さて「自分」とは「時間的に継続している何か」であり、周囲の人の行動を予測するために時間的に変わらない「責任」のイメージができるところまで分かったとしよう。
さて話は「意味」に移る。「意味」と「利益」の違いは、「利益」は過去にあり、「意味」は現在にあるということ。もうひとつは、「意味」は「ほかの人にとっての意味」であるということだ。
自分が業績を上げたことは上司にも「意味」がある。自分の業績からの直接の「利益」は上司には生じないが、部下である自分へ及ぶ上司の「責任」を考慮すると、「意味」の意味がイメージできる。
「意味」とは第一義的には「責任」が存在する周囲の人にとっての「意味」である。意味の世界が広がった後は「(利益と異なる)自分自身への意味」もあり得るが、はっきり「利益」と区別されるのは周囲の人への「意味」の場合だ。
夫としての自分の行動には夫自身の個人的な「利益」とはまったく別に、24時間妻の方から見た何らかの「意味」があり続けている。夫としての妻への「責任」を果たし切れていないと、妻の側の「意味」に不満が生じる。
ここへ来て「並んで飛ぶロケット」のイメージがやっと登場する。ロケットは並んで飛び続けており、並んでいることが「現在」、ここまでの軌跡が「過去」、これから飛ぶコースが不可知の「未来」だ。
親だろうがパートナーだろうが、依存型ジャイアン的な超個人主義で行けば、並んで飛び続ける必要、必然性はまったく無い。ここで「親やパートナーが並んで飛び続けている」ことは決して「当たり前」ではなく、「意志に基づく選択として離れて行かない」ということだ。
ある依存型ジャイアンのケースは、「母が好き勝手に離れて行かないで並んで飛び続けている」ことの自分にとっての「意味」を理解した。この「意味」こそ、無味乾燥な「利益」に代わる人生を生きる活き活きとした行動の源、モチベーションの根拠足りうるのだ。
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