受動型ASのスタンダードなイメージは、「表面上世間的にはは非常に気配りもできてトラブルも起こさず、慎ましやかできちんとしている」という一方で、「パートナーや親など愛着の対象の前では豹変して異常に理不尽な要求を異常にしつこくし続ける」という人だ。
愛着の対象に対する要求が少しでも通らないと、たちまち「自分は居ない方がいいのか?」というボーダー的な試し行動などが出てくる。「必要とされることへのアディクション」と言ってもいいような認知と行動の構造だ。
私はこの「100が当たり前」という要求と、外面の異常に良いところ、この両者のギャップで受動型ASを鑑別することが多い。
前述したが、依存型ジャイアンと表面上似ているところが多いが、これは「ジャイアンは結果が大事なので嫌われるまでしつこくはしない」というところや、受動型ASは「表向き自分からは動かない」あたりで見分けることが可能だ。
スタンダードなタイプは主に非言語的な状況察知能力を使って器用に世渡りをしていくので、表面上は「普通」であるのに対し、KYの受動型ASは見た目ジャイアンのような「荒っぽさ」があるので、ジャイアンとの区別に迷うこともある。
特に学習障害を伴うケースに多いのだが、自閉的特徴が激しく、その割には注意欠陥も激しいので表面上はADHDのように見える面もあり、見かけからは診断に苦慮する。
よくよく見ると「自分からは動かない」「愛着の相手に対して突然豹変する」という特徴ははっきりあるので、ADHDと区別はできる。
母親に「今すぐ帰って来い」と要求したり、「今自分の話を聞け」と異常にしつこく話し続けたりする。母親がジャイアンだったりすると、「毎回ジャイアン母親がぶち切れるまでしつこくする」ということが起こる。
頭においておくべき一群の人だ。
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