以前にも書いたことがあったが、ジャイアンの解離性同一性障害は時々見られる。明らかな「多重人格」と言われるようなケースは、当然ながらどの人格もADHDで、ただジャイアンACであったり、合理的だったり、凶暴なジャイアンだったりする。
ただしもともとジャイアンはジーキルとハイドのように本来の人格からバラバラな面があり、もう一つ「過集中状態と普段の状態」も全く違う。過集中状態はほとんどASと変わらない関連付け思考になったりする。
だからこのもともとの解離しているような一貫性の無さや相容れない部分を持つことと解離を厳密に区別することは容易では無いだろう。
解離の一つの成立機序としては、「親のASの支配と愛着」がある。強烈な愛着を向けられて、非言語的なフォローのaddiction(依存症)になっている状態で、逆にAS親の支配のためにジャイアン的な攻撃性を一切出せない環境で成育した場合、子ジャイアンは「自分の攻撃性を抑え込んで表向きは自己主張をしないで非言語的な手段だけでASを逆にコントロールして事実上の主導権を握る」という生き方をインストールする。
この場合現実的には周囲のASを自由にコントロール出来て不適応が表面化しないで経過することもあるが、現実の経過の中でジャイアンの「怒り」が生じる事態になると、この怒り、攻撃性が抑え切れないで「別人格」として出てくると私は想像している。
ケアは神田橋條治先生の「どの人格が出てきても同じように対応して人格同士の境界をあいまいにして行く」という方針に習い、私は解離をほぼ無視して同じように対応しながら、結局攻撃性を発揮出来ないでいる主人格に「攻撃性を出せ」という方向性で主人格の成長(アファーメーションという表現もあるが)を図るということになる。
ジャイアンであること、攻撃性が自分の中にあることを率直に認識し、自己突っ込みに耐えながら、醜い自己中心的な脳とそれなりに付き合って行くスタイルを確立し、努力して現実的にある程度の実績を積み重ねれば、解離は不要となり影をひそめて行くだろうと想像している。
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