったり、表面的現実的な現れ方はさまざまであるが、結局機能としては「本人が合理的に考えることの代行」という形になっており、本人は自己突っ込みから逃れることが可能となる。
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