受動型ASは「非言語的フォロー」というジャイアン猫が飛びつくマタタビを持ち、小出しに出されるとジャイアン猫は簡単にマタタビ依存症にかかる。

 ただここに大きなジレンマがある。「必要」がはっきりした後はマタタビは無くなるのだ。 

 「釣った魚に餌をやらない」という表現は受動型ASの行動を非常に良く表している。受動型ASからすれば、「相手(ジャイアン)からの自分の必要」が保証されるまでは非常にやさしく(非言語的なマタタビいっぱいの)サービスをするが、いざ結婚するなりを期に「必要」が保証されれば、今度は受動型ASの側が依存できるわけで、サービスはぱったりしなくなる。

 しかもこの依存は「面倒を見てやっている」「自分のおかげで生きていられるだろう」という共依存なので、思い切り偉そうで上から見下ろすような恩着せがましい態度に「豹変する」という結果が必然的に起こる。

 ジャイアンから見てこれが腹に据えかねることは説明の必要もないだろう。このまま我慢しているとAS被影響症候群や治り難いうつ状態になる。

 ジャイアンは浅はかな生き物だ。最初にマタタビをちらつかせられるとほいほいと誘惑に乗ってしまい、その後の豹変に苦しむ。

 ただマタタビに飛びついてしまう背後には、ジャイアン自身の依存性があることは確かだ。非言語的なフォローがあっても、厳しい自分の中の自己突っ込みから逃れることは出来ない。厳しい自己突っ込みに耐える以外の甘い逃げ道は全て病的な結果に終わると私は考える。

 もっともらしいことを言う相手に対する「丸投げ」にせよ、非言語的なフォローに対する「依存」にせよ、自分で全ての責任を負わないこと自体、最後に自分で自己突っ込みすることになるというのがこのジレンマの背後にある「本当のこと」だ。 

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