前記のA1「言語的非言語的器用」およびA2「言語的器用非言語的不器用」のケースが、徹底的に筋を通した厳格な言語的しつけの環境で育てられ、非言語的なアピールを一切無視された場合、ジャイアンの子供は「超合理的強迫的ジャイアン」へと成育する。
「合理的なジャイアン優位」の場合は、ジャイアン本人の(屁)理屈が評価されて、持ち前の超合理的思考能力をますます研ぎ澄ます成長を遂げる。世の中のすべての現象を合理的な理屈だけで裁き、自分にも他人にも異常に厳しい強迫的なジャイアンの誕生だ。
5歳よりも以前から激しい自己突っ込みに悩まされ、他者と自分を責め続ける人生になる。自己突っ込みが激しいために「先延ばし」が習慣化し、自分を誤魔化す「ファンタジー」を操ったり、世間に出ていろいろ評価される責任を回避するために、「(狐と葡萄的な)引きこもりを正当化する理論」を構築したりする。また言行不一致の他者を激しく攻撃し、一切の容赦をしない。世間の不合理を許せず、「戦い」続ける。
成育過程で非言語的な関わりを捨てて生きてきたため、他者と情緒的に関わることが出来ず、誰からも非言語的に救われる可能性が存在せず、同情されるとなお傷つく。「砂漠のライオン」の生き方だ。
このタイプは合理的で、強迫的な努力をするため、能力を生かす一定の環境に恵まれれば、「自分にも他人にも厳しい極端な努力家」にはなり得る。
他方環境に恵まれないと、周囲に当り散らし、自分を責め続け、身体症状に悩まされ、先延ばしの中でうつ病やアルコールなどのアディクションになったり、現実逃避的なファンタジーや自分に都合が良い妄想の中に身を投じたりすることすらある。
一般世間では「モラハラ」やパワーハラスメントの加害者となったり、権力欲の塊のような生き方も帰結するだろう。
このタイプは身体症状やうつ状態で心療内科を受診する。しかし医師を馬鹿にして治療が中断することが多い。合理性において自分よりも上で、本人を納得させられる理論を持っている相手だけに聞く耳を持つ。
だが最終的には合理性のおかげで「不利なことでも認めるしかない」と理解することが可能だ。だから私はこのタイプは私を蹴飛ばして治療を離脱しても、その後さらに追い詰められて自分を見つめる時期が来て戻ってくるときは歓迎することにしている。
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