2009.03.09 00:05 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  AS(アスペルガー)関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 4

KYのAS

 AS(アスペルガー症候群)は一般的には空気が読めないと言われているのが実は私は不思議だった。

 私が接しているASの人は人を近く感じているがゆえに苦しんでいる人が多く、その意味で私には「ASは空気が読めすぎる」という風に見えていたからだ。

 この意味ではADHDのほうがはるかに「自閉的」で、根本的には人を必要としない。また本当の意味でKYでもある。

 だが確かによく見るとKYのASの人は居るには居る。この両者の関係について最近やっと整理できた。

 先のジャイアンの最初の分類と同じく、「非言語的」に器用かどうか、動作性IQに相関する非言語的状況察知能力の個人差であるというのが最近の私の考え方だ。

 もちろんASにも合理的、強迫的な環境で育てられるかどうかの同じような分類は可能だろう。

 詳しくはASの専門の人に任せようと思うが、ぱっと思い浮かぶASの人をいろいろ当てはめてみるとイメージが出来る。

 思うに、ASは非言語的な状況察知能力が乏しいKYのASの人のほうが安定して幸せそうに見える。受動型などの、状況察知能力だけ使って生きているタイプのASは周囲に流され続けるが、自分自身のこだわりとの矛盾で大変そうに見える。

 「KYでないAS」は実は境界例(ボーダー)に酷似している。特に受動型ASの愛着の家族に対するときの態度はボーダーと呼びたくなる。

 「KYのAS」はこだわりにのみ忠実で、非言語的に器用なタイプと比べて非言語的にイライラを振りまいたりして周囲を振り回すことも少ないので、多数派からも「こういう人」と認知されて、マイペースで生きられる。

 研究職や、技術職など、(私は薬剤師は適職だと思うが)環境に恵まれれば、特に不適応にならないで幸せな人生を送るケースも多いだろう。

 意外に「立派な校長先生」とか「立派な警察署長」などにも居そうな印象はある。

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