ジャイアンと積極奇異型ASは独特の「中心志向」を持ち、「自分が仕切りたい」という発想があるので、当然の結果として「自分の理解が絶対的に正しい」と独断的になりやすい。
また、積極奇異型ASは常に、ジャイアンの場合は過集中時に「関連付け思考」が激しくなり、あること無いこと全部関連付けて自分勝手に理解してしまう。これも独断の大きな原因となる。
また逆に「ADHDのAC」は周囲に合わせなければならないと思い込む余りに、見当外れに周囲の人の態度から「嫌われている」等の勝手な解釈を繰り返すことも多い。
その結果、発達障害は全体的に「思い込みが激しい」「独断的」ということになる。
だから合理的な思考へのポイントの第二は、「自分が正しいとは限らない」と認識することだ。
「自分に分かることは部分的でしかない」「自分に出来ることは少ししか無い」「自分が世界の中心であるはずが無い」というようなことは「当たり前」のはずだが、ジャイアンにも積極奇異型ASにも、このことを頭に置き続けることは「努力を要する」ことだ。
ジャイアンは何も努力をしなければ、自分に都合の良い自己正当化の中で「裸の王様」になり、積極奇異型ASは努力しなければ、「井戸の中の正義」になってしまう。
私は最初の大学の教養課程で「現象学」を学んだが、安易に理論や概念を無批判に「構成」することを避けつつ、可能な限りナマの経験に近付いていこうという考え方は、独断に陥ることを回避するのに役に立つ。
「偉そうに主張出来る」ことの根拠は何か? そもそも自分自身は世間と自分についてそれほどちゃんと分かっていたのか? 自分の主張を他人に強制して良いのか? などを自分自身に問う努力が無条件に必要なのだ。
自分に見えているのは世界の一面でしかない。自分には必要以上にいろいろなことを関連付けして断定してしまう悪い傾向がある。思い込みで行動すると失敗する可能性が非常に大きい。特に過集中で思路が狭くなっている時は前が見えないで突っ走っているようなものだ。ということを自分に言い聞かせ続ける努力が必要だ。
これが発達障害の合理的な思考への第二のポイントである。
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